16パーソナリティの割合は?結果に対する比率と向いている職業を紹介
2024年8月18日更新
この記事の監修者
奥田恵(キャリアアドバイザー)
新卒から営業職で活躍し、全国1位の成績を収めた。その後、さらなる成長と挑戦を求めて現在はナイモノのキャリアアドバイザーに転身。年間で500人以上の学生の就職支援に携わり、人材・不動産・営業など幅広い業界への支援実績を持つ。一人一人の学生に真摯に向き合い、早期の内定獲得と充実した就職活動の提供に尽力している。
新卒から営業職で活躍し、全国1位の成績を収めた。その後、さらなる成長と挑戦を求めて現在はナイモノのキャリアアドバイザーに転身。年間で500人以上の学生の就職支援に携わり、人材・不動産・営業など幅広い業界への支援実績を持つ。一人一人の学生に真摯に向き合い、早期の内定獲得と充実した就職活動の提供に尽力している。
はじめに
近年流行っているMBTI診断をご存知でしょうか?2023年ごろから韓国で流行し、現在は日本でも流行しています。
MBTI診断は16種類の性格タイプに分類されており、診断結果からそのどれかのタイプに振り分けられます。
より詳しく性格を知ることができるため、企業の選考の際にこのMBTI診断を取り入れているところもあるのです。
MBTI診断では長所や短所だけではなく、自分にあった職種も知ることができます。
現在、就活している方はぜひエントリーシートの参考や職種選びの参考にしてみてください。
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16パーソナリティの意味
最近話題となっているMBTI診断をもとに、16個の性格に分けられるのが16パーソナリティーです。
自分が持っている感覚・直感・感情・思考などの質問をもとに自分の性格や人柄を再度知ることが可能となる性格診断となります。
自分の長所や短所などが正確に判断できるようになり、就活をおこなうときの自己分析や内定後のキャリア形成を考えるなどに効果的だといえるでしょう。
近頃は、選考時に適正審査の際にこのMBTI診断を行う会社も増えているほど、正確かつ信憑性の高い正確診断と評判になっています。
16パーソナリティ検査「MBTI」
MBTI診断は「Myers-Briggs Type Indicator(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)」の略で、スイスの精神分析家カール・ユングの心理学的類型論に基づき、アメリカのキャサリン・クック・ブリッグスなどが研究開発した心理検査です。
診断結果は「I(内向型)とE(外向型)」「S(感覚型)とN(直観型)」「T(論理型)とF(感情型)」「J(判断型)とP(知覚型)」から4つのアルファベットで診断結果が出されます。
診断結果からは、「興味がある方向」「物事の捉え方」「判断の仕方」「人との接し方」を改めて、正確に知ることができるのです。
16種類の分析結果に分かれる
性格タイプは16種類の「提唱者」「仲介者」「主唱者」「広報運動家建築家」「論理学者」「指揮官」「討論者管理者」「擁護者」「幹部」「領事官巨匠」「冒険家」「起業家」「エンターテイナー」に振り分けられます。
そこから更に、「分析家グループ」「外交官グループ」「番人グループ」「探検家グループ」の4つのグループに分かれていくのです。
以下では、グループごとに詳しく解説していきます。
分析家グループ
分析家は正当で平等な価値観で問題を解決するのが得意な性格を持っているグループです。
分析家グループは「建築家」「論理学者」「指揮官」「討論者」の4つの性格タイプに分類されています。
豊かな想像力と探究心を強みに持っており、物事の実態を理解できることに喜びを感じ、論理的思考力も他より秀でているので難しい問題でも解決することができるのが長所です。
また、目標を達成するために努力し続けることができる強い意志を持っています。
以下はそれぞれの性格の特徴です。
建築家:孤独で戦略的な完璧主義者
- 論理学者:論理的かつ独特な視点がある発明家
- 指揮官:カリスマ性があり、人をまとめる天性を持っている指導者
- 討論者:好奇心旺盛であり、極度の議論者
外交官グループ
このグループは温厚で他人の理解をすることができ、他人との連携を得意とすることが特徴のグループです。
