面接で横文字専門用語を使わない方がいい!使わない方がいい4つの理由と用語リストを徹底解説!
2024/4/19更新
はじめに
「面接で横文字専門用語は使ってもいいの?」
「横文字専門用語って具体的に何?」
など、悩みがある就活生は多いでしょう。
面接での言葉選びはただ単に適切な単語を使うことだけではなく、自分の言いたいことを正確に伝えるために、専門用語の使用を避けて、シンプルで明瞭な言葉を選ぶことが重要です。
本記事では、面接における横文字専門用語の使用がもたらす影響と、より効果的なコミュニケーションを取るためのアプローチを解説します。
さらに具体的な横文字専門用語を50用語紹介するので、就活生の面接対策に役立つ内容になっています。
ぜひ、参考にしてください。
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面接で横文字専門用語を使わない方がいい4つの理由
面接で横文字専門用語を使わない方がいい理由は次の4つです。
- 内容が分かりにくくなる
- 横文字専門用語の意味について掘り下げられる場合がある
- 自己中心的な印象を避ける
- コミュニケーションスキルが低いと判断される場合がある
内容が分かりにくくなる
面接で横文字専門用語を過度に使用すると、内容が分かりにくくなることがあります。
専門用語が常にすべての面接官にとって明確であるとは限らないためです。
とくに新卒の就活生の場合、異なる学部や専攻の面接官に対して説明をする際、専門用語を使うことで本来の意図が正しく伝わらないことがあります。
さらに、同じ用語でも異なる意味を持つことがあるため、明確で簡潔な言葉を使うことで、誤解のリスクを減らし、自分の意図を正確に伝えられます。
横文字専門用語の意味について掘り下げられる場合がある
横文字専門用語を使った場合、用語の深い知識を持っているかどうかを試されることがあります。
横文字専門用語を正確に理解していない状態で使用すると、面接中に言葉を深掘りされた際に正確な説明ができず不利な印象を与えることがあります。
自信を持って詳細に説明できる用語以外は避けるべきです。
自己中心的な印象を避ける
過度に横文字専門用語を使用すると、自己顕示欲が強く他者とのコミュニケーションを軽視していると見なされる可能性があります。
面接は自己PRの場ではあり、チームプレーヤーとしての適性も見られています。
相手に対する配慮と敬意を示すためにも、言葉選びは慎重にするべきです。
コミュニケーションスキルが低いと判断される場合がある
面接は、自己の経験や能力を正確に伝え面接官との良好なコミュニケーションを図る場です。
専門用語を用いることで内容が複雑になりすぎたり、面接官が用語の意味を理解していない場合、コミュニケーションの障害になる可能性があります。
結果として、日常的なビジネスコミュニケーションで必要とされる明瞭さや柔軟性が欠けていると見なされることがあるでしょう。
面接官が容易に理解できる言葉を選ぶことで、スムーズなコミュニケーションが可能となり、自分自身のポイントを効果的に伝えられるでしょう。
横文字専門用語を多用した例文
横文字専門用語を多用した面接の回答例を紹介します。
横文字専門用語で多用して分かりにくい例文
まず、横文字専門用語を多用した例文を紹介します。
質問:学生時代に力を入れたことは何ですか?
大学期間中、私は主にCRMとERPのシステム統合プロジェクトにおいて、ステークホルダーマネジメントに焦点を当てました。プロジェクトはスクラム方式で進行し、私はプロダクトオーナーとしてバックロググルーミング、スプリントプランニング、デイリースタンドアップなどを率先して行いました。 また、エンドユーザーのフィードバックを基にイテレーションを繰り返し、最終的にROIを最大化し、ベストプラクティスの確立をしました。 |
専門用語が多用されているため、ITやプロジェクト管理の背景がない面接官には非常に理解しづらい内容となっています。
面接ではこのような専門用語を避け、以下の例文のように一般的で理解しやすい言葉を使用することが望ましいです。
横文字専門用語を控えた例文
次に、横文字専門用語を控えた内容にしてみます。
質問:学生時代に力を入れたことは何ですか?
