
【就活生必見】就活における顔採用とは?顔採用の傾向と対策を徹底解説!
2022年1月28日更新
はじめに
「就活で顔採用があるってほんとなの?」
「どういった対策が有効なの?」
こういった悩みを持っていませんか。
就活では事実として顔採用が存在します。
顔採用と聞くと、「どうしようもないじゃん」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
仮に自分の顔に対して自信がなくても、顔採用の特徴をよく理解し、対策を講じることができれば、選考通過を成し遂げることは十分可能なのです。
そこで当記事では、就活における顔採用について徹底解説します。
当記事を読めば、顔採用の傾向と対策を把握でき、就活を有利に進めることができるでしょう。
<目次>
1 就活における顔採用とは
1-1 一般的なイメージ
1-2 企業による実際の選考基準
1-2-1 顔を含めた全体的な見た目
1-2-2 雰囲気や印象
1-2-3 人間性
2 企業の顔採用導入の背景とは
2-1 企業が顔採用を取り入れている理由とは
2-1-1 企業の売り上げに影響するから
2-1-2 社内の雰囲気が良くなるから
2-2 顔採用を取り入れている傾向にあるのはどんな業界
2-2-1 人に見られることが多い業界
2-2-2 見た目に関するものに携わる業界
3 顔採用への対策とは
3-1 身だしなみを整える
3-2 清潔感を出す
3-3 明るく元気に振る舞う
3-4 表情豊かに
3-5 人間性を確実に伝える
4 【まとめ】顔採用も結局は総合力
1.就活における顔採用とは?
顔採用と聞いて、真っ先に思い浮かぶのはやはり「顔」。
名称からそう思ってしまうのも仕方のないことでしょう。
しかし、実際に顔採用の選考基準がどんなものなのかについて、そこまで深く考えたことのある人はあまりいないのではないかと思います。
そこで本章では、就活における顔採用の実態をあきらかにするために、以下の2点
・顔採用の一般的なイメージ
・顔採用の実際の選考基準
について確認しておきましょう。
1-1.顔採用の一般的なイメージとは
顔採用の一般的なイメージはその名の通り「顔による選考」といったものでしょう。
「説明会で顔立ちのいい就活生ばかりが話しかけられる」「顔が整っている人の方が選考で通過しやすい」といったことはよく聞く話です。
そのため、世間一般では顔採用とは完全に企業による顔の選別と認識している人が少なくないでしょう。
1-2.顔採用の実際の選考基準とは
先述したとおり、顔採用は顔で判断されているのが一般的なイメージとなります。
しかし、厳密に言うとそれは誤りです。
企業の採用は顔が整っていれば即選考通過というほど甘いものではないのです。
確かに顔は採用に関わってくる大切な審査対象の1つですが、顔採用には他にも判断材料がたくさんあります。
むしろ顔以外のところに焦点を当てている企業の方が多いでしょう。
以下ではそんな判断材料の一例を見ていきましょう。
1-1-1.顔を含めた全体的な見た目
顔採用の判断基準には顔だけではなく、全体的な見た目も関わっています。
いくら整った顔をしていても、格好がだらしなく、身だしなみもろくにできていなければ、入社後も同様のことが予想されます。
企業の中には第一印象が非常に重要となるところもあるため、全体的な見た目が悪ければ面接官としては大丈夫かと不安になります。
そのため容姿が良くても、社会人としての常識的な身だしなみができていない人は容赦なく落とされるでしょう。
1-1-2.雰囲気や印象
顔採用では雰囲気や印象も重視されます。
企業の一員となるということは当然他の社員とも関わることになり、表情が暗く印象の悪い人が入社してしまっては、社内の雰囲気も悪くなってしまいます。
雰囲気や印象は社員のモチベーションにもつながる重要な要素であることから、面接では見た目に負けず劣らず重要視されることとなります。
それに気づくことなく選考に臨んでしまえば容姿が良い人でも不合格になり、逆にしっかりと面接官に良いイメージを持ってもらえれば、顔に自信がなくても合格する可能性は十分にあるでしょう。
1-1-3.人間性
人間性は見た目以上に注目される点です。
というのも、人間性はコミュニケーション能力や協調性に直結する要素であり、人間性に問題があれば企業の取り組みや人間関係などが円滑にいかない可能性が出てくるからです。
人間性は社会人ともなれば変えるのは難しく、企業の研修などで矯正するようなものでもありません。
そのため、自分の見た目にあぐらをかいて、ふてぶてしい態度を取っていたり、周りに対する礼儀に欠けていたりすれば、当然合格は難しくなるでしょう。
2.企業による顔採用導入の背景とは?
