【例文あり】学生生活で得たことの書き方や構成を紹介
2024/4/18更新
はじめに
「学生生活で得たこと」について、なかなか思い浮かばないという方も多いでしょう。
今回はそんな「学生生活で得たこと」の書き方や構成を例文付きでご紹介します。
- 学生生活で得たことが思いつかない
- 学生生活で得たことの書き方が知りたい
- 学生生活で得たことの例文が読みたい
ぜひ最後までご覧ください。
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企業が「学生生活で得たこと」を質問する意図
企業が面接などで「学生生活で得たこと」について質問する意図は、就活生の適性や性格、スキルを多角的に評価するためです。
具体的には、以下のような理由が考えられます。
- 仕事に活きる内容かを知るため
- 企業の求める人物像にあっているかを見るため
- 経験から学んで成長する力を知るため
- 論理的思考力・説明力を見るため
順に解説していきます。
仕事に活きる内容かを知るため
企業が「学生生活で得たこと」について質問する意図は、仕事の生きる内容かを知るためです。
就活生の学生生活での経験が、将来自社の職務でどのように役立つかを把握することは、企業にとって大切です。
例えば、団体活動でのリーダーシップ経験は、チーム管理やプロジェクト運営に活かせる可能性があります。
このように、具体的な経験を通じて、就活生が仕事で必要とされるスキルや知識をどれだけ持っているかを把握するために質問されます。
企業の求める人物像にあっているかを見るため
企業の求める人物像にあっているかを見るためにも、「学生時代に得たこと」について質問されることがあります。
企業は、それぞれの文化や価値観に合った人材を求めています。
学生生活での経験やそこから得た教訓は、就活生の価値観や人としての成長を示す指標となります。
企業はこの質問を通じて、応募者が自社の人物像に合致するかどうかを評価しているのです。
経験から学んで成長する力を知るため
「学生時代に得たこと」を尋ねる一つの理由は、経験から学んで成長する力を知るためです。
学生時代に直面した課題や困難、そしてそれらをどのように克服したかについてのエピソードは、就職活動中の学生が成長と学びを得る能力を示すものです。
企業は変化や困難に対して柔軟に対応し、成長し続けることができる人材を求めています。
論理的思考力・説明力を見るため
「学生生活で得たこと」について語るとき、就活生がどのように自分の経験を整理し、論理的に相手に伝えることができるかも重要な評価ポイントです。
これは、仕事上でのコミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルとも密接に関連しており、応募者の論理的思考力や説明力を見極めるために質問されています。
「学生生活で得たこと」を探す方法
「学生生活で得たこと」を探すためには、以下のような方法で探すことができます。
- 学生生活の出来事で印象深い経験を探す
- 自分の強みから探す
- 志望企業から探す
順にご紹介します。
学生生活の出来事で印象深い経験を探す
学生生活には多くの出来事があり、当時は些細な出来事でも、振り返ってみると自分にとって意味深い学びや成長の瞬間が含まれていることがあります。
まず、自分に以下のような質問をしてみましょう。
- どのようなプロジェクトや活動に取り組んだか?
- 困難や挑戦に直面した経験は?
- 自分や他人に影響を与えた出来事は?
これらの質問を通じて特に心に残っている経験や、自分に大きな変化をもたらした出来事に焦点を当ててみてください。
その経験から何を学んだのか、どのように成長したのかを具体的に振り返ることで、「学生時代に得たこと」が見えてくるはずです。
自分の強みから探す
自分の長所や特技を振り返り、それらが学生生活のどのような場面で役立ったのかを考えてみましょう。
例えばコミュニケーション能力が高い場合、グループプロジェクトやサークル活動での役割や成果に注目すると良いでしょう。
自分の強みがどのようにして形成され、活かされたのかを分析します。
自己分析をもとにエピソードを探すことで、面接時に自信を持ってアピールできるポイントを見つけるのに役立ちます。
志望企業から探す
志望する企業が求める人物像をリサーチし、それに合う学生生活の経験を探してみましょう。
例えば、チームワークを重視する企業であれば、共同プロジェクトでの経験やスポーツチームでの活動が良いです。
創造性を重視する企業なら、新しいイベントの企画や独自の研究プロジェクトに取り組んだ経験がアピールポイントになります。
これらのアプローチを通じて「学生生活で得たこと」を深く掘り下げ、具体的な経験や学びを明確にすることが重要です。
自分の経験を振り返ることで自己理解を深めるとともに、面接などで自信を持って伝えられるエピソードを作り出すことができるでしょう。
「学生生活で得たこと」でアピールするポイント
「学生生活で得たこと」でアピールする際のポイントは、以下のようなものがあります。
- 自分らしい経験・エピソードを選ぶ
- 学生生活で得たことを抽象化する
