アパレル業界のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/04/12更新
はじめに
アパレル業界は、衣料品のデザインから製造・販売などに関する産業全般を指します。
アパレル業界への就職を目指しているものの、どのようにエントリーシートを書けばいいか分からない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、以下のような疑問をもつ方を対象としています。
- アパレル業界はどのような業界?
- アパレル業界の採用難易度は?
- アパレル業界のエントリーシートで企業がチェックしている点は?
アパレル業界のエントリーシートを作成する際のヒントとなる情報を分かりやすく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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アパレル業界の概要
出典元:アパレルショップの売上を上げるには?方法やポイント等を解説
アパレル業界とは
アパレル業界は、多くの就活生にとって人気の就職先の一つです。
服飾のデザインを手掛けるデザイナーや店頭で接客を行う販売員など、さまざまな職種が存在します。
近年、日本国内のアパレル市場は縮小傾向にあります。
たとえば、繊維産業の市場規模は1994年には15兆円もの規模がありましたが、2010年以降は10兆円ほどに減少しているのです。
しかし、アパレル業界のEC市場(インターネット上で商品やサービスを売買するビジネスモデル全般のこと)は拡大し続けており、2017年には1.65兆円ほどの規模に達しました。
ここから、衣料品のオンラインショッピングが活況であることが分かります。
このように、アパレル業界は多様な職種と業態で構成される魅力的な業界であるといえるでしょう。
一方で、市場環境の変化に対応し、EC市場の拡大などの新しい動きにも目を向ける必要があります。
アパレル業界を目指す就活生は、業界の特徴や動向を理解しておくことが大切ですよ。
アパレル業界の業務内容
アパレル業界の企業は大きく分けると、以下の3つに分類されます。それぞれ詳しく解説します。
- アパレルメーカー
- 小売業
- SPA
アパレルメーカー
アパレルメーカーとは、服飾商品の企画や製造を行い、アパレル小売業にその商品を卸す業種のことを指します。
つまり、私たちが店頭で目にする洋服やアクセサリーなどを生み出しているのが、アパレルメーカーなのです。
「メーカー」という言葉から、工場を持ち自社で生産を行う製造業をイメージする人も多いでしょう。
実際、アパレルメーカーという名称は本来、自社生産を行う製造業のみを指していました。
しかし、日本では製造だけでなく卸売までを行う製造卸売業である場合が多く、そのような企業もアパレルメーカーと呼ばれるようになったのです。
このように、日本におけるアパレルメーカーの定義は、やや広い意味で使われているといえますね。
アパレルメーカーは、ファッションのトレンドを踏まえながら、独自のデザインや素材を用いて商品を企画し、生産しています。
小売業
アパレル業界の小売業とは、アパレルメーカーや卸売業者から仕入れた商品を、消費者に販売する役割を担う業態のことです。
私たちが普段洋服を購入する際に訪れる店舗や、オンラインショップを運営しているのがアパレル小売業です。
アパレル小売業は、単に商品を販売するだけでなく、お客様のライフスタイルに合わせたコーディネートの提案など、付加価値を付けて販売することで、お客様に利便性を提供しています。
これにより、お客様の満足度を高め、リピート購入につなげているのです。
アパレル小売業は、大きく分けると店舗小売業と無店舗小売業の2つに分類されます。
店舗小売業は、実際の店舗を運営し、接客などのサービスを行い、無店舗小売業(EC店舗)はインターネットを通じたウェブ販売を主に行っています。
近年では、実店舗とEC店舗の両方を運営するアパレル小売業も増えてきました。
SPA
SPA(specialty store retailer of private label apparel)とは、アパレル業界で製造から販売までを一貫して担当する業種のことを指し、「製造小売業」と訳されることもあります。
SPAは、自社でデザインした商品を自社工場で生産し、自社店舗で販売します。
つまり、製造から販売までの一連の流れをすべて自社で管理していることが特徴です。
以前は、カジュアル路線で品質重視の大手SPAが市場をリードしていましたが、最近では、トレンドをおさえつつ低価格で販売するファストファッションブランドが、SPA第2世代として急成長しています。
これらのブランドは、最新の流行を素早く取り入れ、手頃な価格で提供することを重視しています。
SPA企業の例を挙げると、「ZARA(ザラ)」のインディテックスや、「H&M」のH&Mヘネス・アンド・マウリッツ、そして日本発の「UNIQLO(ユニクロ)」のファーストリテイリングなどが有名です。
これらの企業は、世界中のファッション市場で存在感を示しています。
SPAは、製造から販売までを一貫して行うことで、市場の変化にすばやく対応し、お客様のニーズに合った商品を提供することが可能です。
参照ページ
アパレル業界の採用難易度
インターネット上に情報があるアパレル販売スタッフの有効求人倍率を調べてみると、リーマンショック後の2009年には0.48まで落ち込んでいたことが分かります。
