インターンはガクチカにしても良い?メリットや注意点をご紹介
2024/3/23更新
はじめに
学生時代に最も力を入れたこと、通称「ガクチカ」。面接官に自分を売り込む重要な機会です。
しかし、何をアピールすれば良いのか、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は「ガクチカにインターンをアピールする」という戦略について徹底解説します。
インターンをガクチカにするメリット・デメリットから、具体的な例文まで、内定獲得に役立つ情報を満載していますので、ぜひご確認ください。
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ガクチカとは?
そもそも、ガクチカとは何でしょうか。
よく聞く言葉ですが、しっかりとした意味はあまり知られていないかもしれません。
まずはガクチカの意味をしっかりと確認していきましょう。
ガクチカの概要
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略称です。
就活において面接官に自分の強みや能力を伝えるために重要な質問項目の一つです。
ガクチカは単に経験を羅列するのではなく「なぜそれに取り組んだのか」「どのような課題に直面し、どのように乗り越えたのか」「その経験から何を学んだのか」を具体的に伝えることが重要です。
ガクチカは下記のように構成することが望ましいです。
- 結論: 学生時代に力を入れたことを簡潔にまとめる
- 背景・動機: なぜそのことに取り組んだのか、当時の状況や自分の思いを説明する
- 取り組み: 具体的にどのような活動をしたのか、詳細を説明する
- 課題・困難: 活動の中でどのような課題や困難に直面したのかを説明する
- 解決策・工夫: 課題や困難をどのように乗り越えたのか、具体的な解決策や工夫を説明する
- 成果: 活動の結果、どのような成果を上げることができたのかを説明する
- 学び・成長: 経験を通して何を学び、どのように成長したのかを説明する
ガクチカの代表例
ガクチカの代表例には下記のようなものがあります。
- 部活動
- アルバイト
- ボランティア活動
- 研究活動
- 留学
- その他
もちろん、ガクチカはこれら以外にもあります。
基本的には好きなものをガクチカにしていきましょう。
避けておいたほうが良いガクチカ
以下の内容のガクチカは面接官にマイナスの印象を与えてしまう可能性があるため、避けておいた方が良いでしょう。
内容が薄いもの
- 単に経験を羅列するだけの内容
- 誰でもできるような内容
- 企業の求める人物像と関係のない内容
結論が曖昧なもの
- 何を学んだのか、どのように成長したのかが明確に伝わらないもの
- 具体的なエピソードがない
ネガティブな内容
- 失敗談を強調したり、愚痴や不満を述べたりするもの
- 企業の批判や悪口を言ってしまう
- 企業と関係のないもの
- 企業の事業内容や求める人物像と関係のない内容
- 企業にとってメリットがないと感じられる内容
その他
- 嘘や誇張が含まれているもの
- 盗作や模倣が疑われるもの
- 倫理的に問題のあるもの
インターンをガクチカにしても良いのか
インターンはガクチカにしても良いでしょう。
むしろ、適切なインターン経験は他の学生との差別化を図る上で非常に有効です。
ただし、他社のインターン経験を伝える際には第一志望が他社ではないことを伝えることが必要です。
インターンをガクチカにすることで伝えられるアピールポイント
インターンをガクチカにすると下記のような点がアピールできます。
自分はどのような点をアピールしていきたいのか考えていきましょう。
業界に対する理解
業界・企業に対する理解は就活において非常に重要です。
そして、インターンを通して実際にその業界や企業で働くことで、以下の点を肌で感じることができます。
- 業界の課題・トレンド・求められるスキル
- 企業理念・ビジョン・社風・事業内容
- 働く人々の熱意・仕事への取り組み方
これらの理解は単に書籍やインターネットで情報収集するよりもはるかに深く、リアルなものです。
企業に対する理解
企業に対する理解は就活において非常に重要です。
