事例紹介

司法書士法人みつ葉グループ ( 代表司法書士)

中途採用が中心の司法書士業界。その中でみつ葉グループはあえて新卒学生を狙う。その採用成功の陰に「ジョーカツ」がいた。

 

司法書士法人みつ葉グループ  代表司法書士  宮城誠様

総合士業グループ/従業員数220名/ご採用人数若干名

 

 

 

安定した事業基盤の確立から、次の成長へ。組織の次なるフェーズを見据え、採用軸ターゲットを「合理性」から「挑戦」へと転換

 

― 本日は宜しくお願いいたします。まず始めに、貴社の事業内容を教えていただけますか。

 

司法書士法人みつ葉グループは、現在業界トップ5にランクインする司法書士事務所です。主に、不動産登記や企業法務、相続手続きなどの法務サービスを展開しています。そして個人事務所の割合が非常に多い司法書士業界ではありますが、司法書士業務には固執せず、弁護士、税理士、行政書士、土地家屋調査士といった様々な専門家と連携し、お客様のより良い未来を切り拓くための「組織力向上」をテーマにした経営を行なっています。

 

― ありがとうございます。初めに司法書士業界の新卒採用についてお伺いしたいのですが、一般企業の採用とは異なるのでしょうか?

 

そもそも、積極的に新卒採用を行なう司法書士事務所というのは極めて稀なんです。先ほどお伝えした通り、司法書士業界は個人事務所が多数を占めています。そのため、新卒・中途問わず、採用活動自体も盛んではありません。採用したとしてもほとんどの場合が即戦力採用となります。わざわざ一人前に成長するまで教育に時間を割きたくない、そう考える小規模事務所が圧倒的に多いのです。

―司法書士事務所に新卒として入社しようとなると、かなり間口が狭いのが現実なのですね。

 

それでも、新卒採用が全く行なわれていないわけではありません。司法書士事務所の応募職種は主に二つ。司法書士とパラリーガル。国家資格を要する司法書士のほとんどが中途から採用される一方、パラリーガルは新卒から採用するケースも稀にあります。司法書士の資格を必要としない職種ですが、業務内容は司法書士と大きくは変わりません。法的手続きに関してお悩みを抱えられたお客様と向き合い、問題を解決に導く。資格が必要な業務は司法書士が行ないますが、お客様を救うという真の目的は司法書士もパラリーガルも同じです。また、司法書士事務所の業務において、専門知識以外に重要なスキルが多くあります。例えば、お客様に安心感を与えるためのコミュニケーションスキルや、複数の案件や関係者を取りまとめるマネジメントスキル。資格の有無に関わらず、そういったスキルの優れている人材を積極的に採用することこそが組織成長に欠かせないと考え、新卒採用に舵を切ったのです。

 

― なるほど。資格スキル以外での期待が込められた新卒採用戦略だったわけですね。実際の採用状況はいかほどだったのでしょうか?

 

新卒採用をスタートさせたのは18卒の代からです。しかし、20卒と21卒の代では安定した事業基盤を実現するために中途採用に力を入れていました。その甲斐あって業績は伸び、社員数も200名を超え、業界トップ5の企業規模に成長。そのタイミングで再度新卒採用に着手しようと考えたのが22卒。ちょうど創業10年目に差し掛かかったタイミングで、会社としても次なるフェーズを見据えていました。そこで、改めてみつ葉グループに必要なのはどんなマインドを持った、どんな人材なのかを要件定義をしてみたのです。そこで見つかった答え、それが「みつ葉グループのスピリットを持って組織を牽引できる人材」でした。このまま中途採用を続けても、即戦力となり得る優秀人材は集まってくるかもしれません。しかし、新しい世代が経営を担う時、必要なのは会社のことを深く理解した人材。理念やビジョンに関心が高い彼らを、業務スキルとマインドの両面で育成する。そして将来の幹部候補へと成長させることこそ、会社が更なる進化を遂げるための鍵だということに気がつきました。

 

知識を常にアップデートできる勤勉さ。そして、周りを巻き込めるリーダーシップ。理想的な学生がジョーカツに集まっていた。

 

― パラリーガルの新卒採用では、どのような採用課題があったのでしょうか?

 

司法書士業界に興味を持つ学生のほとんどは、大学で法律を学んできた学生。彼らの多くは、これまで培ってきた法律の知識を活かせる仕事に就きたいという動機で司法書士事務所を志望します。つまり、ビジョンファーストというより合理的に就活している学生が集まりやすい。もちろん業務をする上で専門知識は不可欠なので、法律に造詣の深い人材は必要ですが、求めているのはチャレンジングな人材です。そういった人材を獲得するには、業界に興味のない学生にも目を向けるべきだと私たちは考えました。しかし、法学部以外の学生の選択肢に入ることはかなり難易度が高い…。誰もやったことがない手法を選ぶ一方で、どのようにアプローチをしていけば良いのかがわからないという大きな壁にぶちあたったのです。

 

― そんな中で出会ったのが、ジョーカツだったんですね?