大学在籍中、私は主に顧客管理と資源計画の統合プロジェクトに取り組んできました。このプロジェクトでは、関係者のニーズと期待の調整に焦点を当てて活動していました。プロジェクトの進行は段階的に行われ、私はチームリーダーとして、計画の立案、日々の進捗の確認、定期的な会議の実施を担当しました。 また、利用者からの意見を受けて改善を重ね、プロジェクトの成果を最大限に引き出し、効率的な作業方法を確立できました。 |
専門用語を避け一般的な言葉で説明することで、面接官にとって内容がより理解しやすくなります。
専門用語を使わないことでプロジェクト管理の基本的なプロセスや役割についての理解も示ができ、面接官に対する配慮が感じられる回答となります。
面接で横文字専門用語を使っていいケース
面接で横文字専門用語を使っていいケースもあります。
具体的には次の3つです。
- 専門的な回答が求められる
- 企業のホームページなどで使用されている
- 志望業界で広く使用されている
専門的な回答が求められる
面接が特定の技術職や専門職に関連している場合、専門的な知識や技術についての理解を示すために業界特有の用語を使うことは適切です。
たとえば、IT業界での面接では「アジャイル開発」「クラウドコンピューティング」といった用語が自然に使われることがあります。
横文字専門用語を使うことで、応募者が業界の知識を持っていることを効果的にアピールできるはずです。
企業のホームページなどで使用されている
応募する企業のホームページや公式資料で特定の横文字専門用語が頻繁に使われている場合、用語を面接中に使うことで、企業文化や業界の慣習に精通しているという印象を与えられます。
企業が特定の専門用語を使って内部のプロセスや製品を説明している場合にとくに有効です。
志望業界で広く使用されている
志望業界で、共通の横文字専門用語が広く使用されてる場合があります。
たとえば、金融業界では「ポートフォリオ」「デリバティブ」「ヘッジファンド」といった用語が業界標準として認識されています。
志望業界で一般的に認識されている用語を使うことは、業界に対する理解度を示すとともに、面接官に対して自分が業界に適合していることを効果的にアピールできるでしょう。
注意したい横文字専門用語リスト50選
注意をしたい横文字専門用語は次の表の通りです。
横文字専門用語 | 意味 |
Agile (アジャイル) | 柔軟かつ迅速に対応する開発手法。プロジェクト管理において、変化に対応しながら効率的に作業を進める方法 |
Benchmarking (ベンチマーキング) | 他の企業や業界の優れた実践を分析し、自社の性能向上の指標とするプロセス |
Blue Ocean (ブルーオーシャン) | 競争が少ない新しい市場領域。競争が激しい既存の市場(レッドオーシャン)と対比される |
B2B (Business to Business) | 企業同士の取引 |
B2C (Business to Consumer) | 企業から最終消費者への直接販売 |
Brainstorming / ブレスト (ブレインストーミング) | アイデアを自由に出し合うこと、創造的な思考を促進する会議技法の一つ |
Core Competency (コアコンピテンシー) | 企業が他社に比べて優れている、核となる競争力 |
Downsize (ダウンサイジング) | コスト削減や効率化を目的として、組織や従業員数を縮小すること |
Empowerment (エンパワーメント) | 個人やグループが自己決定や自己管理をしやすくするために権限を与えること |
Holistic Approach (ホリスティックアプローチ) | 物事を全体として捉え、総合的な見方をするアプローチ |
Incentivize / インセンティブ (インセンティブを与える、動機づけ) | 報酬や特典を提供することによって、人々の行動を促進または誘導すること |
KPI (Key Performance Indicator)(主要業績評価指標) | 組織の目標達成度を測るための重要な指標 |
Leverage (レバレッジ) | てこの原理、少ないリソースで大きな効果を得るための手法 |
Metrics (指標) | パフォーマンスや進捗を測定するための基準 |
Mindshare (マインドシェア) | 消費者意識内におけるブランドや製品の位置づけ |
