【9選】歴史好きな人に向いている仕事!史学科生の就活ポイントと注意点も解説
2024年8月15日更新
はじめに
史学科に在籍している学生や歴史が好きな人の中には「自分はどんな仕事が向いているんだろう?」と考えることも多いのではないでしょうか。
一見すると歴史を仕事にするのは難しいように思いますが、実は歴史を仕事にすることはさほど難しいことではありません。
大好きな歴史を仕事にするためのポイントや注意点をしっかりおさえておけば、就活をスムーズに進められます。
そこで本記事では、歴史好きな人に向いているおすすめの仕事と史学科生に向けた就活ポイントや注意点について徹底解説していきます。
どのように就活を進めればいいかわからない人や進路が決まっていない史学科の学生はぜひ参考にしてみてください。
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歴史好きに向いてる仕事はある?
結論からいうと、歴史好きに向いている仕事は数多く存在します。
歴史に関わる仕事の中には就職難易度が高い仕事と普通な仕事があります。
就職難易度が高い仕事の例としては大学教授や研究職があり、これらはハイレベルな専門性が要求されるのが特徴です。
難易度は高いものの、歴史により深く関わりを持てる職業でもあります。
就職難易度が普通な仕事にはツアーガイドや学校教員などが挙げられます。
普通の歴史好きとしての知識が要求されますが、教授や研究職と比べれば難易度が低く現実的な職業と言えるでしょう。
史学科でも一般職へ就職できる
「歴史に関する仕事しかできないの?」と感じる史学科の学生もいるのではないでしょうか。
史学科が特段就職に有利ということではありませんが、史学科であることが不利になることもないので心配はありません。
もし歴史とまったく関係ない業種・職種を選んだとしても、それらを目指すこと自体は可能です。
史学科や歴史好きなことをどのように企業にアピールできるかが重要なカギとなります。
「歴史が好きだからこういう経験ができた」「歴史と関わる中でこんなことを学べた」というように、どのような学びや経験ができたのかについて話せるように練習しておきましょう。
参照ページ
【9選】歴史好きな人に向いているおすすめ仕事!
それでは、歴史好きな人が向いているおすすめの仕事を9選紹介していきます。
まだ進路に迷っている史学科の学生は、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめ職種①中学や高校の歴史科教師
子供たちに、歴史の楽しさを伝えられる職業です。
好きなことを仕事にできるだけでなく、学びの場を提供をすることができるやりがいのある仕事でもあります。
中学校で歴史を教える場合は中学校教諭免許状(社会)、高校の場合は高等学校教諭免許状(地理歴史)が必要です。
教職課程が設置されている大学へ進学して「教育職員免許法」で決められた必要な単位を取得すれば教員免許が取得できます。
おすすめ職種②大学教授・研究者
先述の通り、より専門性を高めた仕事に就きたい場合は大学教授や研究者がおすすめです。
大学教授の場合は論文や講義、発掘などの実地調査など幅広い分野で活躍できます。
大学教授を目指す場合はまず大学院で修士号と博士号を取得しなくてはいけません。
博士課程修了後に、博士研究員として大学などの研究機関に所属して研究をしていきます。
その後に実績を重ねることで教員となり、そこから助教→講師→准教授→教授という流れで役職がアップします。
もし専門にしたい分野がすでに決まっている人は、その分野を専門している研究室や教授を調べて進学するのが近道でしょう。
おすすめ職種③出版・編集
出版業界を目指せば、より歴史に関係した仕事ができることもあります。
もし歴史関連の部署があれば、出版・編集関係の仕事として活かすこともできるでしょう。
歴史に関係してもしていなくとも、出版会社である以上は編集力・文章力が必要になります。
編集者になるために必要な資格は特にありません。
出版社や編集プロダクションに入社して編集アシスタントとして経験を積んでいくことが近道でしょう。
ただし、大手出版社に入社するとなると配属は運任せになることは注意しておいてください。
