エントリーシートで書き間違えてしまったら?状況に応じた対処法を解説

エントリーシートで書き間違えてしまったら?状況に応じた対処法を解説

2024年3月22日更新

はじめに

ペンを持ち勉強をしている様子の女性

エントリーシートは企業が応募者を知るための重要な資料です。

採用担当者はエントリーシートの内容だけでなく、誤字脱字や敬語の使い方から志望度の高さや応募者の性格なども確認しています。

就活が本格化すると1日に複数枚のエントリーシートを書くこともあるため、書き間違いのリスクが高まるでしょう。

この記事では、就活を始めたばかりの学生に向けてエントリーシートで修正が必要になったときの対処法やミスを防ぐためのポイントについて紹介します。

エントリーシートは企業に提出する正式書類であることを忘れず、丁寧な書類作成を心掛けましょう。

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エントリーシートを書き間違えたときの対処法

エントリーシートで書き間違えてしまったときは書き直しをするのが基本です。

しかし、エントリーシートの予備がない場合や提出期限まで猶予がないこともあるでしょう。

そのようなときは、二重線+訂正印で修正する方法がおすすめです。

ここでは、エントリーシートを書き間違えてしまったときの対処法について紹介します。

状況に応じて適切な対応を選びましょう。

イチからすべて書き直す

対処法1つ目は、新しく書き直すことです。

エントリーシートを書いている途中で間違いに気づいたときは、修正液や修正テープを使ったり、書き足して無理に修正したりするのはやめましょう。

見栄えが悪くなるだけでなく、志望度が低い・大雑把な性格と捉えられ企業に悪い印象を与えます。

エントリーシートは企業に提出する正式な書類であり、修正すること自体がルール違反とされています。

書き間違えたときに思わず修正したくなる気持ちもわかりますが、社会人に向けての練習の一つと捉え、時間や手間を惜しまずに書き直しましょう。

二重線と訂正印で簡易的に修正

対処法2つ目は、二重線と訂正印で簡易的に修正することです。

二重線と訂正印で修正する方法は、正式な書類や文書の訂正にも用いられます。

修正液や修正テープとは違い、見栄えが損なわれるのを最小限におさえられるだけでなく、自分が修正を加えた証明としての役割も担います。

しかし、この方法はあくまでも応急処置であり、予備のエントリーシートがない場合などのやむを得ない理由がある場合のみにしましょう。

また、予備を準備したり時間に余裕をもって書き始めたりとやむを得ない状況を作らないことも重要です。 

ここからは、二重線+修正印で対応する際のそれぞれのルールについて簡単に説明します。

 

参照ページ:【エントリーシートに修正液の使用はNG】誤字への正しい対応方法

二重線のルール

まずは修正箇所に引く二重線のルールです。

二重線+訂正印対応をして良いのは、1文字1単語が限度となります。

文章をまとめて二重線で消すことはNGです。

また、二重線を引くときには定規を用いてまっすぐな線を引きましょう。

まっすぐな線と手書きの線では企業に与える印象も異なります。

訂正印の正しい使い方

続いて、訂正印の正しい使い方です。

書き間違えた箇所を二重線で消し、その上に押印します。

このとき使用する訂正印はシャチハタではなく、認印を使用しましょう。

認印であれば問題はありませんが、「修正印」「簿記印」「豆印」などと呼ばれる6mm程度の印鑑は使用するスペースが少なく、修正する文字の邪魔をしないのでおすすめです。

 

参照ページ:エントリーシートに訂正印は使用していいの?企業への印象は悪い?