Networking (ネットワーキング) | 人とひととの関係を築く活動、ビジネスのチャンスを広げるために行われる |
Outsource (アウトソーシング) | 業務の一部または全部を外部の専門企業に委託すること |
Paradigm Shift (パラダイムシフト) | 根本的な概念や考え方の大きな変化 |
Proactive (プロアクティブ) | 主体的に、問題が生じる前に行動すること |
Scalability (スケーラビリティ) | システムや組織が成長や変化に対応して拡張可能である度合い |
Stakeholder (ステークホルダー) | 企業やプロジェクトに関心を持つすべての人々(投資家、従業員、顧客など) |
Sustainability (サステナビリティ) | 環境、経済、社会のバランスを保ちながら継続可能な発展を目指すこと |
SWOT Analysis (SWOT分析) | 強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を分析すること |
Synergy / シナジー (相乗効果) | 複数の要素が組み合わさることで、個々の要素だけでは得られない効果が生まれること |
Touch Base (連絡を取る) | 簡単に情報交換をするために連絡を取ること |
Up-Selling (アップセリング) | 顧客がもともと購入予定の商品よりも高価格または上級の商品を買うように勧める販売技術 |
Value-Added / バリュー (付加価値、価値) | 商品やサービスに追加価値を提供すること |
Vertical Integration (垂直統合) | 供給チェーンの異なる段階を一つの企業が統制すること |
Visionary (ビジョナリー) | 革新的で先見の明があり、将来のトレンドを先取りする思考を持つ人 |
Consensus / コンセンサス (合意) | 複数の人々が意見を調整し、一致した意見や決定に達すること |
Priority / プライオリティ (優先順位) | 重要性の度合いに応じて事項や作業を順序つけること |
Fact / ファクト (事実) | 客観的に証明または確認された真実のこと |
Factor / ファクター (要因・要素) | 何かを起こすための原因または構成要素 |
Seeds / シーズ (消費者に対して新たに提供する技術・材料・サービス) | 新しい市場のニーズを創出するために開発された新技術やサービス |
Remind / リマインド (もう一度確認するときの思い出し表現) | 以前に話された事項や約束を再確認する行為 |
Bottleneck / ボトルネック (最大の難点) | プロセスやシステム内で最も効率が悪く、全体の性能に影響を与える部分 |
Initiative / イニシアチブ (主導力) | 個人やグループが主導的に行動またはプロジェクトをはじめること。主導権を握る行動 |
Cannibalization / カニバリ (共食い) | 自社の新製品が、既存製品の市場を侵食する現象 |
3C (Company, Competitor, Customer) | 自社、競合他社、消費者の観点から市場を分析するフレームワーク |
4P (Product, Price, Place, Promotion) | 製品、価格、流通、販促の4つの要素を考慮してマーケティング戦略を立てること |
Mece / ミーシー (もれなく重なりなく) | 問題解決の際に情報を整理する方法、重複や漏れがないようにする |
Niche / ニッチ (狭い対象) | 特定の小さな市場や顧客層に特化した製品やサービス |
Bootstrapping (ブートストラッピング) | 初期段階のスタートアップが外部資金を頼らず、自己資金や内部発生資金で事業を展開する手法 |
Cross-Selling (クロスセリング) | 顧客がすでに購入している商品やサービスに関連する製品を提案し、追加購入を促す販売手法 |
Due Diligence (デュー・デリジェンス) | 企業の買収や投資の前にする、対象企業の財務、法務、事業状況などの詳細な調査プロセス |
Equity (エクイティ) | 株式資本、企業における株主の所有権のこと |