インターンを通して実際にその企業で働くことで以下の点を肌で感じることができます。
- 企業理念・ビジョン・社風
- 事業内容
- 働く人々の熱意・仕事への取り組み方
このようにインターンをガクチカにすると業界・企業に対して理解が深いとみなされる可能性が高まります。
忍耐力
忍耐力は仕事において様々な困難に直面しても諦めずに目標達成のために努力し続けるために必要な能力です。
インターンでは様々な課題に直面し、それを乗り越えることで、忍耐力を養うことができます。
忍耐力をアピールするポイントは下記のとおりです。
- インターンで直面した課題とそれを乗り越えた経験を具体的に説明する
- 課題を乗り越えるためにどのような努力をしたのかを説明する
- 課題を乗り越えて得られた学びを説明する
就活に対する熱意
就活に対する熱意は企業が求める人物像の一つです。
インターンは就活に対する熱意を具体的に示すことができる貴重な機会です。
就活に対する熱意をアピールするポイントは下記のようになっています。
- なぜ就活に熱心に取り組んでいるのかを具体的に説明する
- なぜその業界・企業で働きたいのかを明確に説明する
- インターンを通して得られた学びをどのように活かしたいのかを説明する
インターンをガクチカにするメリット
インターンをガクチカにすると下記のようなメリットが出てきます。
メリットが自分にも当てはまるのかを確認していきましょう。
具体的な業務に触れやすい
インターンでは実際の業務に直接携わる機会があります。
そのため、アルバイトや部活動などの経験よりも、より具体的で実務に近い経験をアピールすることができます。
例:
インターンではWeb広告の運用や分析を担当しました。
具体的には、キーワード選定や広告文の作成、データ分析などを行い、クリック率を20%向上させることに貢献しました。
研究がしっかりとしていることから内定辞退しにくい
企業はインターンを通して学生の能力や人柄をある程度把握することができます。
そのため、インターン経験者の方が内定辞退しにくいという傾向があります。
ここから、内定を出しても良いと判断される可能性が高まるのです。
人となりが事前に伝わっている可能性がある
インターンを通して学生と企業は互いを理解することができます。
そのため、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。
ただし、インターンにおいて高評価を得られていなければ逆に悪い評価が残ってしまう可能性があります。
インターンに参加していない学生との差別化を図れる
近年、インターンに参加する学生は増加傾向にあります。
そのため、インターン経験をアピールすることで他の学生との差別化を図ることができます。
しかし、インターン自体にも選考がある場合があるため、選考対策をおこなう時期は早まります。
事前にしっかりと準備を進めましょう。
インターンをガクチカにする際の注意点
学生時代に最も力を入れたこととしてインターン経験をアピールする学生が増えています。しかし、単に経験を羅列するだけでは企業に良い印象を与えることはできません。
ここでは、インターンをガクチカにする際の注意点について詳しく解説します。
他社のインターンは書き方に注意する
複数の企業でインターン経験がある場合、全ての経験を詳細に記述するのは避けましょう。採用担当者は限られた時間の中で多くの学生の情報を処理するため、簡潔かつ的確な文章でアピールすることが重要です。
ポイントは下記の通りです。
- 応募する企業にとって最も関連性の高いインターン経験を1つ選び、詳細に記述する
- その他のインターン経験は箇条書きなどで簡潔にまとめる
- 各インターンで得られた成果や学びを明確に伝える
インターンで業務全てを知ったとは考えない
インターン期間は限られているため、企業の全ての業務を経験することはできません。
インターンを通して得られた経験をアピールする際には「自分が担当した業務内容」と「その業務を通して得られた学び」を明確に区別しましょう。
ポイントは下記の通りです。
- 担当業務内容を具体的に記述する
- 担当業務を通して直面した課題や困難を説明する
- 課題を克服するためにどのような努力をしたのかを伝える
