ノマドワーカーで働くのはおすすめ?メリット・デメリットと職種5選を紹介
2024/3/29更新
はじめに
近年耳にすることが増えたノマドワーカーという働き方ですが、どのような働き方をする仕事なのかをご存じでしょうか。
テレワークやフリーランスと似ている働き方で、働く時間や場所に対する自由度が大きな魅力があるノマドワーカーには、メリットがたくさんあります。
一方で、思ったような収入が得られないなどデメリットもあるので、よく理解したうえでノマドワーカーとして働くことが大切です。
この記事では、ノマドワーカーのメリットやデメリットだけでなく、おすすめの人や職種についても詳しく解説します。
ぜひ、これからの就活の参考にして、自分なりの働き方を探してみてださい。
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ノマドワーカーとは?
ノマドワーカーは、決まった場所で仕事をするのではなく、「好きな場所」で「好きな時間」に、自分のペースで仕事をしている人のことで、自由度の高い働き方となっています。
フランス語で遊牧民の「Nomado」と働いている人の「Worker」を組み合わせて作られた言葉が語源となっており、一か所に留まらない、遊牧民のような仕事の仕方と考えてみると、理解しやすくなるでしょう。
特にコロナ禍以降、政府が推奨している働き方改革を受け、ノマドワーカーのように「自由な働き方」を選ぶ人が増加している傾向にあるのです。
また、IT環境が整備されたことにより、インターネットを利用して、場所を選ばず働くことが可能になったことも、ノマドワーカーを選ぶ人が増加した要因のひとつだと考えられます。
ノマドワーカー
ノマドワーカーは「好きな場所」で「好きな時間」に働けるという自由度の高い働き方であり、自分の都合に合わせて働いている人のことを指します。
アメリカのデータを見てみると、2018年は480人であったデジタルノマドワーカーは、2020年になると1,090万人を越えてきており、たった2年間で約2.27倍も増加しているのです。
日本における詳しいノマドワーカーの人口データはありませんが、フリーランスの人口で見てみると、2015年には937万人だったフリーランスは、2021年には1,577万人と1.68倍になっており、アメリカと同様の推移をたどっていると考えることができます。
世界におけるデジタルノマドワーカーの人口は、2035年になると10億人になるという予測データもあることから、国内でも今後ますますノマドワーカーの人口が増えていくと考えることができるでしょう。
しかし、日本にはノマドワーカーと似ている言葉に「フリーランス」があり、仕事のスタイルという点では類似しています。
しかし、ノマドワーカーは、場所と時間をこだわらず、自分で自由に決められる働くスタイルですが、フリーランスは契約形態のことを指しているのです。
この違いを理解せず、急激に増加しているノマドワーカーとして働きだしてしまうと「考えていた働き方と違っていた」と後悔してしまう恐れがあるので、しっかり違いを理解しておかなくてはなりません。
フリーランスとの違い
ノマドワーカーと類似する働き方で、「フリーランス」という言葉があげられますが、ノマドワーカーとフリーランスでは全くの別物だということを理解しておきましょう。
フリーランスは、「契約形態」のひとつで、個人で会社と契約を締結して仕事をしているという特徴があります。
会社員や公務員という言葉のように、職業をあらわす言葉であると理解すればわかりやすくなるでしょう。
なお、フリーランスとして働いている人は、個人事業主として働いているケースが多い傾向があります。
一方、ノマドワーカーは、働き方を表す言葉であり、ノマドワークという仕事スタイルを表す一種であり、自由な環境で仕事をしている人を指しています。
たとえば、フリーランスとして企業と契約を締結したとき、「出社することが条件」となっていた場合は、ノマドワークをすることができないためノマドワーカーとは言えません。
逆に、会社員として働いていても「いつ、どこで働いても良い」という雇用形態ならノマドワーカーだと言えるのです。
雇用形態や雇用条件と、働きかたのスタイルを混同してしまわないように、注意しておいてください。
ノマドワーカーとして働くメリット
企業に出社して働くことは、さまざまなストレスを抱えることが非常に多いと考えられます。
