【企業分析】キャノントッキ株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月24日更新
はじめに
キャノントッキ株式会社は新潟県見附市に本社を置く有機ELディスプレイ製造装置をはじめ、真空関連装置などの装置の設計、開発、製造、販売をしている企業です。
新潟本社と平塚事業所に事務所を構えており、新商品の開発、商品企画、機構設計などを行っております。
今回はそんなキャノントッキ株式会社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではキャノントッキ株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- キヤノントッキ株式会社の仕事内容が気になる
- キヤノントッキ株式会社の就職難易度を知りたい
- キャノントッキ株式会社の選考対策として何をすれば良いかわからない
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、キャノントッキ株式会社の就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
選考対策として、二回の面接があるため想いをきちんと伝えるようにしましょう。
また職種としては、機構設計制御設計商品開発各管理部門があります。
技術系の知識が必要になるでしょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
キャノントッキ株式会社について
出典元
会社概要
キャノングループは大企業から中小企業まであらゆる顧客のニーズにあった最適なソリューションを提供しております。
また高度技術をもった企業をM&Aし技術力を上げてきました。
また商業印刷、ネットワークカメラ、メディカル、産業機器の4つの事業の柱を持ち、そのほかに全社横断的な「フロンティア事業推進本部」を2021年に新設しました。
キヤノンがこれまで培ってきたあらゆる技術を活用して、ライフサイエンス事業や材料事業のほか、生産技術やコンポーネント開発など、ソリューションの事業化への取り組みを強化しております。
キャノントッキ株式会社は有機ELディスプレイ製造装置をはじめ、真空関連装置などの装置の設計、開発、製造、販売をしています。
キャノントッキの「トッキ」は「特別な機械」を意味しており、特別な価値を顧客に提供することを使命としております。
参照ページ
各事業セグメントの解説
キャノントッキ株式会社単体での事業別売り上げはありませんでしたのでキャノングループのセグメント利益を確認していきましょう。
キャノングループの2023年3月期の売上高は4兆1809億7200万でした。
売り上げ構成は、プリンティングビジネスユニット、イメージングビジネスユニット、メディカルビジネスユニット、インダストリアルビジネスユニット、その他及び全社で構成されております。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- プリンティングビジネスユニット:売上高は2兆3460億7600万円で前期比103.2%、営業利益は2283億900万円で前期比107.4%です。
- メディカルビジネスユニット:売上高は5537億8000万円で前期比107.8%、営業利益は316億4900万円で前期比102%です。
- イメージングビジネスユニット:8616億2500万円で前期比107.2%、営業利益は1455億7900万円で前期比114.9%です。
- インダストリアルビジネスユニット:3147億1900万円で前期比95.5%、営業利益は前期比101%です。
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各事業の解説
キャノントッキ株式会社の各事業の解説は以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
新商品開発 | 装置の要素技術開発を行っています。開発商品の設計(機構・制御)、開発商品の検証、製品のブラッシュアップを行います。 |
商品企画 | 装置の仕様決めと見積りを行う部署です。多様なお客様の要望に対し装置提案を行い、仕様書と見積書を作成する重要な役割を担います。 |
機構設計 | 3DCADでの図面作成、装置の設計、立ち上げの支援を行います。モノづくりの最初から最後までを見ることが出来る部署です。 |
制御設計 | 電気回路とPLCやPCプログラムの設計、装置のセットアップを行います。機構設計部で設計した装置の制御プログラムを設計します。 |
生産管理 | 装置の生産計画、工程管理、原価管理などを行います。受注から検収まで進捗管理、装置原価の予実管理・分析が業務です。 |
生産技術 | 製品の品質維持と不具合防止、装置組立・設置の生産性改善を推進している部署です。製品と作業の品質を向上させるために日々の業務にあたっています。 |
調達 | 仕入れ全般に関する業務を行います。発注先選定や仕入先戦略に関する業務、信用調査など、取引契約に関する業務も行っています。 |
生産 | 海外や国内の顧客へ装置の設置作業が業務です。装置の搬入・復元・調整・サポート・トラブル対応やパートナー会社の支援などを行います。 |
物流貿易 | 国内外の輸送や国際貿易管理を行い、キヤノントッキのビジネスを物流や貿易面からサポートします。 |
