擁護者型（ISFJ）の分析と向いている職業を解説

はじめに

みなさんはIMBTという性格診断のことをご存知でしょうか？

今回はIMBT診断の中にあり、擁護者方とも呼ばれるISFJについて分析していきます。

この記事では擁護者型（ISFJ）に興味がある以下のような型を対象に、性格分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。

• 擁護者型（ISFJ）の特徴を知りたい
• 擁護者型（ISFJ）の分析を知りたい
• 擁護者型（ISFJ）にあった職業を知りたい

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IMBTとは

ISFJの説明を行う前にそもそもIMBTとはなんなのかについて説明をします。

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator）とは、ユングのタイプ論をもとにした世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。

日本では、このMBTIツール/メソッドが2000年から正式に導入されはじめました。

回答した個人一人ひとりが自分の心を理解し、特性を生かすための座標軸として用いることが最大の目的です。

原版の研究開発は20年以上の期間をかけてなされました。

さらに、現在出版されている諸外国の国際規格のMBTIは、各国のMBTIエキスパートである心理学者や臨床心理士ら、専門家の手にかけられてきました。

長い年月をかけ、各国の文化に合った形で、国際規格に基づいて研究開発され、出版に至りました。

MBTIが、他の心理検査と大きく違うところは、検査結果はあくまでもきっかけだということです。

一定の訓練を受けたMBTIの専門家たち（MBTI認定ユーザー）の支援を受けながら、MBTIに回答した本人が自分についての洞察を深め、ベストフィットタイプ（最もしっくりくるタイプ）を見つけ出す過程そのものを重視しています。