外交官グループは「提唱者」「仲介者」「主人公」「広報運動家」の4つの性格タイプに分類されています。
他者とのつながりを大切にすることができ、人を助けることで喜びを感じることができ、さまざまな想像力と共感力でより人の心の中を理解することができるのです。
外交官グループはそれらの性格から、良い世界を創造することに貢献することができます。
以下はそれぞれの性格の特徴です。
- 提唱者:綿密で計画的な完璧主義者
- 仲介者:善を追い求める理想主義者
- 主人公:利他的で信頼することができるリーダー
- 広報運動家:社交的で感情的な性格を持つムービーメーカー
番人グループ
このグループは、想像よりも事実に近い現実的な考えを持っていることが特徴のグループです。
番人グループは「管理者」「擁護者」「幹部」「領事官」の4つの性格タイプに分類されています。
伝統や秩序を大切にすることができ、責任感を持って物事に取り組みます。
現実的で論理的な思考をしており、目標を達成するために努力を惜しみません。
他人を手助けすることに喜びを感じ、社会をよくすることに貢献したいという考えを持っています。
以下はそれぞれの性格の特徴です。
- 管理者:規則を守ることを徹底している誠実さの持ち主
- 擁護者:内容的でこだわりが強い完璧主義者
- 幹部:柔軟に意見を取り入れることができるまとめ役
- 領事官:友達や家族が好きなサポーター
探検家グループ
このグループは幅広い創造力と発信力を持っていることが特徴のグループです。
探検家グループは「巨匠」「冒険家」「起業家」「エンターティナー」の4つの性格タイプに分類されています。
自由奔放な性格をしており、新しい挑戦をすることによって喜びを感じます。
さまざまな想像力と共感力で自分らしさを表現できることが得意です。
それらの特性を生かして世界をさらに広げていこうという考えを持っています。
それぞれの性格の特徴は以下の通りです。
- 巨匠:好奇心旺盛で合理的主義者
- 冒険家:独創的であり、型にははまらない開拓者
- 起業家:チャレンジ精神が旺盛でリスクを恐れることのない挑戦者
- エンターティナー:ポジティブでエネルギッシュな舞台役者
日本人に多い16パーソナリティ5選と割合
16パーソナリティの結果を見てみると、一定の結果が多く出ている傾向があります。
以下に紹介する16パーソナリティの結果で上位5種類から、協調性や責任感などを重視するなど、古くから伝わる日本人の特性が関係していると言えるでしょう。
自分の結果から、よくあるタイプなのか、それとも珍しいタイプなのかを知るうえでも、ぜひ紹介している5つを参考にしてみてください。
【12.1%】領事菅
ESFJ(領事官)は日本で12.1%で1番多いとされています。
領事官は周囲のひとが楽しく過ごせるように、気配りをすることが得意です。
困っているひとがいると、できる限り手を差し伸べることができる、思いやりのある性格の持ち主と言われています。
また、ほめられると伸びるタイプなので、評価されて感謝をされるほど一生懸命にサポートする傾向です。
計画を持って行動することができ、秀でたコミュニケーション力を持っている領事官は、同じチームで働く人たちの結束力を高めることが長所になります。
一方で、ルールがないことに不安を感じやすいのでマニュアル以外のことに臨機応変に対応できなかったり、周囲の評価に敏感で評価をもらおうと頑張ってしまったり、対立が苦手なので断ることができない、などで知らない間にストレスが溜まってしまうところが領事官の短所ともいえます。
【11.8%】幹部
2番目に多いとされているのが11.8%のESTJ(幹部)です。
幹部型は、落ち着きがあり、責任感がとても強くルールや秩序を大切にできる性格です。
中でも仕事に対する誠実さを大切としていて、サボったりズルするなどの行動を嫌う傾向にあります。
物事を分かりやすく説明することができ、多くの人から頼りにされますが、周囲の人にも自分と同じようなやる気を求めることがあり性格が堅いと思われてしまうこともあるのです。
幹部型の長所は、誠実で正直かつ、忍耐力を持っているので何事も最後までやり遂げることができるので仕事を任せられやすくなります。
困難な状況でも、その場で状況整理をすることができ、優れたリーダーシップを取れるのが幹部型の長所です。