- 課題克服を通して得られたスキルや学びを明確にする
成果をアピールする
インターン経験をアピールする際には単に業務内容を羅列するだけでなく、具体的な成果を伝えることが重要です。
成果を数字で示すことができればより説得力のあるアピールとなります。
ポイントは下記の通りです。
- 担当業務においてどのような成果を上げたのかを具体的に記述する
- 成果を数字で示せる場合は数値化する
- 成果を上げるためにどのような工夫をしたのかを伝える
伝えるインターンは多くても3個に抑える
多くの企業では学生時代に力を入れたことを記述するスペースが限られています。
限られたスペースの中で全てのインターン経験を伝えることはできないため、最もアピールしたい経験を選びましょう。
ポイントは下記の通りです。
- 応募する企業にとって最も関連性の高いインターン経験を3つ選ぶ
- 3つの経験それぞれについて簡潔かつ的確に記述する
- それぞれの経験で得られた成果や学びを明確にする
1dayのインターンはガクチカにしないほうが良い
1dayインターンでは限られた時間の中で多くのことを学ぶことはできません。
そのため、得られた経験や学びが浅い場合、ガクチカとしてアピールしても説得力に欠ける可能性があります。
アルバイトや部活動、長期インターンなど、1dayインターンよりもアピール力のある経験があれば、そちらをガクチカとして優先した方が良いでしょう。
インターンをガクチカにすると好印象な業界・企業
インターンをガクチカにすることで好印象になる業界・企業をご紹介します。
自分の気になる業界・企業があるのかどうかをご確認ください。
インターン先
インターン先で実際に業務に携わった経験は企業にとって学生の能力や人柄を知る上で貴重な情報となります。
そのため、インターン先企業で以下の経験をした場合、ガクチカとしてアピールすると効果的です。
面接官がインターン中にも関わった方とは限らないため、下記のような点は丁寧に伝えていきましょう。
- 企業の課題解決に貢献した経験
- チームワークを発揮して成果を上げた経験
- 新しいスキルを習得した経験
- 企業理念に共感し、熱意を持って取り組んだ経験
インターン先の競合他社
競合他社も同様の仕事をしている可能性が高いため、強いアピールポイントになり得ます。
ただし、インターン先の競合他社で働きたい場合は以下の点に注意してアピールする必要があります。
- インターン先で得られた経験をどのように活かせるのかを具体的に説明する
- 競合他社を選んだ理由を明確に伝える
- インターン先企業の情報をしっかりと調べておく
インターン制度が充実している企業
インターン制度が充実している企業は学生の成長を重視している傾向があります。
そのため、インターンを通して得られた学びや成長をアピールすると効果的です。
下記のような点に注意しておきましょう。
- インターン制度を通してどのようなスキルを習得したのかを具体的に説明する
- インターンを通してどのように成長したのかを伝える
- 企業のインターン制度についてしっかりと調べておく
研修会社
インターンは就活生に対して業務などを教えてくれます。
そこから人に教えることに興味を持ったのであれば研修会社に有利に働く可能性があります。
人に教えることに興味があるかどうかを事前にしっかりと考えておきましょう。
就職エージェント
就職エージェントも研修会社と同様に、人に教えることに興味を持ったのであればおすすめな業界です。
就職エージェントは就活生の気持ちに寄り添うことが大切であるため、インターンでの注意点などを教えることもできます。
就職エージェントも就職先の1つであるため、気になる方は候補に入れておきましょう。
インターンをガクチカにした際の例文
インターンをガクチカにした際の例文をご紹介します。
あくまでも参考程度にご確認ください。
例文①
私は学生時代に、3ヶ月間の営業インターンシップに参加しました。そこで、目標としていた新規顧客獲得数10件を達成し、チームトップの成績を収めました。この経験を通じて、目標達成に向けて粘り強く取り組むことと、顧客との信頼関係構築の重要性を学びました。
