【適性検査】3Eテストとは?検査概要・試験内容を徹底解説します!
2024/3/25更新
はじめに
本記事ではエン・ジャパン株式会社が提供する、適性検査の1つである「3Eテスト」について、就活生に役立つ情報を徹底解説します。
「3Eテストって何?」
「3Eテストでどんな測定結果が得られるか知りたい!」
「3Eテストの試験内容って具体的にどんなの?」
上記のようなあらゆる悩みを持つ就活生に対して有益な情報をまとめてますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
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適性検査とは
適性検査とは、就職活動時に用いられるテストであり、学生の人となりや能力を客観的に分析することを目的としています。
そのため、適性検査は学力試験である「能力検査」とパーソナリティに関する質問に回答していく「性格検査」で構成されています。
ほとんどの企業が、新卒採用・中途採用のいずれの選考でも適性検査のフローを設けますが、企業側がこのように適性検査を導入する理由は主に以下が考えられます。
- 社風やビジネスモデルなどを踏まえて、学生の能力や人物像が企業とマッチしているか把握するため(ミスマッチの防止)
- 面接官が面接時で感じた就活生の印象が、客観的な分析結果と比較して乖離しないか
特に近年では早期離職に悩む企業が多く、また2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で従来では当たり前だった「対面での面接」機会が減少し、「オンライン」で面接を実施する企業が増えています。
学生・企業側のいずれも画面越しでお互いを見極めていく必要があり、中には「企業とのミスマッチの可能性が増える」という見方をする方も少なくありません。
一方で、オンライン面接は効率性などの観点を踏まえると企業・学生の両者にメリットをもたらす事もあります。
そのため、オンライン面接を通して採用活動を行っていく場合は、より客観的かつ定量的なデータを用いて個々の学生を分析できる「適性検査」が重要になってきます。
適性検査を受けるタイミングについては企業によって様々ですが、一般的に学生に毎年人気を誇るような大手企業の場合は、面接参加者の絞り込みなども目的として「一次面接前」に実施するケースが多いです。
また就活サイト「リクナビ」では、学生が受験した適性検査の結果を就職活動の3つのタイミングで使用していると記載があったため、下記で紹介します。
【企業側が適性検査を用いるタイミングと、その用途について】
- 面接前:応募者が多い企業では面接前の応募者を絞り込む
- 面接中:知的能力や本人の持ち味を多面的に深く理解する
- 面接後:入社後の配属先を検討する際の参考データや配属先の上司への参考情報とする
引用ページ
適性検査とは?テストの種類や受検形式、事前準備などを解説 – リクナビ就活準備ガイド
学力検査の結果でボーダーラインを設け、一定以上の結果を残せなかった学生は無条件で面接に進めない企業も多くあるため、学生は適性検査の対策を十分に行っていく必要があります。
3Eテストの概要
出典
3Eテストとは、人材・教育の分野を中心に事業を展開する「エン・ジャパン株式会社」が提供する適性検査です。
エン・ジャパン株式会社が1987年以降、30年以上にわたって積み重ねてきたノウハウをもとに作成されたテストで、すでに250万名近くの方が受験をした実績を持ちます。
内容は知的能力・性格価値観の2種類で構成され、学生は35分間という試験時間の中で両方の試験に対応していきます。
また試験の名称として知的能力テストを「3E-i」、性格価値観テストを「3E‐p」と称しているため、それぞれの名称を用いて下記で具体的な試験時間を記載します。
試験名 | 時間 | 問題数 |
3E-i(知的能力) | 20分 | 21問 |
3E-p(性格価値観) | 15分 | 90問 |
引用ページ
【例題あり】3Eテストの問題と対策 | i/pの違い,合格ライン,出題企業も | 就活の教科書 | 新卒大学生向け就職活動サイト
適性検査と言えば、SPI・玉手箱・TG-Webなどの試験が就職活動の中ではもっとも有名になってくるため、3Eテストはそれらのテストに加えて導入企業が少なく、また難易度も比較的簡単と評価するサイトが複数ありました。