一方で、幹部型の短所は頑固な面があり、特殊な状況に抵抗を感じやすいところがあり、何も考えずに上の立場の意見に流されてしまうこともあります。
また、気持ちの切り替えが苦手な傾向にあるので頑張り過ぎて疲れてしまうこともあり得るでしょう。
感情表現が苦手で人の感情もうまく感じ取りにくいこともあるので、人から距離を置かれることも考えられます。
【10.1%】広報活動家
日本で3番目に多いのがENFP(広報運動家)です。
広報運動家型は自由が好きなフレンドリーで広い性格が特徴です。
好奇心や探求心を強く持っており、ポジティブ精神でいろいろなことにチャレンジしていくことができます。
人と会話することを好み、自分の中の理想や思想を伝えたいという気持ちがあるのです。
すぐ人と打ち解けることができ、多くのひとから信頼を得られるのでリーダーとして活躍するひとも多いでしょう。
コミュニケーション能力がずば抜けて高い広報運動家型は仕事での交渉や説得時に役立つことができると考えられます。
一方で、落ち着きのなさが短所として挙げられるのです。
悩むことがあまりないのは長所でもありますが、楽観的過ぎてしまうことがあり、大きな問題を見逃してしまう可能性もあります。
また、ひとに好意を抱かれたいという思いから、頼みごとを断りにくい傾向にあり、妥協してでもなお、ひとに喜んでもらうことを優先してしまうひとは少なくありません。
説得や交渉などが思うように進まないと、寝る間を惜しんで解決策を見いだそうと悩んでしまいストレスが溜まってしまうひとも多いのです。
【8.3%】管理者
日本で4番目に多いのがISTJ(管理者)です。
管理者は現実的な考えを持ち、頼りがいがあるのが特徴です。
自身のプライドの真ん中にはいつも誠実さを置き、責任を他人になすりつけてしまうようなことはしません。
本音を重要視しているため、グループなどではある程度の信頼を寄せることができます。
一生懸命で忍耐力があるので、物事は責任を持って最後までやり遂げようとするのが管理者の強みになります。
思考や管理者の行動には正確性があり、目標まで着実に努力することができます。
どのようなときでも冷静さを見失わずに客観的な判断を導けるのが管理者の長所ともいえます。
管理者の長所と短所は裏表一体の関係とも考えられるのです。
責任感が強いので、他人の分まで頑張ってしまうことがあり、ときには常日頃から他人の責務を引き受けている状況になってしまう可能性も考えられます。
規則を重く受け止めてしまい、ルールを変えたり新しいことに挑戦するのは苦手な項目です。
頑固で柔軟性があまりないので、構造化されていない環境では力を存分に発揮できないところが管理者の短所とも言えるでしょう。
【8.1%】擁護者
日本で5番目に多いのがISFJ(擁護者)です。
擁護者は、協調性・洞察力・勤勉さ・熱意・高いスキルを強みに持っています。
他人を手助けすることに楽しさなどを感じ、チームワークを大切にしながら仕事を進めていきます。
真面目さや的確な仕事の姿勢により、周囲の信頼を得ることを得意としています。
洞察力が優れており、常日頃から周囲に気を配ることができるのが擁護者の特徴です。
また、強い責任感を持っており、自身が持っている能力やスキルを生かせることができるのも擁護者の強みとも言えるでしょう。
周りが持っている期待以上に結果を出すことができ、止まることなく成長を続けられる資質を持っている性格傾向です。
擁護者の短所は、内向的で感情的な性格による繊細さです。
批判や反対する意見に直面してしまうと、どうすることも出来ず自身が攻撃されているように思ってしまい心のバランスが崩れてしまいます。
控えめで謙虚過ぎてしまう、他人に心を開くまで時間がかかってしまうなども擁護者の短所とも言えるでしょう。
また、完璧主義な性格なので責任感が非常に強く、自分のことを後回しにして他人のために頑張り過ぎてしまうのも擁護者の弱みとなってしまいます。
性別による16パーソナリティの割合
16パーソナリティの結果では、性別によるタイプの割合にも差があることがわかります。
ここでは、男性と女性それぞれよくあるタイプについて3つを紹介します。
それぞれの結果を見てみると、トップ3選には共通している点があり、男性と女性では大きく異なっていることに目をひくことでしょう。