私がインターンシップに参加した理由は将来のキャリアとして営業職を考えていたため、実務経験を積んで自分の適性を確かめたかったからです。また、大学での学習では得られない、実践的なスキルを身につけたいという思いもありました。
インターンシップに参加するにあたって、私は以下の2つの目標を掲げました。
- 新規顧客獲得数10件達成
- 顧客との信頼関係構築
実際にインターンシップが始まると想像以上に困難な状況に直面しました。特に、新規顧客への電話営業は断られることが多く、精神的に辛いと感じることが何度もありました。
そこで、目標達成のために私は以下の2つのことに取り組みました。
- 徹底的な事前準備
- 顧客のニーズを事前に把握し、それに沿った提案を行うことで、成約率を向上させました。
これらの取り組みの結果、目標としていた新規顧客獲得数10件を達成し、チームトップの成績を収めました。また、顧客との信頼関係を築くことができ、多くの顧客から感謝の言葉をいただきました。
この経験を通じて、私は以下の2つのことを学びました。
- 目標達成に向けて粘り強く取り組むことの大切さ
- 目標達成には困難な状況でも諦めずに粘り強く取り組むことが重要であることを学びました
この経験で学んだことを活かし、入社後は目標達成に向けて積極的に行動し、顧客との信頼関係を築ける営業担当者になりたいと考えています。
例文②
学生時代に力を入れたことは〇〇株式会社での長期インターンシップです。営業部に配属され、新規顧客開拓を担当しました。目標としていた新規顧客獲得数10件を達成し、チーム貢献を果たしました。
私がインターンシップに参加した理由は、将来就きたい業界の仕事内容を実際に体験し、自分の適性やキャリアについて考えるためです。また、社会人としての基礎スキルを身につけることも目的でした。
インターンシップでは以下の目標を掲げました。
- 新規顧客獲得数10件達成
- チームメンバーとの協働
- 社会人としての基礎スキルの習得
これらの取り組みによって徐々に成果が出始め、目標としていた新規顧客獲得数10件を達成することができました。また、チームメンバーとの協働を通じてコミュニケーション能力や問題解決能力を向上させることができました。
例文③
学生時代に力を入れたことは、〇〇NPO法人での長期インターンシップです。広報部に配属され、SNSを使った情報発信を担当しました。
私がインターンシップに参加した理由は、社会貢献活動に興味があり、自分の力で社会に貢献したいと考えたからです。また、SNSを使った情報発信に興味があり、そのスキルを磨きたいという目的もありました。
インターンシップでは以下の目標を掲げました。
- SNSフォロワー数2倍増加
- NPO法人の認知度向上
- SNSを使った情報発信スキルの向上
インターンシップ当初はSNSの運用方法や効果的な情報発信方法に課題を感じました。特に、ターゲット層に合わせたコンテンツ作りやエンゲージメントを高める方法が難しく、思うようにフォロワー数を増やすことができませんでした。
そこで、課題克服のために以下の取り組みを行いました。
- SNSに関する書籍や記事を読み、情報発信方法を学ぶ
- ターゲット層のニーズを分析し、それに合わせたコンテンツを作成
- 他のNPO法人のSNSアカウントを参考に効果的な運用方法を研究
- インフルエンサーとコラボ
これらの取り組みによって徐々にフォロワー数が増え始め、目標としていた2倍増加を達成することができました。また、NPO法人の認知度向上にも貢献することができ、地域メディアからも取材を受けるようになりました。
まとめ
今回はインターンをガクチカとする際のメリットや注意点をご紹介しました。
インターンをガクチカとするメリットには下記のようなものがあります。
- 具体的な業務に触れやすい
- 研究がしっかりとしていることから内定辞退しにくい
- 人となりが事前に伝わっている可能性がある
- インターンに参加していない学生との差別化を図れる
一方で、下記のような注意点も意識しなければなりません。
- 他社のインターンは書き方に注意する
- インターンで業務全てを知ったとは考えない
- 成果をアピールする
- 伝えるインターンは多くても3個に抑える
- 1dayのインターンはガクチカにしないほうが良い
両方を意識したうえでガクチカの作成を進めていきましょう。