【企業分析】ヒューリック株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

はじめに

ヒューリック株式会社（以下、ヒューリック）は、本社を東京都中央区に置いており、不動産業界に属する不動産会社です。

1957年に、設立されたヒューリックは不動産事業を中心とした、3つの主要事業によって不動産業界でも10位以内に入るほどの経営を実現しています。

今回は、そんなヒューリックの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

ヒューリックの事業内容に興味がある、以下のような就活生を対象に企業分析を行っているので、ぜひ最後までご覧ください。

• ヒューリックの各事業内容が気になる
• ヒューリックの就職難易度のレベルが知りたい
• ヒューリックの選考対策を詳しく知っておきたい

また、不動産業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

参照ページ【業界研究ガイド】業界一覧

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか？

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。

この記事の結論

先にこの記事の結論をお伝えすると、ヒューリックの就職難易度は高めだと言えます。

以下紹介している参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準的な就職難易度と考えられるのです。

しかし、難関大学も採用大学にあることからも、選考対策をしっかり行わなければ、簡単には内定は獲得できないと考えられます。

ヒューリックの選考対策として、活躍できるフィールドを見つけて自己PRをしっかり行うことが大切です。

そのためには企業研究や分析が必須であり、自分は就職後にどのような活躍ができるのかを考えなければなりません。

内定を狙うなら積極的に会社説明会に参加し、ヒューリックが求める人物像にどんなところが合致しているのか自己分析をしましょう。

次の章からは、ヒューリックの内定に向けた内容や、その他就活に役立つ情報を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

ヒューリックについて

出典元：ヒューリック株式会社

会社概要

ヒューリックは、不動産事業をコア事業とし、その他不動産にかかわる事業として開発やCRE、VA事業、4Kビジネスとして高齢者・健康関連ビジネスや観光ビジネス、観光ビジネス、教育事業など、多岐に渡った事業展開をおこなっている企業です。

また、ヒューリックは東京23区を中心とした駅近郊の立地に、オフィスビルや商業施設などを数多く保有し、不動産資産にかかわる事業を中核事業としています。

首都圏の約90％が高需要を持つビルで、約8割が最寄り駅から徒歩5分以内と好立地な条件を満たしており、すべての既存ビルに新耐震基準を上回る耐震補強を済ませ、安心安全なオフィスビルの提供を強みとしています。

お客様の社会活動の基盤となる商品やサービスを提供することで、長く「安心と信頼に満ちた社会」の実現に貢献している企業がヒューリックなのです。

参照ページ

会社概要－ヒューリック株式会社

新卒採用情報－ヒューリック株式会社

各事業別の売上規模

ヒューリックの2023年度の第3四半期の総売上高は2,785億2,900万円で、経常利益は835億8,800万円でした。

この売上は不動産事業、保険事業、ホテル・旅館事業およびその他の事業からの収益によって構成されています。

それぞれの事業分野における売上高は以下の通りです。

• 不動産事業：営業収益は2,474億6,100万円で前年同期比34.5％減。営業利益は974億2,400万円で9.7％増となりました。
• 保険事業：営業収益は27億2,600万円で3.8％減。営業利益は8億7,200万円で9.1％減となりました。
• ホテル・旅館事業：営業収益は308億9,800万円で62.4％増。営業利益は7億7,800万円で49億9,500万円の損失となりました。
• その他の事業：営業収益は47億5,400万円で13.8％減。営業利益は4億400万円で15.4％減となりました​​。

参照ページ：四半期報告書－ヒューリック株式会社

各事業セグメントの解説

ヒューリックの主な事業セグメントは以下の通りです。

多岐にわたる事業展開をおこなうヒューリックでは、自社の保有する不動産収益だけでなく、保険販売やホテルや旅館の運営など、さまざまな事業で安定した収益を得ています。

また、近年には保有資産の有効活用を提案するCRE事業や子供教育事業など、更に事業分野を拡大しています。

以下に参照ページを紹介しているので、ぜひ確認してみてください。

参照ページ:

事業内容｜ヒューリック株式会社

ヒューリックで働いている社員は？

平均勤続年数は？

ヒューリックの平均勤続年数は6.6年です。

不動産業界の平均勤続年数は7.4年であることから、業界平均よりも少し定着率が低い職場だと考えられます。

平均年収は？

2022年度のヒューリックの平均年収は1,904万円でした。

全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりもかなり高い水準となることが期待できます。

また、同じ「不動産業界」の上場企業平均年収は662万円でした。

平均残業時間は？

ヒューリックの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり30.6時間でした。

不動産業界で働く従業員の平均残業時間は29.7時間時間のため、業界内では平均的な残業時間だといえます。

平均ボーナス額は？

インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。

しかし、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%であるため、ヒューリックの平均年収から推測すると、平均ボーナス額は約305万円程度となります。