提出後に間違いに気づいたときは

エントリーシート提出後にミスを見つけてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。

提出前は期限内に間に合うのかや必要書類がそろっているかなど確認すべきことがたくさんあるため、注意力が散漫になりがちです。

多少の誤字であれば選考結果に直結することはほとんどありません。

しかし、評価が同等の応募者と比較された場合には不利になります。

ここでは、エントリーシート提出後にミスに気づいたときの対処法を紹介します。

提出後してしまったからと諦めるのではなく、他にも対処の仕方があることを知っておきましょう。

間違えたことを引きずらない

まず1つ目は、気持ちを切り替えて次の選考に向けて準備を進めることです。

根本的な解決には至りませんが、提出した書類自体を修正することは不可能です。

どうにもできないことに対して悩むのではなく、次の選考準備・他の企業への応募準備のために時間を有効に使いましょう。

また、対処する場合は自分の手間が増えるだけでなく、採用担当者の手をわずらわせることになる点を忘れないで下さい。

担当者に連絡して承認を得てから再送する

2つ目は、担当者に連絡して再送することです。

再送する場合は一方的に送るのではなく、担当者にメールまたは電話で再送する旨を伝えましょう。

また、担当者への連絡は必ず再送前に行い、事後の報告とならないよう注意してください。

あくまでも自分の意思ではなく、企業側の意思をしっかり確認したうえで対処することが重要です。

 

いきなりエントリーシートを再送するなど、自分本位の行動は企業に悪い印象を与えかねません。

一方、正しく段階を踏めば新しくエントリーシートを書き直して再送するまじめな性格や丁寧な対応を企業側にアピールできます。

メールで訂正箇所を連絡する

3つ目は、メールで修正箇所を連絡することです。

メールは担当者の好きなタイミングで確認できるといったメリットがあります。

修正連絡を入れる際は担当者の目に留まるように、一目でエントリーシートの修正メールだとわかる件名にすることが重要です。

また、本文にはエントリーシートのどの項目に誤りがあったのか、どのような誤りなのかを記載し、最後に確認の依頼と謝罪文を書きましょう。

担当者のタイミングで確認できる点はメリットですが、忙しい時間の合間を縫って確認することに変わりはありません。

そのため、メールはポイントを絞りつつ、わかりやすさを重視して作成しましょう。

企業によっては、修正の際の対処法や連絡先が指定されている場合もあるので、メールを送付する前に企業のHPや採用情報を必ず確認しましょう。

下記にメールの例文を載せますので、参考にしてください。

件名:エントリーシートの訂正とお詫び / ▲▲大学(名前)

本文:

◆◆株式会社

採用担当ご担当者様

お世話になっております。▲▲大学経済学部経営学科〇〇と申します。

■月■日に提出したエントリーシート学歴欄の「学科・学部」に記載ミスがございました。 

大変申し訳ございません。

訂正内容は以下の通りです。

正:経済学部政治経済学科

誤:経済学部経済学科

確認不足によりご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

お忙しいところ恐縮ではございますが、何卒よろしくお願いいたします。

参照ページ:エントリーシートの間違いに提出後に気づいた際の対処法!メールで連絡するのはあり?

エントリーシートの書き間違いを防ぐ3つの方法

パソコンを用いながら面談する3名の女性

ここまで、エントリーシートで書き間違えたときの対処法について紹介してきましたが、エントリーシートは企業に提出する正式な書類であり、書き間違いがない状態が望ましいと言えます。

書き間違いが多いとひとつの書類作成にかかる時間も増え、書類作成以外のやるべきことに割く時間の確保が難しくなります。

事前準備などの段階を踏むことは遠回りのように感じる方もいるかもしれません。

しかし、段階を踏むことで事前に間違いに気づくことができたり、書くことに集中できたりと結果的に時間短縮につながります。

また、丁寧な書類は企業に好印象を与えるでしょう。

ここからは、エントリーシートの書き間違いを防ぐ方法を3つ紹介します。

鉛筆やパソコンであらかじめ下書きする

まず1つ目は、下書きを作成することです。

 