前章では顔採用の審査基準について確認してきましたが、「そもそもなぜ顔採用をする必要があるのか」と疑問に思いませんか。
企業が顔採用を取り入れているのには理由があります。
また、その理由から顔採用を行う傾向にある企業も絞り込むことができます。
本章では顔採用が行われる理由と顔採用をする傾向にある企業について具体的に解説していきます。
2-1.企業が顔採用を取り入れる理由とは?
企業が顔採用を取り入れている理由としては以下の2つが挙げられます。
・企業の売上に影響するから
・社内の雰囲気が良くなる
それでは1つずつ見ていきましょう。
2-1-1.企業の売り上げに影響するから
企業が顔採用を取り入れている理由は、それが売り上げに影響するからです。
仕事によっては人の第一印象が非常に重要となる職種があり、そういったところでは見た目や雰囲気が企業の売上に直結することもあります。
例えば飲食店やホテルであれば、フロントスタッフの見た目や雰囲気が良いと親しみや好感が持てるので客としては利用しやすくなり、それによって大きく売上を伸ばすことも可能です。
看板娘のような言葉もこの事実のうえにできたものでしょう。
そういった意味で顔や見た目、雰囲気の良さは企業にとっての大きな武器になります。
企業は自社に貢献してくれる人材を求めているため、顔採用を通して、より企業への貢献率の高い人材を選別しているのです。
2-1-2.社内の雰囲気が良くなるから
前章で説明したように、顔採用では顔だけでなく全体的な見た目や雰囲気の良さも審査基準となります。
そのため選考を通過した人は身だしなみがしっかりしており、明るい雰囲気を持っている人が多いでしょう。
そのような人が社内に加われば当然ながら、社内の雰囲気も良くなります。
雰囲気の良さは社員のモチベーションの向上につながる直接的な要因です。
ギスギスした雰囲気で業務を行えば、「社員が委縮してしまう」「社員同士のコミュニケーションが取りづらくなる」といった弊害が現れ、モチベーションを保つのが難しくなります。
そのため企業は選考で企業内の活性化を促してくれる人材を求めているのです。
モチベーションが高ければ当然業務を進める効率も良くなり、間接的ではありますが、確実に企業に貢献することになります。
顔採用が顔だけの採用であれば、このような効果を生むことはないでしょう。
したがってこの目的は雰囲気や印象も顔採用の審査基準の1つである証明でもあります。
2-2.顔採用をしているのはどんな職種?
では実際にどのような職種が顔採用を行う傾向にあるのでしょうか。
以下の2つがその一例です。
・人に見られる機会が多い職種
・見た目に関するサービスを扱う職種
それでは1つずつ解説していきましょう。
2-2-1.人に見られる機会が多い職種
人に見られる機会が多い仕事としては、飲食業界やホテル業界、航空業界、マスコミ・広告業界などが挙げられます。
分かりやすい例で言うと、前述した受付やフロント、キャビンアテンダント、アナウンサーなどが人に見られる機会が多い最たるものでしょう。
これらは見た目や雰囲気の良さが必須ではないものの、それによって収益が左右され得る業界です。
そのため選考の際は特に顔採用が行われる傾向が強いと言ってよいでしょう。
2-2-2.見た目に関するサービスを扱う職種
見た目に関する商品を扱う業種としては、ファッションを扱うアパレル業界、化粧品を扱う美容業界などが挙げられます。
これらの職種は飲食業などとは違い見た目を商品サービスとして提供している業界です。
そのため、見た目が収益と直結します。
見た目に関するサービスを扱う職種において見た目とはまさに死活問題であることから、採用では雰囲気などよりもより顔や見た目がフォーカスされることは間違いないでしょう。
3.顔採用への対策とは
ここまで顔採用の選考基準や企業が顔採用を取り入れる理由について見てきましたが、皆さんが気になるのは顔採用への対策だと思います。
特に自分の顔に自信がない方であれば万全の対策をしてから選考に臨みたいと思うでしょう。
そこで本章では顔採用をどうやって乗り越えればいいのか、意識するべきポイントについて解説していきます。ポイントは以下の4つです。
・身だしなみを整える
・清潔感を出す
・表情豊かに明るく振る舞う
・人間性を確実に伝える
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
