ENTJ指揮官はどのような自己分析となりえる?強み・弱み・職業・人間関係について考察

ENTJ指揮官はどのような自己分析となりえる?強み・弱み・職業・人間関係について考察

2024/3/28更新

はじめに

自己分析をする就活生 女性

自分はどのような人間なのか、軽く自己紹介する機会はこれまであったとしても、企業に向けて説明するのは就職活動が初でしょう。

そのため、どのように自分のことを開示すべきか、悩んでいる就活生は多いはずです。

エントリーシートで自分の性格についてどう書いたらいいかわからない、自己分析も捗っていない就活生には、MBTIをおすすめします。

2024年に入り、再びMBTIが注目されているのです。

MBTIは自己分析ツールとして使えるので、就活生にはぜひ活用してみてください。

そこで本記事では、MBTIでの診断を検討している方や、実際にMBTIを受けてENTJ指揮官と診断された方に向けて、ENTJ指揮官の強み、弱点を伝えていきます。

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自己分析に役立つMBTI及びENTJ指揮官の概要

MBTIとは心理学者ユングの提唱をもとに、キャサリン・ブリッグス、イザベル・マイヤーズ親子が生み出した性格検査のことです。

本記事では特に、性格診断テスト「16Personalities」のことを指しています。

周囲との調和I(Intuitive 内向的)

単独行動を好む

E(Extrovert 外向的)

グループ活動を好む

世界の見方S(obServant 観察)

よく観察して現実的な見方をする

N(iNtuitive 直観)

瞬時で理解するような見方をする

意思決定T(Thinking 思考)

客観的・合理的に考える

F(Feeling 感情)

社会との融和を考える

仕事上の戦術

アプローチ

J(Judging 判断)

決断力がある

P(Prospecting 探求)

柔軟性がある

 

16の性格タイプには、IからPまでの8つの要素が使用されています。

例えば、IとEは相対する組み合わせで、MBTI上の性格タイプでは同時に共存することはありえません。

そのため、2×2×2×2=16通りの性格タイプに分類されているのです。

ちなみにENTJ指揮官には以下のような4つの要素が兼ね備わります。

E(Extrovert 外向的)
N(iNtuitive 直観)
T(Thinking 思考)
J(Judging 判断)

 

役割のタイプは「アナリスト」で、以下のような共通特性を持ちます。

N(iNtuitive 直観)
T(Thinking 思考)

 

ENTJ指揮官のほかにも、

  • INTJ建築家
  • INTP論理学者
  • ENTP討論者

が属しています。

特に3つの特性が重なっているINTJ建築家とENTP討論者の性格タイプも、あわせて確認しておくと、理解が深まるでしょう。

それではここから、性格タイプ「ENTJ指揮官」について深堀りしていくことにします。

自己分析のヒント ENTJ指揮官はどのような人?

ENTJ指揮官は、16Personalities公式が、人口の3%しかいないと認めているほど、希少な性格タイプですが、彼らが牽引して現在の国家やビジネス、法制度などをつくりあげてきたといっても過言ではありません。

ビジネスリーダーなどとしてのカリスマ性があり、頭の回転が速く、鋭い知性の片鱗も見え、立案・決定した計画を着実にステップを踏んでかつ正確に実行してくれるはずです。

また、危機が訪れても悠然と跳ね除け、ときに大胆に、ときに強引な手法を用いて目標を必達させていきます。

もしも第45代アメリカ合衆国大統領であったドナルド・トランプや、ジャイアン(ドラえもんの登場人物)が診断を受けたら、ENTJ指揮官という結果が出るのではないでしょうか。

もちろんENTJ指揮官は、ひとりで壮大な計画やプロジェクトを完遂できるとは考えておらず、周囲の人たちを巻き込み、味方につけて、一緒に頑張っていくことで目標を達成させていくタイプです。

ただし、目標達成のためなら他人の気持ちを慮ることなく、無能だと思える人、怠けていると判断した人には冷酷に「出ていけ!」と断罪してしまうようなところがあり、敵をつくりやすい傾向もあります。

大切な家族や友人、パートナーの気持ちを踏みにじり、傷つけることもありますが、そのような行動に出るのは、やはり胸に秘めた熱い想いがあり、感情が高ぶりやすいからかもしれません。

だからと言ってENTJ指揮官は、自分が100%正しいとは思っていないようです。

自分自身も相手を批判することが少なくない代わりに、自分も批判されることは往々にしてあり得る、むしろ大歓迎、批判された内容は真摯に受け止めて、自己改善に努めようと考えています。