ただし、これらの金額は推測であるため、あくまで参考程度に留めておいてください。

なお、ヒューリックは6月と12月の年2回、ボーナスが支給されます。

どんな文化なの？

ヒューリックの企業風土は、「常に新たな視点で業務に取り組み、企業価値の拡大に務めること」です。

社員一人1人が推進力を持ち、ヒューリックという企業のエンジンになれるよう、キャリアパスに応じた研修制度が構築されています。

ヒューリックでは、人づくりを重要な課題と考え、長期的かつ計画的に社員・上司・会社が共通認識のもとで事業に取り組んでいるのです。

ヒューリックでは、企業の歯車としてではなく、社員が主役となりエンジンとして働ける風土があるため、成長を高めたい人や主体的に仕事をしたい人に向いていると言えるでしょう。

参照ページ

有価証券報告書－ヒューリック株式会社

求める人物像－ヒューリック株式会社

国税庁：民間給与実態統計調査

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

不動産業界のなかでも年収の高いヒューリックの立ち位置についてご紹介します。

売上高を参照し他社と比較してみても、ヒューリッはトップクラスの年収だということがわかります。

理由として以下の要因があると考えています。

1. 多角的な事業戦略：ヒューリックは不動産事業だけに限定せず、ホテルや旅館、高齢者住宅やオフィスビル、観光ビジネスや教育事業など、さまざまなビジネスモデルを展開し、売上の多角化を実現しています。
2. 好立地の不動産を数多く保有：東京23区を中心に、駅近郊の好立地にオフィスビルや商業施設を数多く保有しています。そのため不動産事業はヒューリックの中核事業となっています。
3. 開発事業への参入：ヒューリックでは近年、ノウハウを活かした開発事業をおこない、公的資産の効率的な活用や運用を提案するPPP事業や、民間企業の保有資産の有効活用を提案するCRE事業などをスタートさせました。
4. 生産性の高い組織作り：ヒューリックは少数精鋭の企業で、プロフェッショナルな組織であることを強みとしています。社員1人あたりの経常利益は約5.6億円で上場企業のトップクラスであり、生産性の高い企業となっています。