要するに、結果だけでなく、それをきっかけに自分の理解を深めていくプロセスがあって初めて有益となる検査です。

検査というよりメソッドというほうが近いでしょう。

参照ページ引用：【公式】MBTIとは

MBTI4つの型

MBTIには4つの型があります。

それぞれ

• SJ型（保護気質・エピメテウス型）
• SP型（自由気質・ディオニュソス型）
• NF型（理想気質・アポロン型）
• NT型（合理気質・プロメテウス型）

に分類されます。

また、それぞれに属するタイプは下記のものになります。

SJ型…ISFJ、ISTJ、ESFJ、ESTJ

SP型…ISTP、ISFP、ESTP、ESFP

NF型…ISTJ、ISFJ、ESTJ、ESFJ

NT型…INTJ、INTP、ENTJ、ENTP

ISFJが属するSJ型（エピメテウス型）の特徴

ISFJが属するSJ型はエペメテウス型もしくは保護者気質型とも呼ばれ、日本人の33%を占めています。

このタイプの人々は、「人や社会に貢献したい」という強い欲求を持っており、そのために義務や責任を重要視します。

彼らはより高い責任を担うためにヒエラルキーの上下関係を重視し、より上のポジションを望むような上昇志向に溢れている傾向があるのです。

組織などに貢献するための徹底した準備を大切にしているため、先を読むことや未来予測は得意ではありませんが、用意周到な特徴を持っています。

社会階層に憧れ、保守的で伝統を重視するのも特徴です。

また、組織への所属欲求が非常に高く、勤勉さや集団行動、社会規範を教える学校教育は、保護者気質のためにあると言われています。

エピメテウス型を除いた、他の型は自分の利益を考えたうえで組織に属しますが、保護者気質にとっては組織に貢献することが重要です。

義務を重視するため、ルールや伝統を乱すことに対して強い抵抗感を持っており、規則を守らない人に対しては容赦しない側面があります。

そのため保守的で革新的なことは得意ではないため、このタイプは素直に受け入れることができません。

また、善悪の判断を二分化するため、相手を中傷することも厭いません。

仕事上では、責任感のある人に惹かれることが多いのも特徴です。

ISFJ（擁護者）とは？

ではMBTにおいて擁護者型（ISFJ）とは一体なんなのでしょうか。

ISFJは

• 興味関心の方向：内向型（I）
• ものの見方：感覚型（S）
• 判断の仕方：感情型（F）
• 外界への接し方：判断型（J）

の4つの特徴を持つタイプです。献身的な面を持ち、サポートをすることが得意なおとなしい方が多いのが特徴です。

縁の下の力持ちとして活動することが多く、表立って目立った行動を行うことは少ないですが、チームを陰ながら支えることが多くみられます。

「ISFJ-A」と「ISFJ-T」の違いは？

ISFJには「ISFJ-A」と「ISFJ-T」の二種類が存在しているのです。

MBTIにおいて〇〇〇〇-Aと〇〇〇〇-Tは神経性の高さに違いがあります。

Aはポジティブ思考で自己主張型、Tはネガティブ思考で慎重型です。

そのことから、Aは自己主張型、Tは神経型ともされています。

ISFJ-Tは不安や自己疑念を感じやすく、他人からの評価や支持を求める傾向です。

責任感が強く、義務を重視します。

ストレスや挑戦的な状況に対しては、内向的な反応を示すことが多いです。

一方、ISFJ-Aは自己信頼が高く、感情的な安定性と自信を持っています。

彼らは冷静で自立的な対応をし、ストレスにも柔軟に対処するのも特徴です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

