WEB制作会社ランキング!特徴や向き不向きは?選考に役立つ情報を徹底解説!

WEB制作会社ランキング!特徴や向き不向きは?選考に役立つ情報を徹底解説!

2024/03/23更新

はじめに

WEB制作会社は、企業のコーポレートサイトやECサイト等のWEBサイトの制作を基幹業務とする企業です。

近年はアプリやWEB広告の制作を行い、SNSの運用をはじめとするWEBマーケティングの領域にも活動範囲を拡大しています。

そこでここでは、WEB制作業界について基本概要から業務内容、WEB制作の企業ランキングなど、就活に役立つ情報をご紹介します。

以下のような点を知りたい就活生を対象にしています。

  • WEB制作業界ってどんな仕事をするの?
  • WEB制作会社のランキングが気になる
  • WEB制作会社の就職するメリットやデメリットが知りたい

WEB制作業界に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

また、WEB制作以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

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WEB制作業界とは?

1990年代以降に成長・発展した新しい業界

WEB制作業界は1990年代以降、インターネットの普及に伴い、成長・発展を続けてきた、比較的新しい業界です。

現在、インターネットなしでは我々の日常生活のみならず、ビジネスが成り立つことは困難です。

そのため、WEB制作業界が中心となってインターネット発展の礎を築いたと言えるでしょう。

WEBサイト制作以外の分野も手掛ける

当初は、WEBサイトの制作そのものに重点が置かれていました。

しかし、インターネットの急速な発展により、その活動領域が拡大され、WEBサイトとSNSアプリを連携させる他、Eコマースやゲームなど、新たなビジネスの創出に極めて重要な役割を果たすようになりました。

WEB制作業界の現状は?

談話室

市場規模が拡大

経済産業省による「特定サービス産業動態統計調査」によれば、2023年度のインターネット附随サービス業の売上高は2兆3,647億2,800万円に達しました。

現在では課金・決済代行業務、各種のコンテンツ配信に加え、eスポーツなど新たなサービスが登場しています。

こうした現状を考慮すると、WEB制作業界は今後も市場規模を拡大している状況にあり、IT技術の進展に伴い、さらなる飛躍的発展を遂げると期待できます。

このように今後も市場規模の拡大が期待されるWEB制作業界ではありますが、解決すべき課題を抱えていることもまた事実です。

WEB制作業界における課題

課題1.人材の慢性的不足

まず、WEB制作に関する業務を提供する上で必須となる、IT技術を身に着けている人材、とりわけエンジニアが慢性的に不足しています。

良質なサービスを提供し続けるには、それを可能にする技術人材を確保する必要があります。

WEB制作会社各社は人材育成に取り組んでいるものの、こうした人材育成には相応の時間がかかります。

近年、IT人材育成のための指導機関が設立され、実務に焦点を当てた取り組みが始まっています。

しかし、持続的な成長を遂げるためには、更新を促進する能力を持つ優れた指導者や講師の確保も不可欠です。

また、課金や決済代行サービス、コンテンツ配信などのサービスが高度化する一方で、IT技術を活用した新たなサービスが登場しています。

これに伴い、エンジニアなどの人材には、長時間労働の負担がかかる状況が指摘されています。

過度な負担を回避し、業界全体の健全な発展を促進するためには、個別企業だけでなく、業界全体や行政との適切な連携が求められるでしょう。

課題2.後継者不足

課題の2つ目は、WEB制作会社に おける経営の後継者不足です。

特に中小企業においては深刻な課題となっています。

中小のWEB制作会社の場合、多くがWEB制作の技術を備えた人材が独立し、会社経営に携わるのが通常です。

こうした会社の後継候補となる人は、WEB制作に係る能力を持つIT技術者の中から選ばれると考えるでしょう。

WEB制作能力と会社を経営する能力はすぐには直結せず、必ずしも適切な経営手腕を有するとはいえない人が後継者に指名されることもあります。

その結果、会社業績に支障を来してしまうことがあるのです。

課題3.WEB制作会社の減少

総務省の調査によると、企業のコーポレートサイト開設状況は90%弱に達しています。もっとも、全ての企業がコーポレートサイトを必要としているわけではなく、小規模な企業や一部の業種についてはSNS(InstagramやFacebook等)があれば足りているところもあります。

近年、コーポレートサイトを必要としない企業が増える一方で、WEB制作会社に依頼する代わりに、クラウドソーシングを活用して個人に制作を依頼するケースが増えています。Word Pressなどのテーマにより、美しくて利便性の高いテンプレートが登場し、サービスの進化が進んでいます。

Word Pressによるコーポレートサイトの制作数は、全体の3分の1程度にまで及んでいます。

このような状況から、WEB制作会社の新規参入は減少し、大手企業を中心に再編が進む可能性があるのです。

 

参照ページ

経済産業省|特定サービス産業動態統計調査|

WEB制作会社に就職するメリット

WEB制作業界に就職することを考えた場合、自らのキャリア形成のためには、大手企業を狙ったほうがいいと考える方もいるでしょう。

そこでここでは、大手のWEB制作会社に就職することのメリットを検討していきます。

 