おすすめ職種④史料館や博物館の職員
史料館や博物館の職員では、幅広い業務を任されるのが特徴です。
受付やガイドとしてだけでなく、企画、事務、展示に携わることもあります。
就職するためには、歴史の知識だけでなく学芸員資格が必要になることもあるので覚えておきましょう。
もし学芸員を目指す場合は大学や短大で博物館に関する科目を履修し、単位を修得します。
資格認定試験に合格後は学芸員補(学芸員をサポートする仕事)を3年以上務める必要があります。
おすすめ職種⑤旅行ガイド
旅行関係の企業に就職し、観光客を案内するツアーガイドとして働く方法もあります。
ツアーガイドは、歴史にまつわる観光地を案内するケースが多いです。
特に日本の歴史や文化は人気があるため、求人数も多いのが特徴です。
海外からの観光客も多いため、歴史の知識だけでなく語学力も問われるでしょう。
おすすめ職種⑥建築士
意外かもしれませんが、歴史好きであれば建築士として働くという道もあります。
歴史関係の仕事は文系だけではなく理系にも存在します。
建築の分野では「伝統建築」という手法があり、歴史的に価値のある建造物を修復するための仕事があります。
もし伝統建築を学ぶならば、木造建造物を受け継ぐための伝統技術を習得するための勉強と実務経験をやりきる強い意志と覚悟が必要でしょう。
まずは学校で指定科目の履修や建築関係の実務経験を経て建築士試験に合格しなくてはいけません。
建築士試験は難易度が高いため、独学での試験対策は困難といわれています。
ハードルが高い分やりがいがある仕事として、人気が高い仕事でもあります。
おすすめ職種⑦文化財修復技術者
文化財修復技術者とは、古文書や絵画、歴史的建築物の状態の診断・修繕をする技術者のことです。
歴史的に価値のある文化財に直接触れる機会がある、数少ない仕事でもあります。
業務自体は地道で長時間に及ぶパターンが多く、コツコツとした作業が得意な人にぴったりな仕事です。
通常は大学・短大・専門学校に進学後に修復工房に就職し、その後はフリーランスとして活躍するという方法もあります。
おすすめ職種⑧骨董屋・古美術商
骨董屋や古美術商は、骨董品の歴史的背景などを説明する機会が多いです。
そのため歴史好きな人は、常に骨董品の歴史に触れることができます。
骨董屋や古美術商になるためには、まず企業や個人経営の店舗に就職するのが一般的です。
その店の従業員として働きつつ、鑑定眼を習得します。
骨董品業界は愛好家によって成り立つという側面もあるため、顧客との円滑かつ良好な関係を築くコミュニケーションスキルも必要です。
おすすめ職種⑨歴史小説作家
もし文章を書くことが好きであれば、小説家を目指すのもひとつの手段です。
歴史小説作家になれば、自分自身が持つ歴史の解釈を世の中に広めることができるでしょう。
自分自身の考えをアウトプットしたい人にとってはおすすめの職種です。
小説作家になるためには、専門学校などで作家の基本ともいえる「文章の書き方」や「アイデアの生み出し方」を学びます。
そして文芸誌や各出版社が主催する新人賞を受賞し、デビューするというルートが一般的です。
歴史好きな人がやるべき3つの就活対策
歴史好きの人や史学科の学生が就活で成功するための3つのポイントを紹介します。
これらのポイントをおさえておけば、ほかのライバルよりも効率的に就活を進められるでしょう。
ポイント①歴史好きが集まるコミュニティに参加してみる
ネットや地域のコミュニティを見ると、歴史好きが集まるコミュニティの場は案外多いものです。
一度参加してみると、同じコミュニティの人がどんな仕事をしているかについて分かります。
歴史好きの人脈を築くことで、仕事を探すとなった時に手助けしてくれることがあるかもしれません。
また、同じ就活生と出会って就活に関する情報交換ができる可能性もあります。
趣味の場としてもおすすめなので、一度このような場に参加してみるのもよいかもしれませんね。
ポイント②博物館や史料館で話を聞く
博物館や史料館で実際に働いている人に業務内容や就活の様子を聞いてみるのもおすすめです。
働いている人の声が聞けるため、仕事内容がよりイメージしやすく就活の場にも活かせるでしょう。
「歴史好き」という共通点があれば、仕事について快く教えてもらえるかもしれません。