一見、横柄に見えて理に適った意見にはしっかりと耳を傾ける。

そんな姿勢が周囲を魅了し、頼もしい指導者、話せばわかるリーダーとして、慕われていきます。

これらが、ENTJ指揮官の特徴です。

ここからはENTJ指揮官の強みと、弱点について詳しく見ていきましょう。

自己分析のヒント ENTJ指揮官の強み6つ

ENTJ指揮官タイプ 就活生イメージ 男性

ENTJ指揮官の強みとしては、以下の6つが挙げられます。

  • 効率的である
  • 意志が強い
  • 長期的視点で動ける
  • 戦略に秀でている
  • 人の才能を見抜ける
  • カリスマ性がある

順に見ていきましょう。

ENTJ指揮官の強み1:効率的である

ENTJ指揮官は、何も考えずに力業でありとあらゆることを、こなしていくように見えますが、実は深い知性の持ち主で、効率至上主義者でもあります。

ENTJ指揮官は、非効率的と思えることが許せないタイプで「時間と労力のムダ=悪」と考えているからです。

リーダーとしてチームを率いているなら、非効率と思えることは徹底的に排除するでしょう。

効率を重視するあまり、人の気持ちを無視した行動が平気でできてしまいますし、関連して周囲の人から批判されることは、自分自身をよりよくアップデートしていくうえでは、手っ取り早い(効率的)と考えているくらいです。

そのため同期で、別々に同じ作業を取り組んだ際、ENTJ指揮官は、ほかの誰よりも早く、正確に仕上げることが可能です。

ENTJ指揮官の強み2:意志が強い

「ENTJ指揮官について行こう」と、周囲の人たちが心からそう思える理由に、

  • ブレない
  • 初志貫徹

の2つが挙げられるでしょう。ENTJ指揮官は、目標を達成させるために初期段階で、長期計画を立てる人なのです。

もちろん途中で、多種多様な問題が生じた際は、個別に対処することはあっても、よほどのことがないかぎり最初に掲げた目標を撤回する、大きく変更するようなことはないでしょう。

ENTJ指揮官はどのような困難に遭遇しても、挫けず最後まで諦めることなく目標を達成するという強くて固い意志の持ち主なのです。

ENTJ指揮官の強み3:長期的視点で動ける

ENTJ指揮官は、段階を踏んで自ら立てた計画どおりに物事を進めていきます。

その行動を支えているのは集中力で、長く保てるのもENTJ指揮官の大きな強みです。

短気ではありますがENTJ指揮官は、腰を据えてじっくりと取り組まなければうまくいかないと悟った事柄については、長い目で見ます。

ENTJ指揮官の強み4:戦略に秀でている

戦略とは、字のとおり戦を略すことで、特にビジネスシーンでは少ない時間や労力で、最大限の成果を引き出すことを指しています。

つまり効率が求められるため、ENTJ指揮官は、戦略を練るのも得意なのです。

リーダーシップを発揮すべき場面で、チームメンバーを叱責したり、傲慢に振る舞うのは、もしかすると目標達成のための戦略だったりするのかもしれません。

ENTJ指揮官の強み5:人の才能を見抜ける

ENTJ指揮官は外向タイプで、オープンマインドなコミュニケーションを心がけているのも特徴です。

指導者やチームリーダーに必要不可欠といえる、人を引っ張っていく力、人の才能を見出す能力を共に兼ね備え、チームメンバー各人の強みは何かを上手く見出し、重要な役割につける戦略をとります。

ENTJ指揮官は適材適所で、人材やチームを育成していくのです。

ENTJ指揮官の強み6:カリスマ性がある 

ENTJ指揮官は常に自分に自信があり、立派で権威があり偉大な人物であるような演出をし、またエネルギッシュに振る舞うため、周囲の人たちは魅了されてしまいます。

これまでにENTJ指揮官の強みについて6つピックアップしてきましたが、自分の可能性を狭めず、他にどのような強みがあるか一考することが重要です。

どうしても思い浮かばないときは家族や友人に、自分の強みは何かを聞いてみることで、新しい発見もあるかもしれません。

次章、ENTJ指揮官の弱点について、ご紹介していきます。

自己分析のヒント ENTJ指揮官の弱点

ENTJ指揮官の弱点は、以下となります。

  • 嫌われる要素が多い
  • 非情で共感性に乏しい

ENTJ指揮官の弱点1:嫌われる要素が多い

天性の指導者であり、リーダーシップを発揮できるENTJ指揮官は、何があってもついて行こうと言う熱烈なファンを生む一方で、一定数のアンチも獲得します。

嫌われやすいため、言動には気をつけたいものです。

自分よりも無能で効率重視ではない人たちをぞんざいに扱い、目標達成にジャマ、足を引っ張ると感じた人たちには、極めて厳しくイラだちながら接することもあり、傲慢に映ります。