3-1.身だしなみを整える
まずは身だしなみが挙げられます。
これは顔採用に関わらず、就活においては常識とも言える基本マナーです。
気を付けなければならないのは容姿さえ良ければ何でもいいといった意識をなくすこと。
「容姿が良いけど身だしなみができていない就活生」と「容姿が普通で身だしなみがしっかりしている就活生」であれば、後者を採用する企業の方が多いでしょう。
容姿は選考基準のほんの一部であり、むしろ他の要素の方を重要視している企業が多数となります。
そのため就活では、容姿の良し悪しに関わらず、必ずスーツや時計といった基本的な身だしなみは整えたうえで選考に臨むようにしましょう。
3-2.清潔感をアピールする
顔採用では、面接官に対して清潔感を印象付けるのが効果的です。
清潔感があると爽やかな印象を与え、容姿に自信がない方でも好印象を持たれます。
男性であればヒゲをしっかり剃っておくのがおすすめです。
ヒゲがあることで一概に不潔であるとは言えませんが、企業によってはヒゲに対して批判的なところもありますので、必ず剃り残しのないように手入れをしておくのが良いでしょう。
女性であれば髪の毛が顔にかかっている、長い髪が乱れているといった就活生が見受けられます。
しかし、顔全体が見えなかったり髪が整えられていなかったりすると、清潔感が乏しくなりイメージダウンは避けられません。
減点対象になってしまうともったいないので、選考前は髪を後ろで束ねたり、ワックスを使ったりすることで清潔感を印象付けるようにしましょう。
また、就活に相応しい少し大人っぽく落ち着いたメイクをするように心がけると、より印象が良くなります。
3-3.表情豊かに明るく振る舞う
次に挙げられるのが、表情によって明るさをアピールすることです。
面接において豊かな表情を心がけることは非常に重要な意味をもちます。
というのも、その人の雰囲気や印象は話している時の表情から読み取れることが多く、表情を変化させることなく淡々と話していると不愛想なイメージを持たれてしまうからです。
本来明るい性格であるのに、緊張して顔がこわばったり、真剣になりすぎて表情が暗くなったりすると、誤った印象を与えてしまい非常にもったいないことになります。
したがって面接では、会話でところどころに笑顔をはさむなど、表情を豊かにしつつ話すことで、面接官に明るい印象を与えるようにしましょう。
3-4.人間性を確実に伝える
顔採用において忘れがちなのが人間性のアピールです。
通常の面接よりも容姿や雰囲気に焦点が当てられているとはいえ、面接官は志望者の人間性も必ずチェックしています。
面接時間は短く、面接官による質問に答えることがメインである場で自分の人間性をまんべんなく伝えることは難しいですが、逆にそこで効果的にアピールできれば他の就活生との差別化を図ることができます。
人間性を効果的に伝えるためには、面接によくある定番の質問を事前に考えておくことです。
鉄板の質問としては「志望動機」「長所・短所」「最近気になったニュース」などが挙げられますが、いずれも自分の人間性をアピールするには絶好の機会となります。
例えば、志望動機では「自分の強みや性格とリンクさせた理由を伝える」、長所・短所では「企業の業務に役立つ強みをアピールする」、最近気になったニュースでは「ニュースの概要に加えて自分の主張も織り交ぜる」などを意識しましょう。
面接での質問は志望者の価値観や人間性を測るためのものであり、面接官も少ない時間で1つでも多くの志望者の強みを見つけようとしています。
それは顔採用だろうとなかろうと関係ありません。
そのため、顔採用では容姿や見た目以外にも人間性をアピールすることに重きを置くよう心がけましょう。
4.【まとめ】顔採用も結局は総合力
当記事では顔採用について解説してきました。
ここまで説明してきて最も重要なことは、顔採用も結局は総合力が大切ということです。
通常の面接では就活生の見た目や人となりを総合的に審査していますが、それは顔採用であっても変わらないことです。
確かに通常よりも顔や見た目の重要度は増しますが、だからといって志望者の他の側面を見ていないわけではありません。
容姿ばかりに気を取られていると思いもよらぬしっぺ返しを食らうことになるので、見た目の対策に加えて雰囲気や人間性を効果的に伝える方法についても検討しておくようにしましょう。