3Eテストの具体的特徴についてはホームページに記載があったため、下記で紹介します。
書類や面接での可視化が難しい知的能力と性格・価値観を分析
学歴・職務経歴などの「キャリア」だけでは分からない、ビジネスシーンで必要不可欠な「知的能力」と、面接時では可視化しづらい「性格とキャリアに対する価値観」を分析することができます。
大学入試のときの偏差値や、所属する学校名といった”学生の肩書”に影響されずに、入社後に活躍する学生かどうかを見極めます。
1987年から積み重ねた実績、信頼性を生かし、累計の受検者数は約240万人にまで拡大
エン・ジャパン株式会社では1987年から適性検査の提供を開始しました。
そして2010年に千葉大学の名誉教授である心理学者・多湖輝氏に監修していただき、性格と価値観分析ツールの開発に成功しました。
このようにエン・ジャパン株式会社が持つ30年以上にわたる歴史と、独自のノウハウをもとに開発され、現在240万人以上の方に受検いただいております。
初期費用0円、受講時間は約35分。企業・受検者双方に負担が少ない
初期費用やシステム利用料がかからない点は優れたポイントです。
また受検時間は約35分なため、企業・受検者どちらにとっても大きな負担がかからないテスト形式になっています。
参照・引用ページ
「3E-i(知的能力)テスト」で分かること
出典
上記では、3Eテストはエン・ジャパン株式会社が提供し、3E-i(知的能力)テストと3E-p(性格価値観)テストの受講を通して学生を客観的に分析することができることが分かりました。
そのため、以降では実際に3E-i(知的能力)テストと3E-p(性格価値観)テストを通して具体的に学生のどのような点を分析することができるか、という点について紹介し、まずここでは「3E-i(知的能力)テスト」について記載していきます。
3E-i(知的能力)テストとは
【学歴や入試偏差値に影響されず、真に優秀な人材を見つけます。】
現代社会で必要とされる知的能力は、今まで学生が経験してきたような常識試験や学力試験で測りきれるものではないことが明確に分かっています。
そのため、3Eテストでは短時間でビジネスで役立つ知的能力を見極めていきます。
【ビジネスに必要な能力(知的能力)を詳細まで分析します。】
知的能力をさらに10段階で分類し、各々の学生の業務遂行能力を判定します。
測定内容(2種)
1. 総合評価
業務遂行に必要とされる「知的能力」を10段階で把握できます。
- 総合評価0~1(全体の約8.1%)
業務を遂行する能力が「非常に低い」と判断されます。
- 総合評価2~3(全体の約19.4%)
業務を遂行する能力が「低い」と判断されます。
- 総合評価4~6(全体の約45.0%)
業務を遂行する能力が「平均」と判断されます。
- 総合評価7(全体の約11.6%)
業務を遂行する能力が「高い」と判断されます。
- 総合評価8~9(全体の約12.3%)
業務を遂行する能力が「非常に高い」と判断されます。
- 総合評価10(全体の約3.6%)
業務を遂行する能力が「極めて高い」と判断されます。
2. 系統別集計
基礎系、そして応用系の2つに分類・集計し、定型的な業務と定型的でない業務の遂行能力を把握します。
エン・ジャパン株式会社はビジネスに必要になる知的能力は、高校受験や大学受験などの学力検査を用いて差別化していくような「答え合わせ型」の試験形態では十分に分析することができない、と考えます。
そして3Eテストの3E-i(知的能力)テストでは、ビジネスのうえで優秀となる人材を判断していくためにそれぞれの問題を作成しています。
参照・引用ページ
「3E-p(性格価値観)テスト」で分かること
出典
上記では3E-i(知的能力)テストについて紹介しましたが、次に3E-p(性格価値観)テストについて紹介していきます。
3E-p(性格価値観)テストとは
【面接で把握しづらい性格や価値観が把握できます】
性格特性に加えて、新たなサービス・商品を生み出すために必要な創造的思考性、社内で良好な人間関係を築くために必要な「コミュニケーション能力」、ビジネスでの活動量を測る「エネルギー量」、さらに忍耐力などの指標になる「ストレス耐性」が確認できます。
【難しい専門用語を用いずに、数値でわかりやすく認識できます】
結果報告書は日常になじみのない専門的な用語を使わず、定量的でわかりやすい内容になっています。
面接や選考に関わる人が皆、等しく検査結果を共有できるような幅広い層に活用できる内容になっています。
