「人生で辛かったことはなんですか?」面接で聞かれたときに困る質問を上手に答えるコツ
2024/3/31更新
はじめに
最近の面接で聞かれることが多いのは、「人生で辛かったことはなんですか?」という質問です。
何も答えを用意していないと、突然辛かったことを聞かれて困惑してしまい、上手く答えられずに悔やむことになるでしょう。
そこで本記事では、人生で辛かったことを聞かれた時にどのように答えるのがいいのかについて紹介します。
以下のような就活生のために、面接で困りやすい質問に上手に答えるコツを解説していきます。
- 辛かったことを答えたら変な空気になってしまった
- 聞かれても上手く思いつかずに困ってしまった
- 素直に答えたけれど面接で上手くいかなかった
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人生で辛かったことを面接で聞く意図
そもそも、なぜ最近の面接では、「人生で辛かったこと」を聞かれるケースが増えたのでしょうか。
面接官側も決して意地悪のつもりでこのような質問をしているわけではありません。
ここでは、面接官が人生で辛かったことを尋ねる理由について見ていきます。
対応力をチェックしたいから
辛かったことに遭遇したとき、どのように対応してどのように解決をしたかを知る目的で質問を投げかけている企業は多いです。
仕事は困難な場面が続くものです。
そのため、面接では就活生がこれまでの人生で経験した困難や苦難について聞き、将来的な対応力や適応力を測ることがあるのです。
どのような経験をしてきたのかが知りたいから
面接官は、就活生の辛い経験を聞くことで、過去の経験や成長過程を知りたいと考えている場合もあります。
同じ年代でも、個々の人が経験することは異なります。
そのため、面接を通じて過去にどのような困難を経験し、それをどのように乗り越えてきたのか探ることで、就活生の背景や考え方を理解しようとしているのです。
人間性を見たいから
面接官は、就活生が過去に経験した困難に対する対処法や、困難を乗り越える際の考え方を知りたいだけでなく、その人の人間性を見るためにも辛かった経験について尋ねることがあります。
したがって、答えの内容よりも、将来的な柔軟性や前向きな考え方を示すことが重要です。企業は、就活生が入社後、何か困難があった際に柔軟に対処できるか、前向きな姿勢を保てるかどうかを把握するためにこのような質問を行うことがあるのです。
人生で辛かったことを答えるときのポイント
人生で辛かったことについて聞かれても困らないように、回答する際には次のようなポイントを押さえておきましょう。
ネガティブなままで終わらせない
返答はネガティブなままで終わらせないようにしましょう。
最終的にポジティブな回答になるように心がけてください。
人生において本当に辛かった経験を答える際には、つい当時を思い出して辛くなってしまう方もいるでしょう。
かといって、暗い状態で話し終えると面接官側も困ってしまう可能性があります。
辛かった経験について話す際は、過度な感情移入や当時の気持ちに取り込まれてしまうことを避けることが重要です。
その代わりに感情をコントロールし、客観的に話すことが大切です。
ネガティブな情報だけで終わらせず、最終的にはその経験から何を学び、どのように前向きに成長したかに焦点を置きましょう。
その経験から得たポジティブな側面や、克服した困難について話すことで、面接官に自分の成長と向上心を伝えることができます。
「辛かった経験は何もない」と答えるのは避ける
辛かった経験が思いつかなかったとしても「今まで辛かった経験は特にないです」と答えないようにしましょう。
辛い経験がないのが本当だとしても、「特にない」と答えると面接官は質問を拒否されたように感じてしまいます。
印象が落ちてしまう可能性があるため、「辛かった経験はない」という返答は避けましょう。
どうしても「辛かった経験はない」と答えたい場合でも、面接官に何か自分の経験や特性をアピールできるような答え方をしてください。
例えば、「私は過去の経験から、どんな状況でも前向きに考えることができるようになりました。そのため、特に辛いと感じたことは今のところ思い浮かびません。」といったように答えるのです。
こうすればポジティブな印象を与えられます。
「自分自身が直接辛いと感じた経験はありませんが、○○という出来事を知人に話した際に同情されたことがあります。その経験から、他人の気持ちに共感し、助け合いの精神を大切にすることを学びました」と回答するのもいいでしょう。
自己理解や他者との関わり方についてアピールできます。
企業が求める人物像に沿った回答だとなお良い
辛かった経験を答える際は、もし余裕があれば企業の求める人物像に即した答えを用意するといいでしょう。
より好感を持たれやすくなります。
例えば、企業が「困難に立ち向かえる人材」を求めている場合、面接で「過去に○○になったことで辛い日々を経験しました。しかし、○○をすることで困難に立ち向かい、現在は○○です。この経験を通じて、○○という価値観を学びました。」といったエピソードを話すと有効です。
企業が求める人材像が事前に調査しておき、辛い経験について話す際は求められる人物像に合わせた内容を用意しましょう。
ただし、強引に話を作り上げる必要はありません。