時間や場所が会社に決められており、ときにはプライベートを潰して働くということもあることでしょう。
ノマドワーカーとして働く場合、このようなストレスから解放される傾向があり、上手に管理しながら活用すると、自分の好きなことをしながら仕事ができるため、「ストレス過多で退職してしまう」ということを減らせる可能性があるのです。
以下では、ノマドワーカーとして働くメリットを紹介していきます。
自由な時間に働ける
メリットのひとつに「自由な時間に働けること」があげられます。
就業時間が決められていないため、自分のペースで仕事することが可能となるのです。
たとえば、以下のようなメリットが考えられます。
- 自分が集中できる時間帯に作業を終わらせてしまう
- 体調を崩してしまった子どもの病院に付き添う
このように、自分で仕事をする時間を決めて、稼働日や休日、休憩を挟むことができるようになるのです。
疲れた時や、気分を変えたいときなど、自分のペースで休憩することができます。
会社員のように、時間に拘束された働き方ではないため、途中で中断することが可能で、時間を合理的に使うことができるようになるのです。
人間関係のストレスが少ない
ノマドワーカーとして働くメリットは、人間関係のストレスが少ないことです。
企業の風土によっては、協調性を重んじるなど、人間関係によって神経をすり減らしてしまう会社員が多い傾向にありますが、ノマドワーカーとして働く場合、毎日人と顔を合わせることがないため、人間関係に対するストレスが少ないと言えます。
もちろん、ノマドワークにも打ち合わせが必要となる場面も多々ありますが、その打ち合わせのほとんどは、対面よりもzoomなどを使ったチャットが可能です。
つまり、毎日会社に出社して人と顔を合わせる必要がないため、人間関係のストレスが大幅に減少する期待が持てるため、人付き合いが苦手な人でも、仕事をしやすい環境だと言えるでしょう。
また、フリーランスとしてノマドワークをする場合、人間関係を構築しにくい人と仕事をすることになっても、業務契約を終わらせてしまえば、その後は付き合いを絶つことができます。
一時的に人間関係でストレスを抱えたとしても、長い期間に渡って悩まされることがなくなるメリットがあるのです。
ノマドワーカーとして働くデメリット
ノマドワーカーとして働くことはさまざまなメリットがあげられますが、自由であるがゆえのデメリットもあるので、必ず覚えておいてください。
デメリットのなかには、特に生活に影響を及ぼしてしまうデメリットがあり、せっかく働きだしたのに生活が成り立たなくなってしまっては本末転倒です。
そこで、ここではノマドワーカーとして働くデメリットを紹介していきます。
ノマドワーカーのメリットに惹かれている人こそ、しっかり理解しておくことが大切です。
収入が安定しない
フリーランスのノマドワーカーは、収入が不安定になりがちです。
企業で働いているノマドワーカーには、安定した収入が期待できますが、フリーランスとして企業などと契約して仕事をする場合は、まず自分で仕事を見つけることから始めなければなりません。
特にフリーランスを開始したばかりで、実績が少ない状況では、契約してくれるクライアントを見つけることが困難となり、思ったような収入を得ることができなくなってしまう恐れがあるのです。
また、契約まで辿り着いたとしても、短期間で契約が終了してしまうなど、安定した収入を得られるようになるまでは、相当の期間を要すると考えておかなくてはなりません。
複数の契約先があれば、1つの契約が終了してしまっても収入がなくなることはありませんが、契約数が少ない場合は、収入が激減し生活に影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。
これらのことを防ぐためにも、自分で仕事の契約を見つけるノマドワーカーとして働く前に、収入を得続けられる方法を考えておくことが求められます。
仕事とプライベートの区別がつきにくい
ノマドワーカーは自由に仕事をすることができるメリットがある反面、仕事とプライベートの区切りを自分でしっかりと決めなければなりません。
自己管理が不十分である場合、仕事とプライベートを分けることが難しくなってしまう可能性があり、働く時間が極端に多い、または少ないという状況に陥ってしまうのです。