測定項目(9種)
1. 性格特性
会社や組織において活動する上での基礎となる性格特性を、主体性・変革性・外向性などの5つの項目で確認することができます。
2. 創造的思考性
何かしらの新しいものを創りあげるときに発揮される、思考の傾向を確認することができます。
具体的には
- 新しいアイデアを思いつき、拡散させる思考(発想性)
- 筋道を立てながら論理的に思考し、上手くまとめる思考(論理性)
の両方が確認できます。
3. コミュニケーション力
4つの項目をもとに「組織の中で良好な人間関係を築いていくための能力」を確認することができます。
4. エネルギー量
活動していくうえで、継続的な支えになるような人間が持つ「原動力」にあたるパワーの量を4つの項目を用いて見極めていきます。
5. ストレス耐性
仕事をする上で発生する様々なストレス(緊張感など)に対して、どれだけ耐えることができるかを、4つの項目を用いて確認します。
6. キャリアタイプ指向性
社会人として働くという事において、どのようなことを考えているかを判定します。
7. 職務適性
ここ最近は特に業界・業種によらず職務内容が細分化されていることを踏まえて、10項目の「職務」でカテゴリを分類し、適性を見極めていきます。
8. 総合特徴
人物像・人となりに関するコメントです。
9. 注意すべき点
受検者の回答結果の矛盾を見極める「一貫性」と、受検者の回答結果から虚偽の傾向を把握するための「虚偽性」を確認しています。
3E-p(性格価値観)テストは千葉大学心理学部の名誉教授である多湖輝氏が監修していることもあり、実績に加えて企業側からの信頼も高いです。
また性格特性・創造的思考性・コミュニケーション力・エネルギー量の4種については「偏差値」で学生を評価し、「40以下・60以上」の場合は特徴が明確にあることを定量的に示してくれます。
参照・引用ページ
エン・ジャパン株式会社の会社概要
上記では、3Eテストで導入されている「3E-i(知的能力)テスト」と「3E-p(性格価値観)テスト」の概要・測定結果の詳細を紹介し、学生が社会人として働く上での能力を測定するために様々な工夫がされていることが分かりました。
そのように検査内容の質が高く、企業側から高い信頼を得ている3Eテストが誕生したのは運営会社の「エン・ジャパン株式会社」が創業以降長きに渡り積み重ねてきた歴史とノウハウがあるからだと考えます。
そのため、以降でその歴史を把握すべくエン・ジャパン株式会社の会社概要について紹介していきます。
会社概要
社名 | エン・ジャパン株式会社(en Japan Inc.) |
設立 | 2000年1月 |
資本金 | 11億9,499万円(2023年3月末現在) |
上場市場 | 東京証券取引所 プライム市場証券 (コード:4849) |
事業内容 | インターネットを活用したサービスの提供
|
売上高 | 連結:677億1,600万円(2023年3月期実績) |
従業員数 |
(2023年3月末現在) |
適格請求書発行事業者登録番号 | T1011101029018 |
役員 | 代表取締役社長 鈴木 孝二 |
本社 |
東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー 35F(総合受付)
※受付/月~金(祝日除く)10:00~17:00
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引用ページ
3Eテスト3E-i(知的能力)の試験内容とは
今までは3Eテストの概要や測定内容、またエン・ジャパン株式会社の会社概要などを紹介しましたが、実際に3Eテストではどのような問題が出題されるのでしょうか。
以降では、3Eテストの3E-i(知的能力)テスト・3E-p(性格価値観)テストのそれぞれの試験内容を記載していき、まずは「3E-i(知的能力)テスト」について紹介していきます。
3E-i(知的能力)テストの問題内容
問題数は21問で、具体的に下記7つの単元から出題されると言われています。
下一桁の足し算
下1桁の足し算は、隣り合う数字それぞれ足していき、その回答となる数字の1桁目をまた足していく、という問題です。
並べ余る文字
余る文字とは、〇で記載がある部分に3文字のうち2文字を用いて言葉を作り、余った1文字を回答する問題です。
(例題)
かっこの中の文字から2文字を選んで、◯の中に当てはめると、ある言葉が完成します。