これらの要素により、ヒューリックは不動産業界の中でも、トップクラスの年収になっていると考えられるのです。

参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

ヒューリックの新卒募集要項について

以下にヒューリックの新卒募集要項についてまとめました。

2024年度の従業員の年収において、定期昇給とベースアップ、賞与を含めて年収の10％程度を引き上げることになりました。

ベースアップ（ベア）率は2023年度の4％を超える水準を目指しているのです。

新入社員に対する研修制度はもちろんのこと、年次や役職ごとに設けられた研修カリキュラムがあり充実していると言えます。

ヒューリックおよびグループ会社は東京都内に点在しているため、転勤については心配ないと言えるでしょう。

求める人材

ヒューリックでは求める人材として下記のものを公表しています。

• 推進力をもったエンジン

組織の歯車でなく、推進力をもったエンジンになりたいと考えている方を求めています

• 主体性

当事者意識・主体性をもって仕事に臨むことが求められます

• 成長

チャレンジングな環境ではありますが、その分メキメキと成長ができます

• 推進力

激しい環境変化にただただ翻弄されるのではなく、自分で操縦桿を握ることができる人、推進力を持つ人となる

これらの4つは、ヒューリックの採用メッセージの「ヒューリックのエンジンになれる人」につながっていきます。

エントリーシートや面接では、これらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨んでください。

新卒採用のフロー

ヒューリックの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。

面接では志望動機などのスタンダードな質問だけでなく、就職後における将来像への質問があります。

選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。

今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。

①新卒エントリー

ヒューリック公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し、マイページの登録を行います。

②エントリーシート、エントリー動画

ヒューリックでは、エントリーシートの提出とともに、エントリー動画の提出も求められる特徴があります。

エントリー動画では、入社への熱意やポテンシャルの高さを意識し、自己PRをおこなうセクションだと考えておきましょう。

テキストでは伝えられない自分の魅力をアピールできる絶好の機会なので、しっかり対策をおこない動画におさめましょう。

また、同じタイミングでエントリーシートを提出します。

ヒューリックのエントリーシートでよくある質問として、以下のようなものがあるので、参考にしておいてください。

• ガクチカ
• 志望動機
• 強みをどう業務に活かすか

参考までに自分史の書き方を下記参照ページで紹介しているので、気になる人は参考にしてみてください。

参照ページ

ES対策 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

【就活】自分史とは？書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説

③WEBテスト1

書類選考を突破すると、自宅で受験できるWEBテストが実施されます。

WEBテストに対する内容は公開されていませんが、性格または能力検査だと考えられます。

しっかり対策をおこなっておきましょう。

以下のページも、ぜひあわせて参考にしてください！

参照ページ

SPIとは？検査の内容と例題を用いて対策方法を徹底解説！

【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル～おすすめの参考書も紹介～

④複数回面接、WEBテスト2

WEBテストの選考を突破すると、複数回の面接がおこなわれます。

個別またはグループ面接となっており、面接では自己紹介や志望理由、不動産業界を選んだ理由などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。

エントリーシートに記載した内容を深堀した質問や、就職後の将来像などについての回答が求められます。

以下に口コミのあった質問事項を紹介します。

• 志望動機
• 他社の選考状況
• 志望度はどのくらいか
• 学生時代に頑張ったことが業務にどう生きるか
• ガクチカ
• ガクチカ以外に趣味や力を入れたこと、そしてそこから学んだこと

最終面接に近づくにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くされていくことが考えられます。

実際に現場で働く姿をイメージしてもらえるように、具体的かつ明確な回答を準備しておいてください。

また、面接のあいだで2回目のWEBテストも実施されます。

1回目のWEBテストと合わせて、どちらかが性格または能力検査だと考えられるため、どのWEBテストでも自信を持って受験できるよう、対策しておきましょう。

以下のページも参考にして、ぜひ内定を勝ち取ってください。

参照ページ：面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

⑤内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

採用大学

ヒューリックの採用大学の実績を以下に掲載します。

最難関と言われる大学から全国の標準的なレベルの大学まで、幅広く採用されていることから、いわゆる学歴フィルターはないと考えられます。

最難関と呼ばれる京都大学や東京大学、一橋大学など高学歴の大学をはじめとして、MARCHや駅弁大学、日東駒専などからも採用実績があります。

全国の大学から採用されていることがわかりますが、全体的に駅弁大学以上の学歴が必要であると考えておくと良いでしょう。

しかし採用募集では、全学部全学科を対象としているため、必ずしも学歴によって選考を落とされるとは限りません。

つまり、どの就活生にもヒューリックの内定を獲得できるチャンスがあると言えるのです。

内定獲得を目指すためには、エントリーシートや面接の対策をしっかりおこない、他の就活生との差別化をはかりましょう。

就職偏差値・難易度

それでは、ここまでの内容を踏まえて、ヒューリックの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は高めだと言えるでしょう。

その理由として以下の3点が挙げられます。

・採用フローではエントリー動画で自己アピールができる

・採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない

・高い年収で就活生に人気がある

ヒューリックの頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」「将来像」など基本的な事項をしっかりと対策をして選考に臨むことが大切です。

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

参照ページ

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか？

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。

まとめ

ヒューリックは、不動産業界に属しており、多岐にわたる事業をおこない業界でもトップクラスの年収を誇る企業です。

少数精鋭の企業ですが、1人あたりの経常利益は約5.6億円で上場企業でもトップクラスとなっており、プロフェッショナルな組織であることを強みとしています。

不動産事業だけでなく、開発や建替事業、PPP事業やバリューアッド事業など、さまざまな事業を展開しながら、安定した経営を実現している企業となっています。

福利厚生も充実しており、全国の平均年収の約4倍もの年収を誇るヒューリックは、高学歴の大学をはじめとして、全国の大学からエントリーする就活生が多数いることが予想できます。

「どのような事業をおこなっているのか」など、企業研究をしっかりおこなえているかどうかが、就活での結果に大きく影響すると言えるでしょう。

またヒューリックでは、必ずしも学歴だけを重視するわけではないため、しっかり対策をおこなえば内定を獲得できるチャンスはあると考えられるでしょう。

ぜひ、この記事を参考にエントリーシートや面接の対策をしっかりおこない、選考に挑んでください。

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