仕事中もプライベートの時間と混同してしまい、集中して業務を推進できなかった結果、納期に追われてしまい、プライベートの時間を削って仕事時間に充てる必要が出てしまう可能性も考えられます。
ノマドワーカーとして働く人の多くは、仕事とプライベートの時間をしっかり区別していますが、なかには両者の区別が曖昧になってしまう人がいることも事実です。
特に、フリーランスとして働く場合は、成果を出した分だけ収入が増えていくため、高い売上を求めるあまり、いつのまにかプライベートを犠牲にしてしまっている傾向があります。
ノマドワーカーの職種5選
ノマドワーカーは、時間や場所にとらわれることなく仕事ができますが、職種によっては、ノマドワーカーでは不可能な職種もあります。
すべての職種でノマドワーカーとして働けるとは限らず、主にインターネット上で完結したり、成果が可視化できたりするといった条件を満たしている職種なら、ノマドワーカーに向いている職種だと言えるのです。
以下に、ノマドワーカーとして働ける職種を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
WEBデザイナー
WEBデザイナーの仕事内容は、クライアントから出された要望に沿って、ホームページなどのデザインを制作したり、インターネット上に公開していく仕事です。
クライアントが求めているデザインや、使い勝手のいいWEBサイトを制作できる技術力が必須で、高いスキルが求められる職種となります。
主な業務は、パソコンによる作業となるため、対面による打ち合わせ以外では、在宅で完結することが多くなっているのです。
そのため、ノマドワーカーとして働く職種にピッタリだと言えるでしょう。
なお、企業に勤めている会社員がノマドワークをする場合は、出勤が求められる場合もあるので注意しておきましょう。
ライター
ライターとは執筆を主にしている仕事で、パソコン1つで仕事を完結させることが多く、ノマドワーカーとして働いている人の多くに、ライターの経験があると言っても過言ではありません。
また、一言でライターといっても、ライターには様々な専門分野があります。
インターネット上で完結できるのは、コピーライターやSEOライター、LPライターなどでがあり、ノマドワーカーとしての活動が可能です。
一方で、取材ライターは取材対象がある場所まで移動する必要があり、完全に自分の好きな場所で働けるとは言い難いでしょう。
また、多くの打ち合わせが必要なセールスライターも、アポイントを取り打合せにでかけたり、仕事の時間や稼働時期など細かい要望があるため、ノマドワーカーとして働くには、自由さに欠けることが考えられます。
外に出ることが苦手な人や、人と積極的に関わることが苦手な人は、インターネット上で完結できるコピーライターやSEOライター、LPライターなどを選択することがおすすめです。
プログラマー
ノマドワーカーに向いている職種として、プログラマーがあげられます。
ノマドワーカーとして活動する場合、すぐに周囲に質問できる環境はないため、高いスキルを磨くことが求められるでしょう。
また、コンピューターウイルスに感染してしまうことは禁忌とされているため、自分自身でセキュリティ対策を万全にする作業も必要です。
そのため、ノマドワーカーとしてプログラマーを選ぶ場合、一定のプログラミングスキルやパソコンに対する知識を持っておくことが必須となります。
近年、テクノロジー技術の進化が進むにつれて、IT業界だけではなく、いろいろな業界でプログラマーという人材が求められています。
需要が高くなってきている現代では、ある程度の技能を持っているプログラマーなら、さまざまなノマドワークに参加することが可能です。
その反面、競争率が非常に高くなってしまっているため、生半可なスキルでは仕事をもらえない可能性も視野にいれておかなくてはなりません。
WEBマーケター
WEBマーケターは、オウンドメディア、SNS、チャットなどのデジタルサービスを使用したマーケティングの全てに関わる職業です。
マーケティングの企画を考えたり、その企画を実行し、より多くの製品などが売れるような、広告宣伝などの活動をおこないます。
WEBビジネスが盛んな現代社会では、WEBマーケターの需要が高まっている傾向です。
企業に就職して、会社員でWEBマーケティングを行うこともありますが、フリーランスでWEBマーケターをおこなっている人が増えてきています。
