ロンドンキャリアフォーラムとは?概要と内定獲得のコツ/参加企業も併せて紹介!
2024/03/22更新
はじめに
ロンドンキャリアフォーラムとは、英国ロンドンにておこなわれる最大規模の日英バイリンガルの就職イベントです。
合同企業説明会の形式をメインにしつつも、イベント会場内では、あらゆるジャンルのグローバル企業との出会いがあり、選考面接および内定獲得の可能性も秘めています。
とくにフランスを中心にヨーロッパ周辺に留学している学生が積極的に参加し、日本からも参加できるイベントです。
同列の催しとして、アメリカ留学する学生向けのイベントは「ボストンキャリアフォーラム」として知られています。
海外を視野に入れた規模で働きたい人材が増えると予想され、グローバルな視点での新卒採用をすることが目的といえるでしょう。
今回は、4月に開催されるロンドンキャリアフォーラムの概要を中心に、渡航のための参加手続き、事前に準備しておきたいポイント、内定獲得のコツなどの特集です。
また、実際に参加表明している主な大手企業も併せて紹介します。
海外イベントへの参加に興味がある就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の結論
毎年4月に行われるロンドンキャリアフォーラムでは、グローバルな大手企業が集い、合同会社説明会をメインにおこないつつ、会場にて面接も受付する場合があります。
英国を中心にヨーロッパ方面に留学している学生の就活に役立つイベントとしてスタートしました。
参加企業はコンサルタントファームを中心に、名の知れ渡る大手が目立つものの、まだまだ参加数が少ないのが現状です。
応募方法は、事前応募とWalk-in応募の2種類があり、できれば両方の手段を使うことをおすすめします。
内定確率は全体の2割程度と低いのがデメリットですが、近年では、積極的に採用内定を出したいと考える企業も存在し始めました。
ロンドンキャリアフォーラムとは?
ロンドンキャリアフォーラムは、毎年4月に英国ロンドンにて開催される就活イベントです。
主催しているキャリアフォーラム「CFN(Career Forum Net)」は、1987年アメリカのボストンにてスタートしました。
海外の大学・大学院に在籍する留学生などのバイリンガルを対象に、就職活動のきっかけとなるように始まったスタンダードな催しです。
開催地はボストンを始め、ロサンゼルス、東京、大阪、ロンドンへと広がり、グローバル企業とバイリンガルとの出会いの場となっています。
2024年は4月に通年通り、ロンドンのOlympia West Level Oneにて開催予定です。
企業側はフルタイムでの採用募集だけではなく、インターンシップの採用枠も用意しているところがあり、今後の企業研究や就活準備にも役立つ内容が用意されています。
開催情報
開催日 | 2024年4月13日(土)〜14日(日) |
開催時間 | 10:00AM〜6:00PM(受付は5:00PMまで) |
会場 | Olympia West Level One |
住所 | West Hall, Olympia London, 12 Blythe Road, London W14 8UX |
TEL | +44 (0)2073 851 200 |
website | https://olympia.london/organising/olympia-venues/olympia-west |
参加条件
日英バイリンガルで以下のいずれかに該当すること
- 海外の大学:学士以上の学位(学士、修士、MBA、博士など)を取得、もしくは取得予定
- 日本の大学:学士以上の学位(学士、修士、MBA、博士など)を取得、もしくは取得予定
- 交換留学経験(オンライン留学含む)がある(コロナ禍で留学ができなかった学生も含む)
- 海外での生活や経験の長い学生(帰国子女など)
- 留学経験のある職務経験者や海外での職務経験者
傾向としては、ロンドンキャリアフォーラムの参加企業は年々増加しています。
ただし、ボストンキャリアフォーラムほどの規模はまだありません。
これから成長する段階ですが、ヨーロッパの国々に留学している学生にとっては、内定獲得の確率が高いとされています。
参照ページ
ロンドンキャリアフォーラムの当日までの流れ
ロンドンキャリアフォーラムへの参加には、事前応募とWalk-in応募の2種類の方法があります。
それぞれに特徴があるので、区別して考えておく必要があるでしょう。
ここでは、事前応募と方法とWalk-in応募の方法の詳細を解説します。
事前応募
文字通り、開催日以前からの予約制エントリーと考えればよいでしょう。
基本的な選考は一般的な就活でのエントリーとほぼ同じではありますが、場所や時間の関係もあり簡略化した選考方法をとる企業もあります。
主な流れとしては以下のような手順です。
- エントリーシート
- Webテスト
- Skype 面接 (一次面接)
- フォーラムの当日に面接 (二次面接、三次面接)
- 内定
フォーラム当日に二次面接・三次面接へと進むため、それ以前の流れはすべて事前に進行するのが特徴です。
概ねな計画としては、エントリーシートやWebテストの準備と対策は、前年12月から始めておき、年明け1月〜2月に出展企業の決定のお知らせがあり、履歴書、エントリーシートの提出をします。
2月中旬〜3月までに、Webテストおよびオンラインによる一次面接の予定です。
Webテスト、一時面接が突破できれば、当日の最終面接の案内があります。
Walk-in応募