「ISFJ-A」の特徴

まずはISFJ-Aからです。

ISFJ-Aは自己主張が強く、自分の意見や考えをはっきり伝える性格で、周囲の人を引っ張っていくリーダー的な立ち位置が向いています。

積極性があり、ポジティブ思考のため、ストレス耐性が強く、主体的に行動することが得意です。

言いたいことや悩みをはっきりと伝えられるため、精神的に落ち着きやすいのも特徴のうちの一つになります。

ただ、自信があるゆえに自己主張が強くなる場合もあり、他人の視線や気持ちに対して鈍感なことがあるのです。

そのため「わがまま」「自分勝手」と捉えられてしまうことがあります。

 「ISFJ-T」の特徴

次にISFJ-Tです。

ISFJ-Tは現実的で順応性があります。

他人の感情やニーズに敏感で、温かく思いやり深い性格です。

責任感が強く、誠実さと信頼性に溢れており、周囲の人の幸せを優先して考え、サポートすることに喜びを感じる、縁の下の力持ちといったタイプになります。

協調性が高く、円滑なコミュニケーションで調和と協力を促進しますが、それゆえ、自分の想いや気持ち、要望を軽視し、後回しにしがちです。

そのため、ストレスを軽減する方法を見つけることや趣味を楽しむことが大切でしょう 。

ISFJ（擁護者型）の長所は？

ではISFJの長所はなんでしょうか。

長所を下記の5つにまとめてみました。

• 協調性がある
• 我慢強い
• 努力家
• 真面目
• リーダーシップがある

それぞれ見ていきましょう。

①協調性がある

ISFJはチームワークを重視します。そのため、競争することよりも協力しながら目標を達成することを選びます。

彼らは周囲の人との調和を大切にし、円滑なコミュニケーションを取ることでチームに一体感をもたらしてくれるのです。

例えば、プロジェクトチームでの協力や家族内での連携などで協調性を発揮します。

②我慢強い

ISFJは忍耐強く、着実に仕事を進めていきます。

彼らは物事を細部までこだわり最高のクオリティを求めるため、中途半端な結果を避ける完璧主義者です。

困難な状況でも冷静に対処し、忍耐強く努力を続けます。

例えば、長期間のプロジェクト作業やストレスの多い状況での忍耐力を発揮するのです。

③努力家

ISFJはプロジェクトやチームでの成果に積極的に関わります。

他者のために尽力することに喜びを感じる傾向があるため、必要以上に貢献し、助けになるための努力をいとわない点も特徴です。

目標に向かって努力し、信頼してもらえる結果を出すことを重視します。

そんな自分の仕事に真摯に取り組む姿勢や、同僚や友人へのサポートを惜しまない姿勢が努力家であると言えるでしょう。

④真面目

ISFJは誠実で信頼性があります。

責任感を持って行動し、仕事を丁寧にこなすのが特徴です。

一度約束したことは最後まで守り、目標やゴールに向かって地道に努力をしていく姿勢は周囲の人から信頼される姿勢です。

例えば、納期を守ることや本音でのコミュニケーションを大切にします。

⑤リーダーシップがある

ISFJは組織やプロジェクトに対してリーダーシップを発揮するのが特徴です。

他人をサポートし、チームのモチベーションの維持や向上、一体感を促進します。

自分自身をリードするだけでなく、周りの人々を先導し、チームや組織の全員で成果を出すことに喜びを感じるのですます。

例えば、チームのリーダーとしての役割や、社会的な活動での指導的立場を任せるのに向いています。

ISFJ（擁護者型）の短所は？

では逆にISFJの短所はなんでしょうか。

短所を下記の5つにまとめてみました。

• 内向的
• 他者優先
• 柔軟性が低い
• 意見の発信が苦手
• 繊細すぎる

それぞれ見ていきましょう。

①内向的

ISFJは内向的で、自分の感情や考えを内に秘める傾向があります。

外に出かけたり大勢と時間を過ごすことよりも、一人や少人数で過ごす時間を好み、人目を避けることもあるのです。

これが過度になると、自分の意見を表現することが難しくなり、コミュニケーションの機会を逃すことがあります。

②他者優先

ISFJは他人の幸福を第一に考えるため、自己のニーズを後回しにすることがあります。

自分の意見や欲求を抑えて、他人に尽くすことを重視するのも特徴です。

しかし、これが過度になると、自分のニーズを無視してしまい、ストレスや不満がたまることがあります。

③柔軟性が低い

ISFJは変化に対して苦手意識を持ち、新しい状況やアイデアに適応するのが難しいことがあります。

慣れ親しんだ方法やルーティンを好むのも特徴です。

しかし、柔軟性が低すぎると、新たなチャンスや成長の機会を逃すことがあります。

④意見の発信が苦手

ISFJは自分の意見を表現するのが苦手で、他人の意見に従うことが多いです。

自分の考えを主張することに抵抗を感じることがあります。

しかし、これが過度になると、自分の声を届けられないことや、自分の価値を過小評価してしまうことがあるでしょう。

⑤繊細すぎる

ISFJは感受性が豊かで、他人からの批判や不満を受け止めやすいです。

感情的に影響を受けやすく、ストレスを感じることがあります。

しかし、繊細さが過度になると、自分を守るために壁を作りすぎてしまい、人間関係において孤立感を感じることがあるはずです。

相性について

ISFJの人はどんな人と相性がいいのでしょうか？

ISFJの性格は先述した通り、献身的で勤勉な性格でありながらも、裏方作業を好む傾向があります。