設置安全管理 | 社員やパートナー会社の皆様の設置現場での安全安心を守ることがミッションです。海外渡航や海外生活のサポートも行います。 |
CS推進 | 納品した装置のアフターサービスを行う部署です。修理用のストック部品や消耗部品の管理や取扱説明書の作成などを行っています。 |
営業 | 海外と国内の顧客に対する装置販売業務全般を行います。仕様・価格交渉、契約交渉から納期調整や代金回収などの顧客対応が業務です。 |
品質・環境 | 品質保証と環境保証に関わる業務を社内の多くの部門と連携しながら幅広く行っています。コンプライアンス維持のための要の組織です。 |
経営企画 | 経営層による会社経営をサポートし、事業運営を推進する部門です。新規企画の立ち上げや広報、ITに関する業務も行っています。 |
総務人事 | 人事総務、法務、安全衛生、施設関連まで幅広い業務を担当しており、経営・社員双方の視点から会社に貢献でき、やりがいを感じる部門です。 |
経理 | 財務、会計、予算、税務などの業務を行います。新たなルール作りも多く、正確性の他、分析力、コミュニケーション力も求められる部門です。 |
知財 | 当社の重要な技術についての特許権をいち早く取得することで、ビジネスを守り、競合他社への対抗力を得ることが主なミッションです。 |
自社の製品を企画設計、開発、販売、保守メンテナンスまでワンストップで提供できる企業ですね。
特に有機ELディスプレイには力を入れており、スマホ、タブレット端末にも多く利用されております。
そんな有機ELの量産装置の開発に成功した企業がキャノントッキです。
今ではスマートフォンはITインフラとなっておりますので、その下支えをしている企業です。
参照ページ
キャノントッキ株式会社で働いている社員について
キャノントッキ株式会社で働いている方の特徴は以下の通りです。
情報が少ないため、キャノングループでの参照をしている部分もあります。
平均勤続年数は?
20.1年です。
キャノントッキ株式会社のみの情報が記載がないためキャノングループの平均勤続年数を記載いたします。
同業界の平均勤続年数は15.7年であるため比較的長く勤務する社員が多いです。
平均年収は?
キャノントッキの平均年収は正確な情報はありませんでした。
しかしネット記事などには647万円と記載があります。
日本全体の平均年収は約445万円のため平均以上となります。
またキャノン株式会社の平均年収は807万円であり、グループを通して高水準な給与体系になっております。
平均残業時間は?
キャノントッキの平均年収は正確な情報はありませんでした
しかし、キャノンクループの技術職はキャリコネが発表している「技術職の残業が少ないランキング」にて1位に輝いております。(続いてシャープ、トヨタなど)
会社の風土として残業を減らしていくような働きかけはしていそうですね。
平均ボーナス額は?
キャノントッキの記載はなかったものの、キャノングループでは業績や個人の成績に応じてボーナスが支払われます。
平均値は年間で5.5か月程度でしょう。
企業の文化は?
トップメッセージにもあるように「人の和」と「独自の技術」で社会に貢献する事を目指しています。
特別な機械を意味する「トッキ」や特別な価値を提供することに企業として取り組んでおります。
また、行動指針の4つは
- 積極新取「私たちは、常に変化する時代に挑戦し積極的に課題に取り組みます」
- 創意革新「常に新しいアイデアを持ち仕事に対して開拓と革新の意識で向上します」
- 誠実努力「私たちは常に高い倫理観をもち、仕事に対して誠実に取り組み、自己啓発に努力します」
- 親和発展「私たちは和の心を持ち、常に英知を結集し、社業の限りない発展と豊かな生活を築くよう努力いたします」
という行動指針の元、活動をしております。
キャノングループにとって、独自性や特別感などのフレーズは重要ポイントの一つに当たるでしょう。
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就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争の激しいFPD製造装置メーカーの売上高を集計したところによると以下になります。
売上高を比較しても、キャノングループはトップクラスの企業であることがわかります。
キャノングループがトップクラスの企業である理由は以下であると考えられます。
- 海外での売上高が非常に多い
日本市場が強いイメージのあるキヤノンですが、売上高は国内日本が約25%、残りの約75%は海外が占めています。
人口減少の激しい日本のマーケットよりも海外で売上を上げることで会社の売上を創出しております。
- BNCアワードで受賞している
キャノングループはデジタルカメラ(レンズ一体型)部門とデジタルカメラ(一眼レフ)部門でBNCアワードを受賞しております。BNCアワードとは全国の量販店のPOSデータを日次で収集・集計した「BCNランキング」に基づき、
パソコン関連・デジタル家電関連製品の年間(1月~12月)販売台数第1位のベンダーの功績を讃える賞です。
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キャノントッキ株式会社の新卒募集要項について
以下にキャノントッキ株式会社の新卒募集要項についてまとめました。