Walk-in応募は、開催日当日に各企業のブースへ赴いて履歴書を提出、当日に面接が受けられるという独自のシステムです。
企業ブースにて会社説明会をやることもあり、気になったらその場で選考へ応募ができます。
Walk-in応募の流れは以下のようになります。
- 会場にて会社の説明会を聞く
- 選考を希望する場合は履歴書をWalk-inボックスに入れる
- 企業から学生に面接の連絡が入る
当日そのまま面接選考に入れて時間工程の節約にもなるので、企業側も就活生も効率的に進行できるメリットがあります。
しかし欠点は、応募が殺到した場合は制限を受けるので、面接の機会を逃すこともあり得るでしょう。
また、すべての企業がWalk-in応募に対応するわけではないので、枠が少ないことです。
できれば、事前応募をして二次面接まで通過させておき、余力のある場合には、他社のWalk-in応募にチャレンジする方法がよいでしょう。
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ロンドンキャリアフォーラムの内定率
ロンドンキャリアフォーラムの内定率は応募者中2割程度とされています。
実は今のところ、さほど高い内定率ではないのが現状です。
通年1200〜1300人の参加者が見込まれますが、その中から内定者は200〜300人という計算になるでしょう。
ロンドンキャリアフォーラムの内定率の低さには、以下のような理由が考えられます。
- 参加企業が20〜30社程度で少ない
- 英国・欧州からの参加者が圧倒的に多い
- 業種はコンサルタントなどのグレードの高い人気企業中心
- 当初よりインターン参加が目的だから
- 熱心な就活というより半ば観光目的で参加する人も多い
最も大きな理由は、参加者の属性です。
約1000人以上がイギリスやフランスなどのヨーロッパ圏の学生になるので、英語力の差は明らかに出てしまいます。
正社員での内定が無理なら、インターンで妥協しようという学生もいるようです。
参加企業はグローバルな有名企業なので、日本人が内定を獲得するには、相当な努力と英語によるアピール力が要ります。
参照ページ
ロンドンキャリアフォーラムのメリットとデメリット
ロンドンキャリアフォーラムは海外でおこなう就活イベントとして画期的な催しです。
日本国内でも合同会社説明会は頻繁におこなわれていますが、それらとも類似したメリット・デメリットが考えられます。
では、ロンドンキャリアフォーラムのメリットとデメリットを解説していきましょう。
メリット
- 国際的な有名企業が参加している
- とくに証券・コンサルタントの企業が多い
- 参加企業のほとんどは本気で学生を獲得したがっている
- 内定を得れば残りの日数は旅行気分で満喫できる
- 内定を最短2日で獲得も不可能ではない
中には、世界4大監査法人グループの「BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)」と呼ばれる企業が名を連ねています。
コンサルタントファームへの就職を考えている就活生にとっては、またとないチャンスになるはずです。
それに、なによりも開催期間中の2日間のみで、内定獲得ができるかもしれません。
もちろん必ずとは言い切れませんが、かなり身近に巡ってくるチャンスです。
デメリット
- 旅費などのコストが相当かかってしまう
- 事前の準備と手間が多い
- 面接官の選考が粗くなってしまう
- 総合商社が少ない
- 開催中に受けられるのは多くて5〜6社程度になってしまう
最大のデメリットは、国内での就職活動を上回るコストです。
就活生はもちろん、企業側も同じで、あえて海外でおこなうための諸費用のことも考えなくてはなりません。
また、参加企業が少ないのに、1000人以上の参加者が殺到する現象です。
内定獲得が簡単ではないことは、明白だと考えておく必要があります。
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ロンドンキャリアフォーラムで内定獲得に必要な4つ
ロンドンキャリアフォーラムに参加すると決めた時点で、ぜひ心得ておいてほしいことが3つあります。
それがやがて、内定獲得のきっかけになる可能性もあり得るからです。
以下の4点は、とても重要な心がけになるでしょう。
入念な準備をして臨む
ロンドンキャリアフォーラムへの応募は準備がとても大切な作業となるでしょう。
留学生は学業に専念しがちで、就活との両立が難しい場合が考えられるからです。
日本の大学よりも膨大な課題を与えられることが多く、時間の捻出が悩みどころになるでしょう。
どうしてもフォーラムに参加したいのであれば、事前の準備をコツコツとこなすよう計画的に進行させることです。
傾聴する力を養うこと
外資系企業やグローバル企業が多い中での就活イベントなのに、意見を主張するよりも聴くことを重視しろというのは、意外に思われるかもしれません。
もし当日にグループディスカッションの選考をおこなう企業であれば、意見は述べる時に述べ、それ以外はしっかり相手の話を聴いて理解する作業を忘れないでください。
欧米諸国の多くは、自分の意見を言うことを良しとする文化が目立ちます。
つい、その異文化に飲まれてしまう留学生が多いのが現実です。
しかし、グループディスカッションの選考の場合、自分の意見ばかり主張する人物は、他人の意見に耳を傾けないことで、マイナスな印象を与えてしまいます。
企業の多くは協調できる人間を好みます。
グループ内にて、どれくらい協調性があるかを見ているともされているのです。