人前で活躍するよりも縁の下の力持ちといったタイプです。

彼らは自分の行動が他人に喜ばれることで幸福感を感じ、常に気配りを忘れません。

そのことから、このタイプの人々にとって、相性が良いのは「自分がサポート役として徹することができる人」と言えるでしょう。

言い換えれば、自分一人で新しいことに挑戦しようとする人に対して、ISFJはそのサポート気質を活かすことができるはずです。

また、ISFJは自己表現が苦手な傾向があるため、相手から会話を切り出したり、話題を振ってくれることを期待しています。

コミュニケーション能力が高い性格の人とも相性が良く、仲良くなることができるでしょう。

では、そんな「自分がサポート役として徹することができる人」というのはどのタイプの人が当てはまるのでしょうか。

考えられるタイプは下記３タイプです。

• ENTJ（指揮官）
• ESFP（エンターテイナー）
• ISTJ（管理者）

それぞれ詳しく見ていきましょう

ENTJ（指揮官）との相性

ENTJとISFJは、正反対のタイプのように思えますが、実は「与えられたミッションを最後までやり遂げる」という共通点があります。

ISFJもENTJも、誠実さや粘り強さを大切にして物事に向き合います。

そのため、信頼関係が生まれやすい相性です。

初対面では相性が良くないように感じるかもしれませんが、接触する回数が増えていくとだんだんと仲良くなる傾向があります。

例えば、あるプロジェクトで、ENTJとISFJが協力しているとしましょう。

ENTJはリーダーシップの資質を持ち、ビジョンを明確に示す性格です。

プロジェクトの全体像を把握し、チームを指導します。

彼は計画を立て効率的に行動し、目標達成に向けて進んでいくのです。

一方、ISFJはチームの一員として、細部に気を配ります。

彼は裏方作業を担当し、プロジェクトの完成品の詳細設計や品質管理に注力してくれるでしょう。

誠実で責任感があり、チームを支えながらプロジェクトの成功に向けて着実に進んでいきます。

プロジェクトの進行中、ENTJは新しいアイデアを提案し、戦略的な判断を下すでしょう。

一方で、ISFJはデータの整理やタスクの実行に徹します。

彼はチームの調和を保ち、メンバーが円滑に連携できるようサポートしてくれるのです。

最初は異なる性格のため、意見の対立や誤解が生じることもあるかもしれません。しかし、お互いの強みを理解し、相互補完することで、プロジェクトは成功に向かって進むでしょう。

ESFP（エンターテイナー）との相性

ISFJとエンターテイナータイプのESFPは、持ちつ持たれつの関係として相性が良いと考えられます。

ESFPは基本的に誰に対しても心を開いてコミュニケーションを取るため、引っ込み思案なISFJであっても心理的な壁を感じることなくすぐに仲良くなれるはずです。

一方、ESFPは自分本位に行動してしまう節がありますので、しばしば周囲の人を振り回してしまうといった弱みがあります。

そんな弱みに対してISFJは常に優しくフォローできるため、ESFPからしても非常に助けられる場面があるでしょう。

凸凹コンビのように違いの弱みを保管しあっている関係であることから、交友関係だけでなく仕事や恋愛でも相性が良く、いいパートナーになれると考えられます。

ISTJ（管理者）との相性

ISFJと管理者タイプのISTJは非常に価値観や考え方が似通っているため相性が良いと言えます。

お互いに内向的で物事を見る視点が同じタイプです。

そのためちゃんと話す前から「この人は自分と近い人間だ」と感じることでしょう。

知り合ってから仲良くなるまでのスピードも早いと考えられます。

ただ、この組み合わせは、似ている性格であることから、お互い同じような課題や弱みを持っているとも言えるはずです。

二人で何かを成し遂げたいという状況になると、新しい視点や考え方が入ってくることも少ないため、大きな障害を乗り越えるのには若干苦労してしまうかもしれません。

また、ぐいぐい引っ張っていくリーダーシップが取りにくいため、進捗が思うようにいかない可能性も考えられます。

まとめ

以上が擁護者型（ISFJ）の分析と解説になります。

ISFJが属するSJ型はエペメテウス型もしくは保護者気質型とも呼ばれ、日本人の33%を占めているタイプです。

ISFJ-Aは自己信頼が高く、感情的な安定性と自信を持っています。

また、ISFJ-Tと比較すると、自己主張がしっかりとできるものの、自意識過剰になる一面があるのです。

一方でISFJ-Tは現実的で順応性があります。

そのため、ISFJ-Aと比較すると対応力も高い性格です。

我慢強く真面目で周囲の人との繋がりや関係性を重視するISFJは、まさに縁の下の力持ちということができるでしょう。

しかしながら、その一方では、自己主張が苦手で、他者を優先しがちになってしまうという一面もあります。

柔軟性が低く突然の出来事やハプニングに対して苦手なISFJは先に計画を立ててコツコツと進められるタイプなことをしっかり理解しておきましょう。

また、そんなISFJだからこそ、「自分がサポート役として徹することができる人」との相性がいいはずです。

ENTJ（指揮官）・ESFP（エンターテイナー）・ISTJ（管理者）といったタイプの方と相性がいいので、プライベートはもちろん、仕事や恋愛の面でも苦がなく、協力しながら進められると考えられます。

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