強固な意志を持つがゆえに、自分の主張を一歩たりとも譲らず論破する、間違いをズバッと指摘することも辞さないため、牙を剥かれたと感じた人たちからは、ことごとく距離を置かれてしまうのも特徴です。

ENTJ指揮官の弱点2:非情で共感性に乏しい

なぜ、前項で掲げたような嫌われるかもしれない言動が平気でできるかといえば、ENTJ指揮官がおそろしく非情であることが挙げられ、これは指導者・チームリーダーとしては本来、致命的な弱点です。

相手の才能を見抜くことはできても、他人の気持ちを察することは苦手なため共感性に乏しく、ときに冷淡に、ときに容赦なく相手の気持ちを踏みにじります。

嫌われる言動を自制し、感情に配慮するよう心がければ、ENTJ指揮官は素晴らしい指導者・チームリーダーとして多くの人たちから慕われるでしょう。

ここまで読み進めて、ENTJ指揮官の性格の特徴や強み、弱点などを理解できたと思料します。

ここからは、ENTJ指揮官に合う職業や人間関係について深堀りしていきます。

ENTJ指揮官であることを活かせる仕事(職業)

ENTJ指揮官タイプの社会人イメージ 男性

ENTJ指揮官に合う仕事は、6つの強みを軸に選ぶようにすると、うまくいくでしょう。

  • 効率的である
  • 意志が強い
  • 長期的視点で動ける
  • 戦略に秀でている
  • 人の才能を見抜ける
  • カリスマ性がある

誰かに指導をする立場の仕事

ENTJ指揮官は、その名のとおり、誰かに指揮を出す仕事が向いています。

例えば、科目の指導をしたり、技術やスキルを教えたりする仕事は、性格タイプを大いに活かせます。

  • 教師
  • 講師
  • 教授
  • 指導員
  • 人材教育
  • インストラクター

これらの仕事は、若いうちから指導者としての地位を手に入れられる代わりに、生徒や学生、受講生の知識の習得や、技術を磨き仕事などで活かせるようにするという責任を持たなければなりません。

教え子を管理していくことにもなりますが、ENTJ指揮官は、これらを楽しみながら取り組んでいくことができるでしょう。

人材を発掘して成長させていく仕事

ENTJ指揮官は、やはり他人の才能を見出す能力があるため、進路の決定や目標の到達に向けたサポートを行う仕事は向いています。

計画を立て、コミュニケーションを重ね、相手をアシストしていく下記職業は、ENTJ指揮官らしく振る舞えるでしょう。

  • キャリアコンサルタント
  • スカウト
  • 人材開発
  • プロデューサー

コーポレートストラテジスト

ストラテジストとは、戦略を立てる人です。

若手のうちから就くのは難しいかもしれませんが、ENTJ指揮官は戦略立案に秀でていますので、将来的に所属する会社の幹部、経営の核に入り込んで、「経営戦略室」と名乗るような部署に配属されれば、力を存分に発揮できるでしょう。

 

参照ページ

ストラテジスト(すとらてじすと) | 東海東京証券株式会社

司法職・法曹関係者

ENTJ指揮官は、人を牽引していくだけあり、知性を備え、頭の回転も速く、自分の主張をはっきりと伝えられるほか、客観的な視点を持ち物事を捉えることができるため、下記職業を選択しても性格タイプを活かせます。

  • 弁護士
  • 裁判官
  • 検事

次章ではENTJ指揮官らしさを活かせない仕事について、取り上げます。

ENTJ指揮官らしさを活かせない仕事(職業)

ENTJ指揮官の人は、指揮ができない、計画が立てられない仕事では、自分らしく振る舞えない可能性が高くなりますので、仕事内容をよく調べて選択肢から外しましょう。

単純作業やルーティンをメインとする仕事

ENTJ指揮官は、目標を設定し、その達成に向けて計画を立て、周囲の人たちを巻き込んで仕事をしていくことで、生き生きとします。

正直、単純作業やルーティーンの多くは、ただこなしていくだけであり、そこに目標設定も長期計画も不要なため、特性を活かす機会は圧倒的に少なくなりますので、できるかぎり避けるべきです。