大人しくしていろという意味ではありません。
言うべきときに的確な意見を述べるためにも、普段から相手の話への傾聴力を養うようにしましょう。
イベント開催中は可能な限り説明会に参加すること
当日は、なるべくたくさんの会社の説明会に参加して話を聞いてみましょう。
社会人になって以降、その企業が取引先になる可能性も考えられます。
また、他の業界・業種の話をリアルに聞ける機会なので、志望企業ではなくても今後のために役立つ情報が得られることもあるからです。
もしかしたら、思っていた業界よりも、こっちのほうが性に合っていそうだという気づきがあるかもしれません。
優良な企業ブースであれば、就活の話や悩みなども相談してもよいでしょう。
英語力と論理的思考は確実に必要
留学生を対象にしているため語学力は一定基準以上は必須となってきます。
ただし、英語力レベルについては参加条件の中では、具体的なことは謳っていません。
基準をどこに置くのかがないのが特徴ともいえるでしょう。
少なくとも、面接では英語での問答になることが予測されます。
そこで、志望理由、強み、ガクチカなどの基本的事項は、前もって英語による回答を準備して、当日までに流暢に話せるよう練習しておくことが大切です。
また、コンサルタント系の企業が多く参加するので、面接は一般的なものと同時にケース面接についてのノウハウも理解しておくことです。
ケース面接とは、とある質問事項から仮定・仮説を作り、それに準じて個性的で的確な回答をします。
例えば「駅前の本屋の売上を2倍にするには」といった質問が与えられ、自ら課題の仮説を立て、その解決策を制限時間内までに考える方法です。
ケース面接の詳細などは問題集が販売されているので、事前に購入して勉強しておくとよいでしょう。
参照ページ
ロンドンキャリアフォーラムへ参加する主な大手企業
ロンドンキャリアフォーラムへ参加する企業は、国内外問わず世界水準で事業展開する会社組織が中心です。
留学生もしくは外国語に堪能な学生が、今後活躍できるフィールドが約束されています。
まだ参加企業も20社前後なので少ないのですが、今後の拡大も期待できることでしょう。
ここでは、2024年に参加する主な企業を紹介します。
アウトソーシングテクノロジー
出典元
東京都千代田区丸の内に本社がある、IT系のアウトソーシング企業です。
R&Dに特化した機械・電子・電気・組込制御分野の受託開発や技術者派遣がメインで、航空業界や医療業界にクライアントがいます。
またIT、ソフトウェア開発、評価、解析などの受託開発、人材派遣もおこない、国内外180社以上のグループ企業を持つ業界大手企業です。
アクセンチュア
出典元
アクセンチュア株式会社は、1962年より創業のITサービスを中心とした総合コンサルティングの企業です。「ストラテジー & コンサルティング」「 テクノロジー」「オペレーションズ」「インダストリーX」「ソング」の5つの領域から、幅広いサービスソリューションを提供しています。コンピューターをビジネスに初めて導入した企業ともされ、今では世界中49カ国200都市以上のオフィスを所有している企業です。
アドベンチャー
出典元
株式会社アドベンチャーは、渋谷区恵比寿にある企業で、航空券の予約・販売システム「skyticket」の開発運営、総合的予約プラットホームを管理しています。
ホテル、レンタカー、高速バス、フェリー、WiFiレンタル、旅行パッケージ商品などの旅行関連のサービスに精通した事業を展開中です。
skyticketは、現在32か国語に対応し、グローバルな視点も特徴といえるでしょう。
EY Japan
出典元
EYは、全世界150以上の国と地域にて、約40万人を擁するプロフェッショナルなコンサルタントファームです。
世界4大監査法人グループのBIG4の一角としても知られ、主にIT、総務、人事、経理、リスク管理、法務、広報、ブランディング、調達といった企業のさまざまな分野でバックオフィス業務を担っています。
Universum社が実施する「世界で最も魅力的な企業ランキング」にて、10年連続トップ10入りを果たしている人気企業です。
SThree
出典元
SThree(エススリー)は、1986年にロンドンで創業した人材紹介会社です。
現在ではマルチブランド組織に成長を遂げ、世界11か国に33拠点を持って事業展開しています。
主な分野としては、科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学などのSTEMに特化し、グローバルな人材を確保する企業です。
まとめ
留学生の就活対象に開催されるロンドンキャリアフォーラムは、ボストンキャリアフォーラムと比較するとまだ最近始まったばかりで、参加企業数も少ない傾向です。
その少ない枠へ、全ヨーロッパの学生たちが集中して参加するため、コンサルタントファームなどの人気企業の競争率は自然と高騰していきます。
このフォーラムだけに一点集中した就活だけは、確率的にも決してしないほうがよいと思われます。
ただし、近年は少子化の影響もあり、企業全体がかなり積極的に採用活動をし始めています。
言い換えれば、このイベントの2日間でどの程度優秀な人材に内定を出せるかを考えているので、全くチャンスがないわけではありません。
気軽なWalk-in応募で、アマゾンに採用された学生も過去にはいるそうです。
準備は周到におこない、本番は気軽に参加してみるのが、一番の対策方法といえるでしょう。
今後機会があればチャレンジしてみてください。