ポイント③史学科の教授に相談してみる
歴史に関わる仕事に就くためには、史学科の教授に相談してみるのもひとつの手段です。
大学教授は歴史関係の仕事に関するプロなので、何か話を聞くことで「歴史を仕事にする」ことのヒントが得られるかもしれません。
歴史を仕事にすること自体に向き不向きがあるので、本当に自分に向いているのかも含めて相談してみるとよいでしょう。
【全学部共通】おすすめの就職対策5選
続いて、歴史好きな人だけでなく文系から理系まですべての学生におすすめの就活対策を5選紹介します。
ほかの学生よりも一歩リードしたい学生は、これらの対策を早めに行うのがおすすめです。
対策①大学3年生の4月から就活をスタートさせる
大学3年生の4月から就活をスタートさせると、早くから業界研究や企業研究が進められるというメリットがあります。
同時に、夏のインターン選考の準備ができるなど早期スタートさせることで多くのメリットがあるでしょう。
対策②アピールできる経験を積む
ガクチカや自己PRでアピールできる経験を積んでおくのもひとつの手段です。
就職活動中、エントリーシートや面接で「ガクチカ」と「自己PR」の2つはほぼ必ず聞かれる質問となります。
ガクチカではアルバイトや部活動、サークルや学業に関して深堀されることが多いです。
これらのテーマごとにいくつか経験を積んでおけば、話せるエピソードが増えて面接でも非常に有利に働きます。
自己PRは徹底的な自己分析が必要なので、時間をかければかけるほど具体性がありブレない就活の軸をつくることができますよ。
対策③インターンシップに参加する
インターンシップに参加すれば、インターン先の企業への内定に近づける可能性が高くなります。
また、1番大きなメリットとして周りの学生と比べて自分に足りないものを見つける機会でもあります。
インターンシップに参加している学生は非常に意識が高いため、一定以上のスキルや経験がある場合が多いです。
ハイレベルな学生に囲まれてインターンシップに参加することで「自分の足りない部分」を見つけてそれを補うために何をすべきかを考えることができるでしょう。
逆に「自分にしかない魅力や強み」を発見できる機会でもあるので、それらは自己PRで存分に活かしてみてくださいね。
対策④エントリーシート対策を早めに行う
エントリーシートは企業に向けて最初にする「挨拶」のようなものです。
もしこのエントリーシートを適当に書いてしまうと「やる気のない学生」として見られてしまいます。
エントリーシートの書き方のコツは以下を参照してください。
- 結論ファーストで完結に
- 専門用語を使わず分かりやすく書く
- 声に出して読んでみる
- 想像しやすいように具体的なエピソードを交える
- 周囲の人からのフィードバックをもらう
エントリーシートの書き方のポイントをおさえれば、後の本選考でもほかの学生よりもリードできます。
「これでいいや」とならずに、徹底したエントリーシート対策を心がけましょう。
対策⑤面接の練習を徹底する
エントリーシート対策と同じくらい重要なのが「面接」の練習です。
面接になるとどうしても緊張してしまって素の自分が出せないという学生も多いのではないでしょうか。
面接官相手にしっかり話せるように練習するだけでなく、以下のようなポイントをおさえておくとよいでしょう。
- 企業別に逆質問を考えておく
- 深堀りされた質問をされてもいいように準備しておく
- スマホで撮影して自分の姿をチェックする
頻出の問題に答えられるようにするのはもちろん、回答を深堀りされたときにどのように切り返すのかもポイントになります。
このような深堀り対策には、自己分析を徹底するのが最も効率的な手段です。
自己分析は自分がどんな職業について何をしたいのか、人生史をまるまる洗ってこれからの人生に繋げるための「自分の軸」を見つけるために行います。
「自分の軸」さえブレずにしっかり理解していれば、どのような問題が聞かれたとしてもすぐに答えられるようになるでしょう。
参照ページ
歴史好き必見!就活に活かせるおすすめ資格6選
以下では、歴史好きや歴史学科に在籍している学生におすすめの資格を6つ紹介します。
ここで紹介する資格を取得すれば、ほかのライバルよりも一歩リードして就活を進められるでしょう。