幅広い仕事に携わることができる

まず、大手のWEB制作会社に就職することにより、幅の広い案件に携わることができるというメリットがあります。

大手なら、タイミングにもよりますが、グローバルな規模や多種多様なプロジェクト案件に関与できるチャンスが広がります。

個別案件を通じて、さまざまな業界やクライアントに対してWEBサービスを提供することが可能ですので、より幅広い業務や技術に携われるでしょう。

このような機会が得られれば、注目度も高くなり、仕事をする本人の意識向上につながるでしょう。

積極的で意欲に満ちた人で、「仕事を通じて成長したい」という想いを持つ人にとっては、大手企業が向いているでしょう。

 

高収入が狙える

WEB制作会社大手では、他業種の中小会社と比較して給与体系が高額に設定されることが多く、高収入を狙えます。

大手の場合、生き残りをかけて市場価値の高い専門知識・技能を保有する人材を絶えず探しているものです。

WEB制作会社なら、経験やスキルに応じて高水準の給与を得ることができるでしょう。

場合によってはインセンティブも期待できます。

このように、自身の専門知識や技能について自信のある人は大手を狙うことを検討してみるとよいでしょう。

 

規模の大きな仕事に携われる

規模の大きな仕事に携わることができるのも大手のメリットです。

キャリア形成やスキル向上につながるでしょう。

大手であれば、多国籍企業や大規模なプロジェクトに関わる機会も多いはずです。

グローバルな規模の案件や、独創性のある新サービス開発のプロジェクトメンバーとして関わる機会が得られる可能性があるでしょう。

大規模な案件や新サービスの開発は、大手企業の連携によって生み出されることが多く、こうした経験を積むことでキャリアの形成やスキル向上が期待できます。

規模の大きな仕事に携わりたい人、新サービスの開発に携わりたいという方には大手が向いているでしょう。

大手のWEB制作会社への就職は、幅広いキャリアの形成、高収入、大規模プロジェクト・新サービスの開発に関わる機会が得られるなど、多くのメリットがあります。

目標やキャリア形成に合わせてご検討ください。

WEB制作に就職するデメリット

上述のように、WEB制作会社の大手に就職することには一定のメリットがあります。

その一方で、次のようなデメリットもあります。

メリットのみに注目するのではなく、デメリットも含めて総合的に検討することが重です。

 

クオリティの高い成果を求められる

大手のWEB制作会社のデメリットは、大手であるがゆえにクライアントからクオリティの高い成果を求められることがあります。

それがプレッシャーになることがあり、これがデメリットになる可能性があるのです。

とはいえ、大手企業からは高いクオリティが求められるのは当然です。

大手企業は中小企業では得られないレベルの成果を期待し、そのために相応の報酬を支払います。

このような状況には社内で緊張感が生まれ、仕事に対するプレッシャーを感じる可能性があるのです。

しかし、大手企業で働く人々は、このような緊張感やプレッシャーを楽しむ傾向があります。

なぜなら、これまでの経験から緊張感やプレッシャーを克服することで、高品質な成果を出せることを知っているからです。

つまり、特定の緊張感がない仕事ではより大きな成果を得ることはできないのです。

 

社内に優秀な人材が多くて競争が激しい

これはWEB制作会社に限ったことではありませんが、大手の会社はいずれの組織においても極めて優秀な人が集まっています。

そのため周囲と自分を比較し、自信をなくしてしまう可能性があります。

社内ミーティングでは、発言内容や配布資料から、年齢や役職に関係なく、皆が非常に優秀であることに驚かされることがあります。

学生時代には「自分が一番デキる」と思っていた人も、入社後に周囲の優秀な同期や先輩に囲まれ、自信を喪失することも考えられるでしょう。

大手WEB制作会社ではこうした状況はよくあることです。

しかし、自分より優秀な人々がたくさんいても、向上心を持ち、努力を続けられる人が成功するでしょう。

 

社内規定や指針など社内のルールが細かくて制約が多い

大手企業の場合は仕事の規模が大きく、ダイナミックな印象です。

高いクオリティも求められるため、社内では厳格な規程や指針が整備され、個々の社員の裁量は限られる傾向にあります。

そのため、与えられた範囲内で高いパフォーマンスを発揮することが期待されます。

したがって、一般社員や管理職であっても、自己の権限の範囲内で仕事を行うことになるでしょう。

権限を超える場合は上長の承認を得る必要があります。

大規模な仕事は個人では対応できず、チーム全体で協力する必要があるため、個人の自由な判断は許されず、それが不便に感じる可能性があります。

WEB制作会社ランキング(売上高)