賞与は年二回、昇給は年一回のペースで行われます。
毎年新入社員は7人程度を採用しており、機械設計、制御設計、商品開発、各管理部門での採用がメインとなります。
転勤については、事業所が神奈川と新潟のため、二か所のどちらかでの勤務が予想されます。気になる方は面接や説明会などの際に確認をしましょう。
募集対象 | 2025年3月末までに専門学校・高等専門学校・大学・大学院を卒業(修了)見込みの方(学部、学科不問) |
募集職種 | 機構設計 制御設計 商品開発 各管理部門 |
給与 | 大院卒 月給22万3000円 大卒 月給20万7000円 高専卒 月給19万0000円 専門卒 月給19万0000円 (2023年4月実績) |
昇給 | 年1回(4月) |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
勤務地 | 本社/見附事業所(新潟県見附市) 平塚事業所(神奈川県平塚市) |
勤務時間 | 8時30分~17時00分 |
休日休暇 | 年間休日123日(2023年実績) 、週休2日制(当社カレンダーによる)、年数回土曜出勤有、年末年始、夏季休暇、時間単位休暇、傷病積立休暇、フリーバカンス制度、リフレッシュ休暇(勤続5年経過ごとに、勤続年数に応じて休暇及び金一封が支給)、慶弔休暇など |
保険 | 健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険 |
福利厚生 | 従業員持株制度、従業員退職年金制度、企業型確定拠出年金、育児短時間勤務、独身寮、社員食堂、他 |
採用実績 | 2021年入社 6名 2022年入社 7名 2023年入社 6名 |
求める人材
キャノングループでは以下の人材を採用したいと公表しております。
是非面接などの参考にしましょう。
変化に立ち向かい、粘り強く挑戦を続けられる人
キャノンは町工場からスタートし「世界一のカメラ」を作るために成長を続けてきました。
前例にとらわれず常に新しい価値を求めていく方を求めております。
新卒採用のフロー
キャノントッキ株式会社の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①エントリー
マイナビにて会社へのエントリーを行います。
②書類選考
提出期間内に郵送にて履歴書、自己PRを郵送します。
最近では珍しく郵送での対応になりますので期日管理などはきちんと行いましょう。
また事前に会社説明会などもありますのでミスマッチなどがないかきちんと確認しましょう。
③1次選考
キャノントッキ株式会社では、新卒社員にとって、個性をアピールできる方か、チームワークを重視できるか、負けず嫌いかなどを重要視して面接を実施します。
個々に合わせて選考を行うため、回数はその方によって異なります。
1次面接は、採用担当者、設計・開発部門長面接及びSPI適性検査で40分程度現地で行われます。(遠方の方は要相談)自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- ガクチカ
- キャノントッキでやってみたいこと
実際の現場社員も面接に同席します。是非働きたいと思わせるアピールができると良いですね。
④最終選考
最終選考は役員、人事管理職との面談となります。
1次選考よりも具体的に志望度を伝えていく必要があるでしょう。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
キャノントッキ株式会社の採用大学の実績を以下に掲載しますが、難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、専門学校などもあることから学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 長岡技術科学大学、新潟工科大学、日本工業大学、新潟大学、東北大学、横浜国立大学、山形大学、東京工芸大学、東京理科大学、富山県立大学 <大学> 秋田大学、信州大学、中央大学、富山大学、長岡技術科学大学、新潟大学、新潟工科大学、山形大学、明治大学、立命館大学、 <短大・高専・専門学校> 長岡工業高等専門学校、大原簿記公務員専門学校新潟校 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、キャノントッキ株式会社は多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、キャノントッキ株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
・採用フローとして特別なステップがない
・採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
・新潟と神奈川が勤務地であり競争が少ない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
キャノントッキ株式会社は、有機ELディスプレイ製造装置をはじめ、真空関連装置などの装置の設計、開発、製造、販売をしています。
キャノントッキの「トッキ」は「特別な機械」を意味しており、特別な価値を顧客に提供することを使命としております。。
キャノングループは業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。