考え事をしながら作業をして、ミスをした経験がある方も多いのではないでしょうか。

別のことが頭の中にあると注意力が散漫になり、ミスしやすくなります。

下書きを作成しておくことで、完成された文章を書くという単純作業になります。

また、何度も見直しができるため、より完成度の高い書類の作成が可能です。

下書きには鉛筆などで直接記載する方法と、パソコンで下書きを作成する2つの方法があります。

ここでは、それぞれのやり方について注意点も含め詳しく紹介します。

パソコンを活用して下書きを作成する

まずは、パソコンのWordやメモ帳などを活用して下書きを作成する方法です。

パソコンで下書きを作成すると何度も文章の書き直しができ、手書きよりも時間短縮になります。

自己PRや志望動機のように企業によって内容が変化する場合、推敲の作業が必要になるため、手軽に書き直しができるメリットは大きいと言えます。

また、一度作成した文章は保存しておけるので、何度も使い回しでき、部分的な微調整も簡単です。

一方、パソコンの画面または印刷した下書きを見比べながら書くため、直接下書きする方法に比べると書き間違えるリスクは高くなります。

エントリーシートに鉛筆で下書きをする

続いては、エントリーシートに鉛筆などで直接下書きをする方法です。

エントリーシートの書き間違いを防ぐためには一番有効な方法と言えます。

鉛筆で書いた下書きに沿ってボールペンでなぞることで、書き間違いのリスクを大幅に減らすことが可能です。

また、エントリーシートに直接書くため、文字数や文字間隔なども正確につかむことができ、後半にかけて文字が小さくなったり文字間隔が狭くなったりといった失敗を未然に防げます。

一方で何度も書き直すことは難しく、ある程度文章が決まってからでないと書き出せないといったデメリットもあります。

清書後下書きを消す際には、インクが十分に乾いたことを確認することや力を入れすぎてエントリーシートが皺になったり、破けたりしないように細心の注意を払いましょう。

誤字脱字などがなくても、エントリーシートが皺になっていたり、下書き跡が残っていたりすると企業に悪い印象を与えます。

声に出して読む

2つ目は、声に出して読むことです。

多くの方は作成した文章を目で追って確認しているのではないでしょうか。

もちろん文章を目で追って確認することも間違っていません。

しかし、人間の脳は単語を一文字ごとではなく、一つのまとまりとして捉えているため間違っていても単語を瞬時に予測し、勝手に修正してしまいます。

そのため、意識的に確認しないと間違いに気が付かないことがあるのです。

一方で声に出して文章を読むことで読み飛ばしを防ぎ、目視では気づかなかった間違いに気づけます。

また、文書として不自然な点がないかや読みやすい文章になっているかなどの確認もできるので、一石二鳥の確認方法と言えます。

エントリーシートを複数枚コピーしておく

3つ目は、事前にエントリーシートの予備を用意しておくことです。

エントリーシートを書き間違えたときの対処法でも説明したように、書き間違えたときは、はじめから書き直すのが基本です。

二重線+訂正印で修正することも可能ですが、あくまで応急処置であり、企業側によい印象は与えません。

しかし、企業が指定するエントリーシートの場合用紙が一枚しかないことも十分に考えられます。

ミスなく書きあげられるのが一番ですが誰でも間違いやミスすることはあります。

そのため、考えられるリスクに対して事前に対策を講じることは重要です。

また、一枚しかないエントリーシートよりも、予備があるエントリーシートに書く方が気持ちに余裕が生まれ、ミスを未然に防ぐことにもつながります。

丁寧な書類はただ綺麗に完成させるだけでなく、考えられるリスクを予測して準備しておくことも必要です。

エントリーシートの書き間違いによる影響は?