駅を歩く女性

WEB制作会社のランキングを見ていきましょう。

ランキングについてはいくつもの切り口がありますが、売上高を基準にすると、企業の力を判定する上で分かりやすいでしょう。

ここでは売上高によるランキングを紹介します。

なお、参考までに平均年収や従業員数のデータも併せて紹介します。
棒グラフ

順位会社名資本金売上高平均年収従業員数
第1位博報堂プロダクツ1億円1,537億4,500万円644万円2,102名
第2位電通デジタル4億4,250万円545億3,745万円674万円2,300名
第3位メンバーズ10億5,700万円176億6,200万円441万円2,833名
第4位グッドパッチ17億6,844万円39億2,800万円724万円240名
第5位ネットイヤーグループ5億7,000万円39億1,900万円620万円178名

WEB制作業界の企業紹介

売上高ランキング上位5つの会社をご紹介します。

  1. 博報堂プロダクツ
  2. 電通デジタル
  3. メンバーズ
  4. グッドパッチ
  5. ネットイヤーグループ

博報堂プロダクツ

博報堂プロダクツロゴ

出典元

博報堂プロダクツHP

 

博報堂プロダクツは、「顧客化力」を特徴としています。

顧客との接点を確実に購入につなげる「顧客化接点」を構築する力、つまり顧客化力に注力しています。

この顧客化力は、多様な顧客との接点で効果的に機能し、顧客を確実に獲得する力を指します。

専門技術であるコア事業のスキルと販売のノウハウを組み合わせ、データベースマーケティングや次世代テクノロジーを活用し、時代に即したプロモーションを展開しています。

また、クライアントのコーポレートサイト制作で高い成果を挙げると同時に、ECサイトの構築実績も豊富です。

クライアントのニーズに合わせてECサイトに必要なパッケージ機能を提供しています。

電通デジタル

電通ロゴ

出典元

電通HP

 

電通デジタルは、電通グループの一員であり、デジタルマーケティング領域におけるコンサルティング、企画・開発、運用支援などのサービスを提供しています。

「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える」という目標のもと、クリエイティブとテクノロジーを融合させ、さまざまなトランスフォーメーションに挑戦しています。

日本最大規模のデジタルファームとして豊富な実績を持ち、オウンドメディアやソーシャルメディア、ECサイトの構築はもちろん、DX戦略の提供も行っています。

また、電通デジタルでは新卒採用において、マーケティングコミュニケーション、エクスペリエンスデザイン、ビジネスコンサルティング、ITコンサルティング、グローバル、クリエイティブプランニング/コピーライティング、アート/デザイン、データサイエンス、ソフトエンジニアリングの9つのコースを設けています。

なお、これらは採用時のコースであり、配属部署を確定するものではないため注意が必要です。

メンバーズ

メンバーズロゴ

出典元

メンバーズHP

 

メンバーズは幅広いクライアントを対象にしていますが、特に建設、金融、医薬品などの分野に焦点を当てています。

主なサービスにはコーポレートサイトの制作だけでなく、M&A後のクライアントのWEBサイトの統合や調整、ECサイトのリニューアルなどが含まれます。

専門的なデジタルクリエイターによるチーム編成を通じて、デジタルビジネスの運用を包括的にサポートしています。

具体的には、WEBサイトの企画、システム開発、ソーシャルメディアの運用など、さまざまな領域で専門家がサポートを行っています。

メンバーズはこれらの取り組みを通じて、クライアントに総合的なデジタルマーケティング支援を提供し、彼らの成果向上に貢献しています。

グッドパッチ

グッドパッチロゴ

出典元

グッドパッチHP

 

グッドパッチは、「デザインはコストではなく、本質的価値と顧客の感情価値への投資」という考え方に基づき、「デザインの力を証明する」というミッションを掲げ、クライアントのビジネスをデザインを通じて推進しています。

同時に、デザインの持つ価値観を変革し、デザインの可能性を広げ、世界を前進させるデザインを実現するために支援しています。

2020年に株式上場を果たしたグッドパッチは、UIやUXに関するサービスに強みを持ち、優れたデザイン能力を誇っています。

クライアントからは、デザインに対する満足度が高いと評価されています。

ネットイヤーグループ

ネットイヤーグループロゴ

出典元

ネットイヤーグループHP

 

ネットイヤーグループは、「UXとデジタルで豊かな社会を創る」というビジョンのもと、事業成長を推進しています。

主な取り組みとしては、豊富な実績に基づくUXデザイン・サイト制作、サイト流入数増加・高ROIの実現、BtoB企業特化マーケティング支援、マーケティング運用・デジタル施策見直し、コンバージョンレート改善、デジタルとフィジカルの融合による顧客接点の再構築などが挙げられます。

クライアントに対して包括的なデジタルコンテンツサービスを提供しています。

WEBサイトの構築だけでなく、安定的な運用までサポートしているのが特徴です。

特にコーポレートサイトの制作や、Eコマースへの対応が得意です。

まとめ

本記事では、WEB制作会社の業界について解説しました。

この業界では、クライアントの要望に応えるため、コーポレートサイトやECサイトの制作・運用など多岐にわたるサービスが提供されています。

高いスキルが求められますが、達成感や将来のキャリアにつながる可能性もありますので、積極的に業界情報を得ることが重要です。

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