 

その通りです。ジョーカツ導入経験のある企業様とお付き合いがあり、その紹介でジョーカツというサービスを知りました。幅広い学生群にアプローチするために、リクナビやマイナビなどへの掲載も検討しましたが、多種多様な企業が乱立している中で司法書士事務所は埋もれてしまう。しかし、ジョーカツなら自ら学生たちの視界に飛び込み、みつ葉グループの魅力をダイレクトにアピールできる。その可能性に賭けてみようと思い、利用を決意しました。

 

― 実際にジョーカツのイベントに参加してみた感想を教えてください。

 

これぞ求めていた学生だ!と思えるような出会いがたくさんありました。司法書士業務において欠かすことのできない素養の一つに「勤勉さ」があるのですが、地方学生、特に地方国公立大学に通う学生は勉強熱心な学生が非常に多い。パラリーガルという職業は資格こそ不必要であれ、お客様の課題解決のためには専門的な知識が求められます。さらに、お客様からの期待に応えるための教養の高さも必要。そういったスキルを身につけるためには、様々な分野から情報をインプットすることが何よりも重要となるのですが、勤勉な学生は言われなくとも自ら知識をアップデートしていける。だからこそ、勤勉な地方学生は司法書士事務所で活躍する可能性を秘めた人材だと言えるのです。

 

― 組織を牽引できる人材という点で、ジョーカツ生はいかがでしたか?

 

地元で就職する学生が多い中で、あえて自分は東京に飛び込む。その行動力を武器に、自分の目標に向かって周囲を巻き込みながら邁進していく学生がジョーカツには多く見られました。また、そういった学生はコミュニケーション力も高く、一生懸命に物事に取り組む人が多いので、私たち企業側も思わず応援したくなるんです。そうやって周囲の心を掴みながら行動できる人こそ、組織のリーダーに足る人材。まさに、私たちが22卒採用で求めていた学生像にぴったりの学生でした。

 “社会インフラ”として司法書士業務の魅力を発信。ジョーカツのオーダーメイド戦略が学生の心を掴む。

 

―ジョーカツ生に対する会社説明はいかがでしたか?

 

ジョーカツに集う学生は、明確なビジョンを持ち、個性も十人十色です。希望に満ち溢れたキラキラの表情を見ていると、それだけでも応援したくなるのですが…、残念なことに、そういった学生たちの視界に司法書士業界は入っていませんでした。つまり、これまで行なってきた「士業事務所就職希望者向けの説明資料」は全く見向きもされないということです。今まで出会うことがなかった学生たちに新鮮さを感じつつも、採用ノウハウが一切通用しない悩み。その課題を解決してくれたのもジョーカツのサポートサービスだったのです。伴走者のごとく弊社の採用活動を一貫してサポートしてくれた担当者様には感謝しかありませんね。

 

―具体的にどのようなサポートがあったのでしょうか?

 

特に印象的だったのは、ジョーカツ担当者の方との徹底的な議論を通して、ジョーカツ生たちの心に響くようなみつ葉グループの切り口を発見できたことです。ジョーカツに参加する学生が何に魅力を感じるのか、弊社になかった視点から意見をいただくことで、司法書士グループという枠を超えた採用の切り口が見えたのです。それが、「司法書士は、社会のインフラである」という切り口です。道路や水道と同じように、法律も私たちが生活を営む上で必要不可欠な社会基盤。その法律のプロとして人々の快適な生活を支える役割を担っているのだと伝えること。法務を扱う地味な仕事というイメージから、社会に貢献する仕事であるとイメージの転換を図る戦略です。さらに、グループの拡大に力を入れるベンチャーならではの挑戦心も強くアピール。司法書士法人と聞いて抱かれがちな真面目で堅そうな人材が集まりそうなイメージを上手く裏切る形で、学生に自社の魅力を発信しました。

 

― ジョーカツと一から作り上げたみつ葉グループの発信方法の効果はいかがでしたか?

 

結果として、従来では接点を持つことすら難しかった、司法書士事務所を全く検討していなかった優秀な学生を、ジョーカツを通じて採用することができました。採用した学生全員が、当初は他の業界への就職を考えていたそうですが、弊社の“社会インフラ”としての存在意義に共感し、志望を決意。キャリアアドバイザーの方の丁寧なフォローのおかげもあり、内定承諾までとんとん拍子に事が運びました。もちろん、人材要件として挙げていたコミュニケーション力やリーダーシップも持ち合わせているので、期待通りの将来の経営幹部候補を採用できたと思っています。

 

― ありがとうございます。最後にジョーカツの導入を検討している企業様にメッセージをいただければと思います。

 

もともと業界志望者向けの採用知見しかなかった弊社でも、採りたい学生を的確に採用することができる。ジョーカツでの採用活動で成功体験を味わうことができました。また今回、自社の見せ方を変えることで、司法書士について知らない学生のグリップにも成功。これは自社ブランディングにも大きな影響を与えたと思っています。正直なところ、司法書士の認知度は、まだまだ高くはありません。世の中にもっとわかりやすく“社会インフラ”としての私たちの存在意義を広めていくことができれば、業界の魅力度も高まり、そしてより多様なバックグラウンドを持った人材が業界に集まるようになるはずです。採用ノウハウに不安のある企業はもちろん、自社が一番輝く見せ方を模索中の企業は、一度ジョーカツを利用してみるのはいかがでしょうか?