Fiduciary Duty (フィデューシャリー・デューティ) | 法律や契約にもとづく、他者の利益を最優先に考える義務、金融業界で重要視される |
Growth Hacking (グロースハッキング) | スタートアップ企業が少ないリソースで急速に成長を達成するために用いる創造的かつ効率的なマーケティング戦略 |
Hyperlocal (ハイパーローカル) | 非常に限定された地域やコミュニティに特化したサービスや情報を提供すること、地域密着型ビジネスに用いられる |
ROI (Return on Investment)(投資収益率) | 投資に対して得られた利益の割合、効率的な投資かを判断する指標 |
就活生が面接で見られているポイント
面接では以下のポイントが見られています。
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- 専門知識やスキル
- チームワークと協調性
- 適応力と柔軟性
- 熱意とモチベーション
- 自己認識と自己PR
面接官は就活生の資質を通して、職場環境に適応するかを見ています。
さらには成長し続ける能力を持っているかも判断できるでしょう。
とくに、コミュニケーション能力は他のすべてのスキルと密接に関連しており、効果的なコミュニケーションができることは、職場での成功の鍵となります。
また、熱意とモチベーションは、面接で自己のキャリアへの情熱を示すために不可欠です。
面接で好印象を残すための言葉選び
面接で好印象を残すための言葉選びについて、以下の5つのポイントがとくに重要です。
- 肯定的な言葉を使う
- 具体性エピソードを加える
- 謙虚さを示す表現を用いる
- 聴き手を尊重する言葉を選ぶ
- 感情を表現する言葉を使う
肯定的な言葉を使う
肯定的な言葉を使うことで、ポジティブな印象を与えられます。
たとえば、挑戦や困難を経験した際にも、「難しい」や「大変だった」といったネガティブな表現を避け、「学びが多かった」「成長する機会だった」といった肯定的な言葉を選ぶことで、前向きな姿勢を示せます。
具体性エピソードを加える
自分の過去の経験や成果について積極的に話すことで、自己の能力と実績を具体的にアピールできるでしょう。
面接官は、就活生が過去にどのような課題に直面し乗り越えたかを知りたいです。
また、具体的な例を挙げることで、抽象的な能力が具体的な実績として伝わり、より信頼性が増します。
たとえば、アルバイトやゼミでの成功体験や問題解決の具体例を述べることが有効です。
謙虚さを示す表現を用いる
自己紹介や自己アピールの際には、謙虚さを示す言葉を選ぶことが重要です。
たとえば、自己の成果を認めつつも、チームの助けや共同作業の結果であることを強調すると、協調性と謙虚さがアピールできるでしょう。
聴き手を尊重する言葉を選ぶ
面接官に敬意を表す言葉を使いましょう。
たとえば、質問に対して「ご質問ありがとうございます」と前置きするなど、丁寧な言葉遣いは良好なコミュニケーションを促進し、面接の雰囲気を和やかにします。
感情を表現する言葉を使う
情熱やモチベーションを示す言葉を使うことも、面接で好印象を残します。
自分のキャリアに対する情熱や志望する企業に対する理解を示すことが重要です。
とくに自分が就職を希望する業界や職種に熱意を持っていることを、具体的な言葉で表現することで情熱が面接官に伝わります。
たとえば、「この業界で働くことに強い興味を持っており、具体的には〇〇のスキルを活かして貴社の△△の課題解決に貢献したいと考えています」というように、自分の感情を含めた動機を伝えることが効果的です。
感情を込めた表現をすることで、ただ事実を並べるよりも、面接官に対して自分のプロフィールをより印象深く伝えられます。
まとめ
本記事では、面接で横文字専門用語を使用しない方が良い理由を解説しました。
面接官が専門用語の意味を完全に理解していない可能性を考慮すると、面接官が理解しやすい言葉を選んだほうがいいでしょう。
ただし、専門的な討論が求められる場合や業界標準の用語が使われている場合、または応募先企業の文書で頻繁に使用されている場合は、専門用語の使用が求められることがあります。
横文字専門用語を適切に使用し意味を正確に説明する能力が就活生の知識と専門性をアピールする機会となります。