そのとき、使わずに余る唯一の文字はどれになるか。
(1)◯い◯どう (き そ あ)
(2)◯まき◯の (も え し)
※回答
(1)あいきどう→余るのは「そ」
(2)えまきもの→余るのは「し」
9マスの文字
問題文に沿って、9マスの文字を並べ替えていく問題です。
答えが1通りではなく、複数存在するケースもあるため注意が必要です。
数字やアルファベットの変換
数字とアルファベットの対応表を参考にして、変換を行う問題です。
文字の並び替え
指定された5文字を自身で並び替えながら1つの単語を完成させ、1番最後の文字を答える問題です。
(例題)
次のかっこの中にある文字を並べ替えると、ある言葉が完成します。
その言葉の最後の1文字を1~4の中から選びなさい。
問1 か(1.う 2.す 3.き 4.つ)
問2 て(1.び 2.な 3.え 4.が)
※回答
問1「す」 かきうつす(書き写す)
問2「び」 てながえび(テナガえび)
マス目の数字
マス目が上下で用意されていて、上のマス目と下のマス目の関係性・法則性を見つけていく問題です。
図形の法則性
図形がどのように変形しているのか法則性を導き、解答する問題です。
これらの7つの単元各々から3問ずつ出題し、計21題を出題していきます。
参照・引用ぺージ
【例題あり】3Eテストの問題&解説と対策法 | i/pの違い,合格ライン,出題企業も | キャリアジャーナル | 就職/企業情報の総合サイト
【例題あり】3Eテストの問題と対策 | i/pの違い,合格ライン,出題企業も | 就活の教科書 | 新卒大学生向け就職活動サイト
3E-p(性格価値観)テストの試験内容とは
15分という時間の中で90問もの問いに回答していく必要があり、1問あたり平均で「10秒」で回答していく必要があります。
そのように3E-p(性格価値観)テスト時間的余裕がない特徴がありますが、時間を多く用いないような形式にしている理由は「学生が1つ1つの問いに対して直感で回答させる」という狙いがあるのではないか、と考えます。
学生が意図的に、本来の人物像と違うような試験結果になるように回答を装うことを防げるため、適性検査結果はより信憑性が生まれ、企業と学生のミスマッチを防げる可能性が高まります。
例題は以下になります。
「一度失敗したことは、長く引きずりやすい方だ」
- そう思う
- ややそう思う
- どちらとも言えない
- あまり思わない
- 全く思わない
どの問いもあらかじめ用意されている5つの選択肢から回答していくため、直感で回答していけば15分の中で90問回答し終えることができると考えます。
参照・引用ぺージ
【例題あり】3Eテストの問題&解説と対策法 | i/pの違い,合格ライン,出題企業も | キャリアジャーナル | 就職/企業情報の総合サイト
【例題あり】3Eテストの問題と対策 | i/pの違い,合格ライン,出題企業も | 就活の教科書 | 新卒大学生向け就職活動サイト
まとめ
本記事では、【適性検査】3Eテストとは?検査概要・試験内容を徹底解説します!というテーマで、就活生に役立つ情報をまとめました。
3Eテストはすでに受検者数が240万名を超えていて、実績のある適性検査ツールになります。
特に企業側からの評判が高く、
- 企業に見合った人材を見極めることができるようになった!
- 伸び悩んでいる社員の指導方針の策定の参考情報獲得のために3Eテストを受けさせ、結果的に結果適材適所の人事と成長機会のきっかけ作りができた!
などの口コミを確認できています。
また「SPI」「玉手箱」「TG-Web」と比べると少しマイナーな試験という位置づけになってしまうものの、実際に新卒採用時に3Eテストを導入している企業は多数存在します。
そしてSPIなどの他適性検査と同様に、企業側は試験結果にボーダーラインを設けて、3Eテストの出来をもとに面接に招待する学生と招待しない学生を判断していきます。
そのため、3Eテスト受験というフローを突破するためには、事前の準備が必要になると考えます。
3Eテストの対策方法やボーダーラインについては、【適性検査】3Eテストは難易度低い?オススメの対策法やボーダーラインについて解説します!
【適性検査】3Eテストは難易度低い?オススメの対策法やボーダーラインについて解説します! という記事で別途で言及しているため、ぜひ目を通してみてください!
この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。