当時は、就職が難しい状況だったことが読み取れるでしょう。
しかし、2018年までは有効求人倍率が順調に伸び、1.61倍に到達しています。
つまり、求職者1人に対して1.61件の求人があるということになり、現在は就職しやすい状況になっているのです。
就職偏差値を見ると、ファーストリテイリングが60、ベルーナが54、アダストリアが57となっており、大企業は就職が難しい傾向にあるようですね。
でも全体的に見ると、アパレル業界の採用難易度は平均的だといえるでしょう。
アパレル業界に興味がある就活生の皆さんは、自分の目指す企業の採用難易度を確認しておくことをおすすめします。
アパレル業界の採用大学
アパレル業界では、学歴よりもやる気やファッションセンスが重視される傾向があります。
もちろん、有名大学の出身者が多い企業もありますが、基本的には個人の能力や適性が評価されるのです。
アパレルメーカーへの就職を目指す場合、特別有利になる学部や学科はありません。
文系出身者が多いのは事実ですが、理系の学生も十分に就職が可能ですよ。
大切なのは、自分の強みを活かせる企業を見つけ、アピールすることです。
学部や学科にとらわれず、幅広い視野をもって就活に臨むことが重要だといえます。
アパレル業界は、ファッションが好きで、創造性やコミュニケーション能力が高い人に向いている業界です。
自分の個性を活かせる企業を探して、積極的に就活を進めていきましょう。
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アパレル業界が求める人材とは?
SNSが普及し、変化が激しい現代は、アパレル業界で求められる能力も変化しています。
ここでは、アパレル業界で求められる人材について紹介します。
ITツールを使いこなせる
現在、多くの業界でITリテラシーのある人材が求められており、アパレル業界も例外ではありません。
ITリテラシーとは、以下のことを指します。
- インターネット上の情報から必要な情報を取捨選択できる能力
- デジタル端末を使いこなせる技術
- ネットワークに関する知識がある
アパレル業界では高度なIT技術が求められることは少ないですが、EC事業を展開する企業が増えているため、ある程度ITツールを使いこなせるスキルは最低限必要だといえます。
アパレル業界を目指すのであれば、ITリテラシーを高めておくことをおすすめします。
マーケティングの知識がある
これまではアパレル業界の販売員は、接客力が重要視されてきました。
お客様とのコミュニケーションを通して、良好な関係を築き、ニーズを汲み取ることが重要視されていたのです。
しかし、最近では、接客力に加えマーケティングの知識をもった人材が求められるようになりました。
マーケティングとは、商品の売れ筋やトレンドを調べて、それに基づいて販売戦略を立てることを指します。
特に、SNSマーケティングの需要が高まっており、InstagramやXなどのSNSを使って、うまく商品をPRすることが大事になってきているのです。
たとえば、SNSで自社商品の良さを伝えたり、人気のインフルエンサーとコラボしたりすることで、ブランドの知名度を上げる戦略をとる企業が増えています。
接客力とマーケティングの知識、両方を兼ね備えた人材であれば、重宝されるでしょう。
時代の流れを読める
いまの時代、誰もがSNSを使っており、情報はあっという間に多くの人に共有されます。
それに伴い、消費者の興味・関心も目まぐるしく変化していて、ファッションの流行もすぐ変わります。
そのため、アパレル業界で活躍するには、「時代の流れを読める能力」が必要不可欠といえるでしょう。
SNSやニュースをチェックして、世の中のトレンドを素早くキャッチすることが大切です。
たとえば、あるインフルエンサーが着用したファッションが話題になると、一気にそのスタイルが流行したとします。
そういうときに、トレンドを取り入れた商品をいち早く提供できれば、売上アップにつながるでしょう。
逆に、時代の流れを読み誤ると、せっかく企画した商品が売れ残ってしまうこともありますから、つねにアンテナを張って、世の中の動向を敏感に察知する力が求められていることを覚えておきましょう。
参照ページ
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートを書くときは、ポイントを絞ることが大切です。
書く内容が多すぎると、何を伝えたいのか分かりにくくなるからです。
そして、具体的なエピソードを交えると、説得力のある内容になります。
自分の経験を通して、どんな力を身につけたのか、どんな成果を出したのかを具体的に書くことで、印象に残るエントリーシートになるでしょう。
また、企業の立場に立って考えることも重要です。
採用担当者は、どんなアピール方法だと興味をもってくれるのか、を考えながら書くといいですよ。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートを書くときは、PREP法を使うのがおすすめです。
PREP法というのは、結論から書く方法で、最初にPoint(結論)を書いて、次にReason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の順で書いていきます。
このPREP法で書くことで、論理的で読みやすいエントリーシートになります。
採用担当者は、たくさんのエントリーシートを読むため、簡潔でポイントが明確な文章が印象に残るようです。