面接官が辛い経験を尋ねる意図は、対処能力やストレスへの対処方法を知ることが主です。したがって、企業の求める人物像に即した実際の経験を優先して話しましょう。
人生で辛かったことの例
「人生で辛かったことが思いつかず困っている」という就活生もいるでしょう。
そんな方たちのために、今までの経験を思い返すきっかけとなるように、人生で辛かったことの回答例をご紹介します。
ご自身の経験に基づいて話すことがベストなので、これらの回答例を元に、あなた自身の答えを考えましょう。
家族と比較されて辛い思いをした
兄弟や姉妹がいる方なら、周囲の大人たちから兄弟同士・姉妹同士で比較されて辛い思いをした経験を話すのも一つの手です。
「私の弟はどんなことにも優れており、幼少期から常に周囲と比較される状況でした。
そのため、周囲の評価や期待に常に気を配る日々を送っていました。
しかし高校生になって○○を始めたことで、比較されることが減り、自信をつけ始めました。
自分自身でできることを見つけることの重要性を学び、劣等感から解放されました。
この経験は私にとって成長の機会でした。」
「私の姉は二人で○○をしていましたが、姉は才能を発揮し成績を残していました。
一方で私は成績を残せず、辛い言葉を受けることもありました。
しかし、その悔しさから練習時間を増やし、自らの成績向上に励みました。
現在も姉と共に切磋琢磨し、共に成長しています。
周囲からの辛い言葉に苦しんだ経験が、私の成長に繋がりました。」
このような体験談は、兄弟姉妹がいる面接官に共感を呼び起こし、比較されやすい状況での対応力を判断する際のエピソードとして有効です。
試験に落ちた
資格試験や、高校受験、大学受験など、試験に落ちた経験を辛かった経験として答えるのも良いでしょう。
多くの社会人が試験に落ちる経験をしているため、それを聞いた相手もイメージしやすいでしょう。
辛かったエピソードとしてまとめやすいのでおすすめです。
「私は高校生の時サッカー部に所属していたのですが、部活動に集中するあまり、受験勉強が疎かになり、大学受験に失敗してしまいました。
第一志望のみならず滑り止めの大学も全て落ちてしまい、人生に絶望してしまいました。
しかし、悩んだ末に1年間浪人することを決め、1日10時間勉強した結果、翌年第一志望だった○○大学に合格できました。
この時に培った精神力や忍耐力、継続力を生かし、誰よりもタフに仕事に臨みたいです。」
このように、受験に落ちた経験を辛かったこととして示しつつ、その経験から学んだことや、将来の仕事でどのように活かすかをアピールすることで、前向きな印象を与えられるでしょう。
サークルや部活で結果を残せなかった
自身が所属していた団体での辛い経験を話す方法もあります。
「私は高校時代に○○部に所属していました。
その部は世界大会に進出する強豪校でしたが、私は常に補欠でした。
レギュラーになれず、周囲からも補欠扱いをされる日々が辛かったです。
しかし、大学では○○サークルに入り、高校で学んだことを活かしながら活動しました。
その結果、大会で○○の成績を上げ、チームに貢献することができました。
この経験から、悔しさに負けずに努力を続けることの重要性を学びました。
周囲にも良い影響を与えられたと感じています。
今となっては、あの辛い経験も良い思い出として捉えられています。」
「私は大学時代○○サークルに所属していましたが、一緒にサークルに所属していたメンバーとの考え方の違いにより、メンバーがサークルを脱退することになったのが辛いことでした。
私はサークルを○○のようにしようと考え、○○を行っていたのですが、チームメンバーの考えは○○という考えが強く、すれ違いが生じてしまいました。
その結果、メンバーと離れることになりました。
これをきっかけに自分の考えを見直すべきか非常に思い悩みましたが、残ったメンバーとしっかりと向き合って話し合い、○○という考えを○○に改めたところ、望んだ結果を得られました。
この失敗をきっかけに、人と向き合う大切さはもちろん、最終的には一度脱退したメンバーとも和解し、現在は○○で良好な関係を築くことができました。
この辛かった経験を忘れずに、考えや意見が異なる方ともしっかり話し合い、歩み寄り、お互いがよりベストな状態で結果を出すための方法を模索したいです。」
このように、部活動やサークルでの辛い経験を次に生かせた経験を語ることで、印象が良くなります。
特に、結果を残せなかった経験をどのように生かしたのか、どのように改善したのかを具体的に示すことが重要です。
ネガティブな印象にならないように、「ダメだった」「上手くいかなかった」という内容で終わらないように気をつけましょう。
人生で辛かったことの回答で注意すべきこと
人生で辛かったことを聞かれたときは、最終的には前向きな方向で答えると印象が良くなります。
一方で、答え方を間違えるとネガティブな印象を与えてしまい、内定に悪影響が出てしまうため十分に注意が必要です。
ここでは、人生で辛かったことの回答で極力避けたほうがいいことを紹介するので、注意点として頭に入れておきましょう。
人間関係に関する辛かったこと
「アルバイト先の先輩に○○をされて辛かった」「先生と○○があってトラブルになったのが辛かった」など、人間関係に関する辛かった話はリスクが高いです。
人間関係に関するトラブルは社会人になってからもつきものです。