- エピソードは具体的にする
- 数字を入れて説明する
- 結論ファーストで簡潔に伝える
- 成功体験でなくても良い
- 仕事での再現性をアピールする
自分らしい経験・エピソードを選ぶ
まず、自分らしい経験やエピソードを選ぶことが大切です。
他の人とは異なった独自のエピソードを選ぶことで、面接官に強い印象を残すことができます。
自分の価値観や性格が反映されたエピソードは、自己紹介としても効果的です。
学生生活で得たことを抽象化する
具体的な経験を振り返った後は、それらから得られた学びや成長を一つのテーマにまとめ上げ、抽象化することが大切です。
例えば、サークル活動などの団体活動から「チームワークの重要性」や「多様性を受け入れる姿勢」など、仕事で役立つ普遍的な価値やスキルとして抽象化して説明すると良いでしょう。
エピソードは具体的にする
抽象的な学びをエピソードで補強する際には、できるだけ具体的な情報を話しましょう。
何をしたのか、どのような困難があったのか、どう乗り越えたのか、その結果どうなったのかといった詳細を明確にすることで話に説得力が増します。
数字を入れて説明する
可能であれば、エピソードには数字を入れて説明しましょう。
例えば、「20人のメンバーでプロジェクトを運営し、3ヶ月で100万円の売上を達成した」など、数字を用いることで成果の大きさを具体的に伝えることができます。
結論ファーストで簡潔に伝える
話の冒頭で結論を述べ、その後に詳細な説明を加える「結論ファースト」のアプローチを取りましょう。
これにより聞き手は話のポイントをすぐに把握でき、興味を持って聞き続けることができます。
成功体験でなくても良い
必ずしも成功体験でなくても構いません。
失敗から学んだ教訓や、困難に直面して得た洞察もアピールポイントとなります。
失敗を通じてどのように成長したか、次にどのように活かしたかを強調することが大切です。
仕事での再現性をアピールする
最後に、学生生活で得た経験やスキルが仕事にどのように役立つか、その再現性をアピールしましょう。
自分がこれまでに培った能力が、どのようにして将来の職場で活かせるのかを具体的に説明することで、面接官に自分のポテンシャルを認識してもらうのです。
「学生生活で得たこと」の伝え方・構成
「学生生活で得たこと」を伝える際、結論から入り、象徴するエピソードを紹介し、そのエピソードを通して得たことを語る構成が非常に効果的です。
具体的に解説していきます。
結論
話す内容の結論やポイントを簡潔に述べます。
これは聞き手に話の方向性を明確に示し、興味を引くためです。
例えば、「学生生活を通じて、私はチームワークの重要性と多様性を受け入れる力を学びました」と始めることで、聞き手は話の主旨をすぐに把握できるでしょう。
象徴するエピソード
次に、結論を支える象徴的なエピソードを紹介します。
象徴的なエピソードは聞き手に具体的なイメージを提供し、結論の信憑性を高める役割を果たします。
ここで大切なのは、エピソードの選択です。
結論と強く関連し、聞き手に深い印象を残すエピソードを選びましょう。
大学時代、国際的な学生団体でのプロジェクトに参加した際、多様な文化背景を持つメンバーと協力して、イベントを成功させた経験があります。
このプロジェクトでは、言語の壁や価値観の違いを乗り越えることの難しさと、それを解決したときの達成感を実感しました。
エピソードを通して得たこと
最後に、そのエピソードを通して自分が何を学び、どのように成長したのかを詳しく語ってください。
この部分では、具体的な学びや気づきを共有することで、自己の成長を強調し、聞き手に深い印象を与えます。
また、その学びが将来の職場でどのように活かせるかを示すことで、自分のポテンシャルをアピールしましょう。
例えば、「この経験から、異なる意見や背景を持つ人々と効果的に協力するためには、相手の視点を理解し、尊重することが不可欠であると学びました。この能力は、どのような職場でもチームの一員として貢献するために重要なものであり、私が将来挑むあらゆるプロジェクトにおいて役立つと考えています。」といった形で伝えると良いでしょう。
「学生生活で得たこと」のNG例
「学生生活で得たこと」を伝える際に避けるべきNG例には以下のようなものがあります。
- 大学以前の経験だけ話す
- 成果や結果だけを伝える
- 専門的すぎる内容にしてしまう
詳しくご紹介します。
大学以前の経験だけ話す
学生生活と言えば多くの場合、大学や専門学校などでの経験を指します。
ですから、中学校や高校など、大学以前の学生生活に焦点を当てた話をするのは避けましょう。
大学以前の経験も重要ですが、求められているのはより成熟した学びや、専門性・多様性を理解する過程での経験です。
大学以前の話をすることで、聞き手にあなたが成長や変化を経験していないという印象を与えかねません。
成果や結果だけを伝える
学生生活での成果や結果を伝えることは重要ですが、それだけに焦点を当てるのは避けるべきです。
成果や結果だけを話すと、過程での学びや成長、困難をどのように乗り越えたかという重要な側面が見落とされがちです。