ぜひ性別ごとの結果から、日本人特有の16パーソナリティを観察してみてください。
男性の割合が多いTOP3
男性の割合が多い性格タイプは以下の通りです。
1.巨匠(ISTP)【75%】
2.論理学者(INTP)【73%】
3.建築家(INTJ)【67%】
これらの結果から、日本人の男性は専門的な技術を持つ人が多い傾向にあると考えられます。
スキルを磨き他人との差別化をはかろうとしている男性が多いということは、社会人として働きだしたときに、みずから成長するという自己啓発が男性には必要だと言えるのです。
ひいては就職するための就活では、他の就活生との差別化をはかり、しっかり自己PRができるように対策しておくことが求められると言えるでしょう。
女性の割合が多いTOP3
女性の割合が多い性格タイプは以下の通りです。
1.擁護者(ISFJ)【71%】
2.主人公(ENFJ)【69%】
3.領事官(ESFJ)【69%】
女性の割合を見てみると、協調性や貢献への意識が高い傾向があると考えられます。
元来の日本人女性としての特徴がしっかり出ていると言えるでしょう。
しかし、現代では女性も管理職につく機会も増えているため、女性が活躍できる場が増えつつあり今後は16パーソナリティにおける女性の結果は、どんどん変化していくことも考えられます。
16パーソナリティと適性職種
自分の性格に適した仕事を探すときに役に立つのがMBTI診断です。
詳しく性格を導き出してくれるので、それによって自分に向いた仕事を探すことも可能となります。
自分の性格にあっていない仕事に就いてしまうと、せっかく内定を貰って就職出来たのに今ひとつ成果を見いだせないなどといった状況に陥ってしまう原因となってしまう可能性も低くはありません。
現在、就職したい職種などが決まっていないひとは自分のMBTIにあった職種を参考にして考えてみてもいいかもしれません。
以下では、16パーソナリティー別に適正職種を記載しています。
ぜひ、職種選びのときは参考にしてみてください。
各性格タイプに対する適性職種を一覧で紹介
以下では、16パーソナリティにおける性格タイプから、適性職種を一覧で紹介しています。
就活において、自分がどんな職業が向いているのか気になるひとは、ぜひ一覧を参考にして志望する職業を調べてみてください。
性格タイプ
| 職業 |
管理者(ISTJ)
| 管理職 、事務系、法執行機関、会計業務 |
擁護者(ISFJ)
| 教育、医療系、宗教関連 |
提唱者(INFJ)
| 宗教関連、カウンセリング、教育、芸術 |
建築家(INTJ) | 科学分野、技術分野、コンピューター関係、法務分野 |
巨匠(ISTP) | 専門職、技術分野、農業、法執行機関、Military |
冒険家(ISFP) | 医療や健康関係の仕事、企業の仕事、法執行機関 |
仲介者(INFP)
| カウンセリング、ライター業、芸術 |
論理学者(INTP)
| 科学分野、技術分野 |
起業家(ESTP) | マーケティング、専門職、ビジネス、法執行機関、応用技術 |
エンターティナー(ESFP)
| 医療系、教育、コーチング、専門職、保育 |
広報運動家(ENFP)
| カウンセリング、教育、宗教関連、芸術 |
討論者(ENTP)
| 科学、経営、技術、芸術 |
幹部(ESTJ) | 経営、事務、法執行機関 |
領事官(ESFJ)
| 教育、医療系、宗教関連 |
主人公(ENFJ)
| 宗教関連、芸術、教育 |
指揮官(ENTJ)
| 管理職、経営 |
まとめ
この記事では、年齢を問わず流行している16パーソナリティについて、16種類の分析結果や日本人に多い性格タイプについて紹介しました。
自分に適性がある職業がどんなものか知りたいときに参考となる16パーソナリティ分析は、結果に納得できる人から思いもよらぬ結果が出て驚く人までさまざまです。
就活では、自己分析により適性職種や企業を志望することが大切ですが、自己分析をおこなうときに利用できる方法の1つが16パーソナリティだと言えます。
もちろん、16パーソナリティの結果がすべてではなく、参考程度に留めておくことが大切ですが、自分の結果を知ることで、新たな将来への道に気づくことができるかもしれません。
この記事で紹介した分析結果のタイプや、タイプごとの適性職種を参考にして、自分の可能性を見つけてくださいね。