どんなにポジティブな方向で回答しても、具体的に何をされて辛かったなど述べると、内容によっては「全然ストレス耐性がない人だな」と思われてしまう可能性があります。
企業はできる限り、ストレス耐性が強い就活生を採用したいと考えているのです。
そうでなければ、入社後に困難があった際、すぐにへこたれてしまう恐れがあるからです。
早期に退職されてしまう恐れもあるため、ストレス耐性の強い就活生を求めています。
また、人間関係について辛かった経験を話すことで、「人間関係でトラブルを起こしやすい人なのでは?」と懸念される恐れもあります。
ですので、辛い経験を回答する際は、できる限り人間関係に関するトラブルの内容を避けることが賢明です。
もしそれ以外の話題が思いつかない場合は、必ずポジティブな印象で終わるように努めましょう。
金銭にまつわる回答
「ギャンブルで○○円負けてしまったことが辛かった」「借金を○○円抱えたことが辛かった」など、金銭にまつわるトラブルも印象が悪くなるのでやめておきましょう。
借金などのトラブルが解決し、現在は全ての債務を返済している場合でも、業種によっては信用を失ってしまいます。
面接の際は、金銭トラブルや関連する話題はできるだけ避けましょう。
特に銀行関係や経理関連の職種の面接では、金銭トラブルがあったことを避けることが重要です。
面接官によって異なりますが、金銭トラブルが過去にあった場合、信頼性に関する不安が生じてしまいます。
不信なイメージを持たれてしまうと、どんなに他の質問には上手く答えていても、内定が取り消されてしまう可能性があるでしょう。
貴重な機会を逃さないためにも、金銭関連の失敗や辛い経験は慎重に扱う必要があります。
思想に関わる内容
「両親が○○宗教に入ったことが辛かったです」「○○の勢力に入って活動し○○したことが辛かったです」など、個人の思想に関する内容も面接の際は避けることをおすすめします。
思想や宗教は非常にセンシティブなトピックのため、それを聞いた面接官も気を使ってしまいます。
とてもデリケートな話題で面接の場にふさわしくないですし、所属している団体によっては反社会的勢力と捉えられる恐れがあります。
内定の可能性を一発で取り消されるリスクがあるため、避けたほうが安心です。
このような思想に関する内容は面接の時だけに限らず、ビジネスシーンにおいて避けるべきだと言えます。
面接はもちろん、入社してからも社会的な場では自身の強い思想が垣間見えるような返答は避けましょう。
思想を持つこと自体は悪くないですが、面接官が持つ思想と異なる可能性もありますし、それが原因で面接の結果に悪影響が及ぶ恐れがあるため心配です。
辛かったことに関して答える時は、自身の思想に関する内容は避けるのが無難でしょう。
嘘をつかないこと
話がどうしても思いつかず、作り話を作りたくなる人もいるでしょう。
その気持ちも理解できますが、嘘がバレてしまうリスクがあります。
辛かったことについての質問では、細かく話を詰められる場合がほとんどです。
嘘の話をしても、深堀されていくうちに嘘をついたことを見抜かれてしまい、信頼度が下がってしまう恐れがあるので気を付けましょう。
無理をして嘘をつくよりも、本当にあったことを少しだけ脚色するほうがまだいいです。
本当の話なら、深く質問をされても対処しやすいでしょう。
どんなに深堀されてもいいように、想定される質問の回答も考えておくことをおすすめします。
人生で辛かったことでアピールするべきポイント
人生で辛かったことを答える際は、アピールするべきポイントがいくつかあります。
就活面接を有利に進めるために、下記のポイントもチェックしておきましょう。
ストレス耐性がどの程度あるか
多くの企業が、候補者のストレス耐性やストレスへの対処能力を確認するためにこの質問をしています。
ビジネスシーンでは一般的にストレスが発生するものです。
そのストレスの受け流し方を理解しているかが重要な要素となります。
ストレスが原因でトラブルが発生する可能性の高い職場では、就活生と企業の相性を確認するためにこの質問がされることもあります。
対応力があるか
日常生活でも仕事の時でもトラブルはつきものです。
自身が予期していないトラブルが起きた時、具体的に対処する方法を知っているかどうかは仕事でも重要なポイントです。
就活生に辛かった経験について質問する面接官は、臨機応変に行動できるか、対応力はあるのか知るために聞いているケースが多いです。
そのため、具体的にどのような対策をしたのか提示しましょう。
辛かったことについて質問をされた後は、回答内容によっては追加で質問されることもあります。
企業によってはもっと具体的な質問をしたり、トラブルの発生時の対処方法や、事態が改善した経緯などを尋ねたりする場合があります。
トラブルの事例を提示した後は、どのように対処したかを示すことが求められることもあるので、冷静に対応し、臨機応変に回答することが重要です。
まとめ
人生で辛かったことを聞かれたときは、必ず何か答える必要があります。
とはいえ、どんな内容でも良いわけではありません。
自己アピールにつながる内容で回答できるように、いくつか答えを用意しておくといいでしょう。
できることなら、面接を受ける企業の求める人材に即した回答ができるように、回答を工夫しておくのがベストです。