PREP法の例文は以下の通りです。
結論:私は、リーダーシップがあります。 理由:なぜなら、学園祭の実行委員長を務め、周りを巻き込みながらイベントを成功させたからです。 具体例:具体的には、全体の進捗管理や、各部署の調整などを行いました。 結論:このような経験から、リーダーシップを発揮できる自信があります。 |
エントリーシートは、自分をアピールする大切な書類です。
PREP法を使って、論理的で読みやすい文章を心がけることで、選考を通過する可能性が高くなるはずです。
また、PREP法は、面接でも使える方法といえます。
面接官の質問に対して、結論から答えることで、分かりやすく自分の考えを伝えることができますよ。
エントリーシートは、自分をアピールする大切な書類です。
PREP法を使って、論理的で読みやすい文章を心がけることで、選考を通過する可能性が高くなるでしょう。
アパレル業界の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートを書く際は、「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすることが大切です。
他の企業でも使い回しできるようなありきたりな内容では、良い印象を与えられません。
志望企業に特化した内容にしましょう。
そのためにも、志望する企業のことをしっかりと研究することが欠かせません。
特にアパレル業界は、独自の価値観やカルチャーがあります。
たとえば、ファッションを通して自分らしさを表現することを大切にしていたり、クリエイティビティや挑戦する姿勢を重んじていたりします。
エントリーシートにはそういったアパレル業界ならではの価値観やカルチャーを盛り込むと、通過率が上がりやすいでしょう。
また、自分なりに、その企業の良さを理解したうえで、「私はこんな点に惹かれてこの企業で働きたいと思いました」と具体的に書くと説得力が出ます。
エントリーシートの位置付け、および対策方法
エントリーシートでは、就活生の文章力や論理的思考力を主な評価対象としています。
そのため自分の考えを明確に、論理的に伝えることが大切なのです。
とはいえ、いくら頑張ってエントリーシートを書いても、自分では気づかないミスや、論理の飛躍があるかもしれませんので、提出前に就活アドバイザーやプロなどの目で、チェックしてもらうのがおすすめです。
プロの視点から、「ここの表現は分かりにくい」「この部分の論理展開がおかしいね」といったアドバイスがもらえると、より良いエントリーシートに仕上げることができるでしょう。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
ここでは、アパレル業界においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
志望動機
【質問】アパレル業界の販売職を志望する理由は?
【記載例】
アパレル業界で販売職として働くことを強く希望します。 私は、ファッションを通して人々の暮らしを豊かにすることに魅力を感じているからです。 トレンドを敏感に察知し、お客様一人ひとりに合ったスタイルを提案することで、お客様の満足度を高められると考えています。 また、店舗の売上目標達成に向けて、チームで協力し合いながら努力することはとてもやりがいのあることだと感じています。 アルバイトでの販売経験を通して、お客様とのコミュニケーションや店舗運営の大変さを実感しました。 その経験を活かし、御社の販売職として、お客様に喜んでいただけるサービスを提供したいと考えています。 私の明るく前向きな性格とファッションへの情熱を、御社で存分に発揮させていただきたいと思います。 |
ポイント:記載例ではファッションへの深い理解と情熱を強調しています。
また、トレンドをチェックし、顧客満足度を高める努力を怠らない姿勢を伝えています。
自己PR
・自己PR(何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください)
【記載例】
私は大学3年生の時に、ファッションショーの企画・運営に携わった経験があります。 周囲を巻き込みながらリーダーシップを発揮し、当初の目標を上回る成果を出すことができました。 具体的には、出演者の選定や衣装の手配、舞台の設営など、多岐にわたる業務の担当です。 はじめは手探りの状態でしたが、チームメンバーと綿密にコミュニケーションを取りながら、一つひとつの課題をクリアしていきました。 当日は500人以上のお客様にご来場いただき、アンケートでは80%以上の方に「満足した」と回答していただくことができました。 この経験を通して、チームで一つの目標に向かって努力することの大切さと、達成感の素晴らしさを学びました。 私は、この経験で培ったリーダーシップとファッションへの情熱を、御社で存分に発揮したいと考えています。 |
ポイント:この記載例では周囲を巻き込むリーダーシップがあることを強調しています。
また、経験を通して学んだことを述べ、成長したことをアピールしています。
まとめ
この記事では、アパレル業界の概要やエントリーシートの書き方のコツを解説しました。
EC市場の拡大もあり、アパレル業界は目まぐるしく変化しています。
選考では、この変化に対応できる人材であることをアピールすることが必要です。
この記事や企業のホームページ、会社四季報などを参考にアパレル業界について理解を深めたうえで、エントリーシートを作成しましょう。