学生生活での経験は単に成果を上げることだけではなく、そのプロセスを通じてどのように個人が成長し、どのような価値観を身につけたかが重要です。
この点を軽視すると、表面的で深みのない印象を与えてしまいます。
専門的すぎる内容にしてしまう
専門的な知識や経験を語ることは、専門性を示す良い機会です。
しかし、あまりに専門的すぎる内容にしてしまうと、聞き手が内容を理解できなかったり、話に共感できなかったりする可能性があります。
学生生活で得たことを話す際は専門用語を避け、より多くの人が理解できる言葉を使うことが大切です。
また、専門的な話題を紹介する場合でも、それがどのように一般的なスキルや人生の教訓に繋がるのかを説明することが重要です。
そうすることで、多様な聞き手に対しても魅力的な話となります。
学生生活で得たことの例文
サークル:リーダーシップのアピール例
「学生生活を通して、リーダーシップを得ることができました。
大学生時代、私は学生サークルの代表を務めました。
リーダーとしての最大の挑戦は、メンバー間の意見の相違を乗り越え、共通の目標に向かってチームをまとめ上げることでした。
具体的には、年間イベントの企画・運営を通じて、メンバーの意見を積極的に聞き、それぞれの得意分野を生かす役割分担を提案しました。
この経験から、異なるバックグラウンドを持つ人々を結束させるリーダーシップと、柔軟な問題解決能力を身につけることができました。」
アルバイト:責任感のアピール例
「学生生活を通して、責任感を養うことができました。
学生時代にカフェでアルバイトをしていた時、接客業務だけでなく、在庫管理やシフト作成の責任も任されました。
ある時、急な欠員が出た際には、迅速に代替えのスタッフを手配することで、店舗運営に支障をきたさないように努めました。
この経験を通して、予期せぬ状況にも冷静に対応する責任感と、チームワークを支えるコミュニケーション能力を養うことができました。」
部活動:継続力のアピール例
部活動を通して、継続力を養うことができました。
高校時代から大学にかけて、陸上部に所属し、中距離走に専念していました。
練習は厳しく、時には挫折しそうになることもありましたが、目標を達成するためには継続が不可欠であるという信念のもと、日々のトレーニングに励みました。
結果として、大学在学中に自己ベストを更新し、地域大会での表彰台に立つことができました。
この経験から、目標に向かってコツコツと努力を重ねる継続力を身につけました。」
留学:適応力のアピール例
「留学を通して適応力が身につきました。
大学3年生の時、1年間の海外留学プログラムに参加しました。
言語の壁や文化の違いに直面しながらも、積極的に現地の学生と交流し、授業にも積極的に参加することで、徐々に異文化環境に適応していきました。
また、現地でのボランティア活動にも参加し、異文化理解の深化に努めました。
この経験を通して、未知の環境においても柔軟に適応し、積極的に学ぶ姿勢を持つことの重要性を学びました。」
勉強(ゼミ・研究):行動力のアピール例
「学生生活で得たこととして、行動力があります。
大学のゼミでは、地域社会における環境問題に関する研究を行いました。
ただ理論を学ぶだけでなく、実際に地域の環境保全活動に参加し、問題解決のための実践的なアプローチを探しました。
この過程で、主体的に情報を収集し、解決策を提案するための行動を起こすことの大切さを実感しました。
また、研究成果を学内外のシンポジウムで発表することで、自らの見解を堂々と表明する自信も得ることができました。」
ボランティア:協調性のアピール例
「学生生活で得たこととして、協調性を得ることができました。
私は大学生の時、地域の子供たちに学習支援を提供するボランティア活動に参加しました。
活動の中で、様々な年齢やバックグラウンドを持つ子供たちと接する中で、それぞれのニーズに合わせたサポートを心がけました。
また、他のボランティアスタッフとの連携も重要で、定期的なミーティングを通じて情報共有や役割分担を行い、より効果的な支援ができるよう努めました。
この経験から、異なる立場の人々と協力して共通の目標を達成するための協調性と、柔軟な対応力を養うことができました。」
趣味:創造力のアピール例
「学生時代に得たこととして、創造力に自信があります。
趣味である写真撮影を通じて、私は創造力を大いに発揮する機会を得ました。
特に、日常の風景を独自の視点で捉えることに挑戦しました。
例えば、雨上がりの街角や夕暮れ時の公園など、一見すると平凡に見える瞬間に隠された美しさを引き出すことに情熱を注いできました。
また、撮影した写真をもとにデジタル加工を行い、現実とは異なる幻想的な世界を創り出す試みも行いました。
これらの活動を通じて、物事を多角的に捉え、独自の表現を生み出す創造力を育てることができたと自負しています。」
まとめ
今回は「学生生活で得たこと」の書き方や構成、執筆時の注意点などを例文付きでご紹介しました。
「私には大層なエピソードがない」「学生時代に何も得ていない」という人も、小さなエピソードからでも十分よい「学生生活で得たこと」を書くことができます。
ぜひ、本記事を参考にして「学生生活で得たこと」を書いてくださいね。