この職種は、資格などをとる必要はありませんが、実務経験が重要視されており、WEBマーケターになる前に、自身でSNS運用などを経験してからWEBマーケターとして活動する人もいます。
企業の規定によって異なりますが、ノマドワーカーとしてWEBマーケターになりたい場合は、フリーランスで活動する方が近道となるときもあります。
動画クリエイター
動画の制作に関わっている人を、動画クリエイターと言い、近年、動画サイトやSNSなどの動画コンテンツが数多く普及し、企業でも動画を使用して宣伝などをおこなっているところも増えていることから、動画クリエイターは需要が高まっている職業です。
動画クリエイターの業務はさまざまで、動画のすべてを制作するのではなく、テロップを入れたり、動画内に音楽を挿入するなどの、一部分だけの仕事があります。
こうした部分的な業務は、業務経験がなくても、動画の編集知識さえ持っていれば、仕事を請け負うことが可能です。
また、一部分だけの編集は多くの時間を費やす必要がないため、副業としても取り組みやすい特徴があります。
ノマドワーカーとして活動する初めの一歩としても、動画クリエイターは最適の仕事と言えるでしょう。
ノマドワーカーが向いている人と決め方
ノマドワーカーの大きなメリットは自由に仕事ができることですが、メリットだけを見据えて決めることは大変危険です。
デメリットを踏まえて検討することが大切で、ノマドワーカーとして働くことへの適性を考えておかなければなりません。
以下では、ノマドワーカーとして働くことに向いている人や、ノマドワーカーの決め方のポイントについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ノマドワーカーが向いている人の特徴
ノマドワーカーとして働くことが向いている人は、以下の通りです。
- 自己管理をすることができる
- 環境が変化することに何も抵抗を感じない
- 集中して物事に取り組める
- 適応力がある
- 一人でいる時間が好き
- 好奇心旺盛
- 外に出ることが好き
ノマドワーカーには、自己管理能力が必要不可欠です。
自由に仕事ができるからこそ、自己管理能力が不足していると、納期に遅れてしまったりしてクライアントからの信用を失う事態に陥ってしまいます。
また、さまざまな場所で仕事に集中する必要性があるので、集中力や適応力がないとノマドワーカーとして働くことは出来ません。
一人の時間が苦にならず、好奇心旺盛で現状を楽しむことができる人は、ノマドワーカーとして働くことを充実させることが出来るでしょう。
ノマドワーカーとして働くことを決める際のポイント
ノマドワーカーとして働くことを視野に入れているひとは、適性の特徴に当てはまっているかをいま一度、よく考えてみてください。
向いている人の特徴に何一つ当てはまっていなければ、ノマドワーカーとして働くことが困難となってしまうこともあるのです。
また、自分に向き、不向きな職種もあるので、ノマドワーカーとして働ける職種について詳しく調べ、その職種の業務内容や、どのようなスキルが必要になるのかを理解しておきましょう。
スキルや経験が不足している場合は、すぐにノマドワーカーとして働くのではなく、知識や技術などの土台を身につけることをおすすめします。
まとめ
ノマドワーカーは、時間や場所にとらわれず働けるという魅力のある職業で、「働くスタイル」を意味する言葉です。
フリーランスやテレワークと混同しがちですが、雇用形態や働く時間や拠点というポイントで異なっています。
最近は、雇用形態や働き方が自由に決められるノマドワーカーも増えてきており、就活生のなかには魅力を感じている人も多くいることでしょう。
しかし、ノマドワーカーとして働くスタイルに対し、メリットやデメリットをしっかり理解しておかなければ、「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう恐れがあります。
また、同じノマドワーカーであっても、職種の違いにより人それぞれ適性が異なることもあり、自由度が高い一方で、スキルが求められることで心身ともに疲弊してしまうことも考えられるのです。
企業によってはテレワークなどの在宅勤務を積極的に活用している場合もあります。
いま、ノマドワーカーとして働こうと考えている人は、メリットやデメリットをしっかり理解したうえで、後悔することがないようによく調べ、理解してからその道へ進むようにしてください。