中学校教諭一種(社会)
教員免許状のひとつで、中学校で歴史を教えたい人は必ず取得しなくてはいけません。
「一種」は大学卒業、「二種」は短大を卒業すると取得できる免許状です。
教員免許を取得するためには、取得したい免許状に対応した教職課程がある大学や短期大学等に入学する必要があります。
そして定められた科目・単位を修得して卒業した後、各都道府県教育委員会に教員免許状の授与申請をします。
教職課程のある大学や短期大学は、文部科学省のホームページで確認してみてください。
高等学校教諭一種(地理歴史・公民)
高校で歴史の教師になるために必要な教員免許です。
取得方法は中学校教諭一種(社会)と同様で、教育課程のある大学・短大に入学後に必要な科目や単位を修得して教員免許状の授与申請を行います。
大学での単位の取り方次第では、高校と中学の教員免許も同時に取得可能です。
大学生活は大変になってしまいますが、同時に取得しておけばキャリアの道が広がり就活にも有利になります。
中高両方の免許がある教員の方が優遇される場合も多いので、余裕がある人はぜひ挑戦してみてください。
図書館司書
図書館司書とは、各都道府県や市区町村の図書館で本の選択・発注、本の分類や目録作成、貸出・返却業務といった対応をする職員です。
さらに子どもたちへ向けた読み聞かせ会といった読書イベントの企画・運営、特設コーナーの企画なども仕事のひとつです。
司書は資格がなくても図書館で働けますが、正規職員の募集の場合は図書館司書の資格を求められることが多いです。
司書資格を取得するためには大学・短大・高専を卒業していることが条件です。
卒業していればすでにその条件は満たしているので、単位を落とさずやるべきことをやっていれば図書館司書を目指すことができるでしょう。
司書教諭
司書教諭は、学校図書館の専門的な職務を担当する教員のことを意味します。
司書教諭の仕事は一般的な司書と基本的な部分は同じです。
本の貸出・返却業務や資料の整備、資料の検索や照会といったレファレンスサービスは、司書教諭・図書館司書も同様に担当します。
司書になるためには上述のように司書資格の習得が必要ですが、司書教諭の場合は司書資格に加えて教員免許も取得しなくてはいけません。
司書教諭は図書館業務だけでなく教師としても働くことが多いので、教え子たちとのかかわりも深くやりがいを感じやすいでしょう。
学芸員
学芸員とは、博物館で文化財や科学的資料を収集・保管・展示・調査・研究する仕事です。
博物館法で定められた国家資格を取得し、高い専門性が求められる職業でもあります。
学芸員は歴史のように自分の興味のある分野や意義のある分野について研究してそれを伝え広め守ることが仕事です。
そのため、歴史が好きであればあるほどひとつひとつの業務にやりがいを感じられるでしょう。
社会教育士
社会教育士は2020年に新設された新しい資格です。
文部科学省が認定しており、さまざまな学びを通じて地域づくりに貢献しています。
主な役割は学校教育とは関係なく、地域コーディネートを行うことです。
自分が育ってきた地域で学習支援や地域学校協働活動を手掛けることができます。
社会教育士になるためには、文部科学省から委託を受けた機関による講習を修了する、もしくは大学の養成課程で必要単位を修得する必要があります。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
今回は歴史好きな人や史学科の学生に向けて、おすすめの職業と就活の進め方について解説しました。
歴史を仕事にしたい場合は専門性が高く就職が困難な職業と、現実的に就職ができる職業の2種類があることが分かりました。
自分がどれだけ「歴史」と関わりたいのかをしっかりおさえて、どんな職業に就きたいのかを改めて考えてみるのがおすすめです。
また、今回は歴史好きを就活に活かすためのポイントやおすすめの就活対策についても紹介しました。
歴史好きや史学科の学生は就活に不利と言われていますが、実際はそのようなことはありません。
エントリーシートや面接などの対策を徹底して行えば、自分の希望するキャリアパスへつなげることも可能です。
今回紹介した内容を進路選びの参考にして、効率的に就活を進めてみてくださいね。