ひとりで黙々と作業をしていく仕事

ENTJ指揮官は、チームのなかでリーダー的な立場に立って、人と一緒に目標に向かって計画どおり事を進めていく状況下でなければ、力を発揮するのは難しいでしょう。

そのためコミュニケーション不要で、ひとりで完結するようなタスクを行っていく仕事を選ぶのは、避けたほうがいいです。

接客・サービス業

ENTJ指揮官は店長・責任者として接客・サービス業の運営に携わるのは合っていますが、傲慢さ、強情さ、横柄さが表に出ると、お客様とのトラブルにも発展しかねませんので、おすすめしません。

ここまでENTJ指揮官に合う仕事と、合わない仕事について見てきましたが、なによりも重要なのは人間関係です。

どのような組織に身を置くかは、社会人として明暗を分けますので、ENTJ指揮官が活躍できる組織選びが必要となります。

ENTJ指揮官であることを活かせる組織(人間関係)

ENTJ指揮官がどのような組織に入るべきかについては、ヒューマンリソースや、対等かどうかで決めていくといいでしょう。

上場企業や大企業など多くの人が在籍している組織

若手のうちは上司や先輩がたくさんいるなかで、ENTJ指揮官としての特性を活かしきれず苦労するかもしれませんが、幸いなことに批判を展開されてもめげずに、自己改善につなげていける強さがあります。

上司や先輩たちからは、その前向きな姿勢を買われ、かわいがってくれるはずです。

そして望むポジションへと、筋道を立ててくれるでしょう。

将来的にリーダー、管理職に就いたあかつきには、多数のメンバー、部下を牽引し、ENTJ指揮官の特性を大いに活かせるのです。

専門分野を極めた専門職集団の企業

先にお伝えしたとおりENTJ指揮官は、教職や指導員、キャリアコンサルタント、弁護士、裁判官、検事など専門職に就くことで、長所を余すところなく発揮し、伸ばしていくだけではなく、若手のうちから頭角を現していけるでしょう。

専門職集団では、長幼の序こそあるかもしれませんが、仕事上は対等に接してくれることが多く、その実力を認めてくれるはずです。

ENTJ指揮官らしく振る舞えない組織(人間関係)

在籍人数が少ない中小企業や小規模事業者

ENTJ指揮官は、潤沢な時間と人材・設備・資金があれば、どんな問題も解決できると考えているものです。

しかしリソースに乏しい会社に入ってしまうと、目標を達成できないどころか、せっかく立てた計画や戦略も頓挫することとなり、ENTJ指揮官としての本領を発揮できなくなってしまいます。

自分に対し圧倒的な自信を持っていることからプライドも高く、大きな組織で大きな仕事をしたい、最終的には登れるところまで登り詰めて、高い地位に就きたいと思っているはずです。

コミュニケーションが活発でない職場

筆者が目の当たりにした実話ですが、コミュニケーションに乏しい職場があることを知っています。

そこは朝出社して、みな挨拶はするものの、それぞれの机に座って以降ほとんど言葉を交わすことなく、黙々と事務作業を行い定時にそのまま帰宅してしまうようなところでした。

そのような会社や職場で働くようになると、ENTJ指揮官は戸惑い、現状を打破するために風穴を開けようとすると、ひとりだけ浮いてしまいますので、考えものです。

また、ENTJ指揮官は、他人を批判する代わりに自分も批判され、成長の糧にしたいと考えている節があります。

積極的かつオープンマインドなコミュニケーションがとれる職場で、忌憚のない意見を相互に出し合える、そのような職場でなければ、自己成長の機会を得られないだけではなく、ENTJ指揮官の特性を埋没させてしまうことになるでしょう。

まとめ

ENTJ指揮官には以下のような強みがあります。

  • 効率的である
  • 意志が強い
  • 長期的視点で動ける
  • 戦略に秀でている
  • 人の才能を見抜ける
  • カリスマ性がある

これらに自分で考えた強みをプラスして、企業に伝えていくことが必要になります。

また自身の弱点を繕うことはせず、ポジティブな表現に変換して伝えるようにすると、人事担当者はきちんと受け止めてくれるはずです。

最後に、部活やサークル、アルバイト先などでリーダーとなった経験、メンバーと一緒に目標を達成したエピソードなどがあれば、エントリーシートに記述するようにしましょう。

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キャリアアドバイザーが自己分析する方法を徹底解説

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