ここまで、企業に提出するエントリーシートは綺麗な状態で提出することが望ましいと説明してきました。

しかし、しっかり確認していてもミスをしてしまうこともあるでしょう。

では、実際にミスに気づかず提出した場合、選考にどの程度の影響を及ぼすのでしょうか。

ここでは、エントリーシートの書き間違いによる選考への影響について紹介します。

影響は少ない

一般的にエントリーシートの書き間違いによる影響は少ないと言えます。

エントリーシートは面接の前に応募者を理解するための資料として活用され、記載内容が重要視されるためです。

また、ミスは誰にでも起こることであるため、そこに関しては寛容な企業が多いようです。

志望度が低いと捉えられる可能性も

エントリーシートの書き間違いが、志望度を疑われる原因となることがあります。

志望度が高い企業に提出する書類の場合、より完璧な状態を目指すと思います。

しかし、志望度の低い企業はどうでしょうか。

あからさまに手を抜くことはないと思いますが、志望度によって多少の差がある方もいるのではないでしょうか。

企業は莫大なお金と時間をかけて採用活動を行っているため、志望度の低さがうかがえる場合は不採用の対象となる場合もあることを覚えておきましょう。

業界によってマイナス評価の対象になる

業界によっては誤字脱字や少しのミスがマイナス評価の対象となります。

金融業界やインフラ業界は、少しのミスが会社全体の信用を損なう原因となるからです。

また、業界だけでなく事務職などの管理部門の職種も同様です。

ミスが会社にとって大きな損失を招く業界や職種では、誤字脱字は確認不足、注意力の欠如とみなされ、マイナスの評価を受ける場合があります。

人と比較された場合の評価は下がる

書き間違いによって直接的に選考結果に影響が出ることは少ないでしょう。

しかし、評価が同じくらいの応募者と比較された際は不利となる場合があります。

基本的にはエントリーシートの内容が重要視されますが、記載内容で優劣がつけられない場合書類の完成度で評価されることがあるからです。

その場合、誤字脱字のある書類を提出する応募者ではなく、丁寧な書類を提出する応募者を選ぶのは必然と言えるでしょう。

参照ページ:【選考に影響する?】エントリーシートを書き間違えた時の訂正方法 | 誤字を事前に防ぐ方法も

エントリーシートのよくあるQ&A!知恵袋の質問も解決

屋外で談笑する2名の女性

エントリーシートを書き始める前、書いてる途中でこれってどうなんだろう?と疑問に思った経験はありませんか?

自分が疑問に感じることは、他の就活生も同様に疑問を感じている場合がほとんどです。

エントリーシートの予備がないときは?

最後は、エントリーシートに関するよくある質問に対してQ&Aの形式で紹介します。

エントリーシートの予備がなく書き直しができない場合は、修正箇所に二重線を引き、その

上に訂正印を押して対応しましょう。

エントリーシートの見栄えは悪くなりますが、修正液や修正テープを使用するのはNGです。

二重線+訂正印での訂正は公的な書類でも使用される訂正方法なので、やむを得ないときにはこの方法で対応するのがよいでしょう。

しかし、修正箇所が多いと相手に与える印象や見栄えも悪くなるため、まずは間違えないことが重要です。

また、書き間違えたときに備えて予備を用意しておくことがおすすめです。

消せるボールペンや修正液・修正テープは使用可能?

消せるボールペンや修正液・修正テープの使用はNGです。

エントリーシートは企業に提出する正式な書類であり、修正すること自体がルール違反となります。

また、消せるボールペンはコピー時の熱によって文字が消えてしまったり、誰かに書き換えられたりといったリスクを含んでいます。

社会人として書類に記載する場合は、ボールペンや万年筆を使用しましょう。

そして、やむを得ず修正が必要な場合は二重線に訂正印を押して対応するのが基本です。

書き間違えを修正する時間がない場合は?

書き間違えたときははじめから書き直すのが基本ですが、修正する時間がない場合は二重線+訂正印で対応しましょう。

二重線を引く際は定規を使用してまっすぐ引き、訂正印はシャチハタではなく認印を使用します。

公的な書類の修正にも使われるこの方法ですが、あくまで応急処置であることは忘れないでください。

なにより、事前に起こりうるリスクを考えて時間に余裕をもって作業に取り掛かることが重要です。

まとめ

エントリーシートで書き間違えた場合の対処法として、はじめから書き直す方法と二重性+訂正印による簡易修正の2つの方法があります。

エントリーシートなどの正式な書類の修正はルール違反とされているため、はじめから書き直すのが一般的です。

二重線+訂正印による方法は応急処置であり、予備がない場合や提出期限まで猶予がないなどやむを得ない理由がある場合のみ使用しましょう。

書き間違いなどのミスは誰にでもあることです。

しかし自らのミスに対して開き直るのではなく、改善やリスク回避などの努力を怠らないことが重要です。

エントリーシートは企業に提出する正式な書類であることを忘れず、丁寧で誤字脱字のない綺麗な書類作成を心掛けましょう。

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